長時間労働の問題は法律で規制すれば良いとかそんな単純なものじゃない

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過労死についての報道からネットでは長時間労働について法律改正をすべきという論調が目立って賛同されています。

でも長時間労働の問題ってそんなに単純な問題では無いと思いますがいかがでしょうか?

地獄谷野猿公苑

働くのが好きという主張は問題

先に書いておくと僕も長時間労働に関しては反対派です。

長時間労働を賛成というか働くことが好きな人の権利まで奪うな!という主張もありますが、どちらかと言えば反対です。1人でも長時間労働をしたいと考える人がいれば同調圧力が生まれることもあってそれはそれで問題だということはブログ等でも述べられています。

最終的にはこういう考え方は雇用者側に有利に働くことが多いのですから。

でも僕が言いたいのはそこじゃないんです。

長時間働くことでしか金銭を得られないと考える人もいる

以前、僕がパソコンショップの店長をしていた時の話です。

店長と言っても雇われ店長ですから、会社の方針を守ることが必要になってきます。そのパソコンショップを運営していた会社は非常にホワイトな会社でした。残業代は全て出しています。

社員の残業も月最大で36時間までと決められていたので部下の社員の残業時間が発生しないようにするのも僕の役目でした。

ここで社員については問題はありません。問題はアルバイトです。パソコンショップ等の小売店は社員よりもアルバイトの数が多いというのが一般的でしょう。

当然アルバイトを10人以上雇っていました。アルバイトにも比較的優しい会社だったと思います。アルバイトには基本的に残業はさせないことになっていましたし、仮に残業させてももちろん残業代は払っていました。更にアルバイトにも2種類あって、いわゆる扶養家族の範囲内でしか働けない人のために月100時間前後までの勤務しかさせない形態と、フルタイム(月160時間くらい)で働く形態です。フルタイムで働く人には会社の社会保険にも加入してもらうことになっていました。更に勤務態度が真面目な人で社員を希望する人には社員登用という道もありました。

真面目というのは別に長時間働くことではありませんよ。月に勤務時間の上限が160時間までと決まっていて仮にやむを得ない理由で残業してもらうにせよ、10時間くらいまででそれ以上になることはありませんでした。

ただし社員登用を希望する人はほとんどいませんでした。理由は社員になると転勤もすることになるので地元を離れないといけないからです。

僕がパソコンショップの店長をしていた街は東北の中では割りと大きめの都市でした。当時のその都市での一般的な小売業のアルバイト時給は800円前後でしたが僕のいた店は時給900円以上、更に長時間勤務の人には最低限の生活が出来るようにと時給1000円以上としていました。10年以上前のことですから別に時給そのものは悪くはありません。他の小売業の店と比べて100円以上時給が良い状態でした。

手当もあって長時間勤務の人は額面で18万円くらい、手取りで15万円~16万円くらい。地方で自宅暮らしの若い世代なら無理なく暮らせる金額です。

ある時からアルバイトとして働いてもらっていたA君がいました。A君には月100時間前後の勤務時間として働いてもらっていました。ある日、もっと働きたいと言ってきたので長時間勤務が可能な形態のアルバイトになれば?と言ったのですが、それだと健康保険が引かれてしまうのでそういう契約ではなく今までと同じでもっと働きたいと言ってきたんですね。

A君は非常に勤務態度も真面目でそれなりに長く働いてもらっていたので時給は1000円にしていました(アルバイトの時給は店長権限である程度は僕が決めることが出来ました)。

断った後もA君は真面目に働いてくれていましたが、徐々にやつれていくことに。

ある日、仕事中に倒れて救急車を呼ぶことに。

理由は過労。

月に100時間くらい、小売ですから接客や掃除、商品を並べる等が主な業務でそれほど身体に負担がかかる仕事ではありませんでしたし、仲間とも上手くやっていました。クレーマーの対応は僕が行っていましたから接客によるストレスもそれほど酷いものは無かったはずです。

でもなぜ過労になってしまったか。理由は簡単でした。月100時間程度の収入では生活出来ないためにもう2つアルバイトを掛け持ちしていたからです。

後で聞いた話ですが掛け持ちしていた他のアルバイトでの時給は800円くらい、深夜でも1000円くらいとあまり割の良いアルバイトではありませんでした(地方の当時の時給としては標準的ですが)。

最初に長時間働きたいと言ってきた理由は、パソコンショップでの時給が他のアルバイトよりも良いから長い時間を働きたいというものでした。

つまり長く働くことでしか金銭を得られないという考え方しか出来なかったんですね。

これは今でも普通にあることだと思います。

A君が過労で倒れた時はもう少し親身になって相談にのってあげられれば良かったと後悔したものです。

これで何を言いたいかと言えば長時間労働を認めよう!ということでは全くもってありません。

長時間労働をするしか金銭を得られないという考え方を持っている人もいるということであり、それぞれの人の都合もあるということです。

教育が一番重要

でも一番の問題は、長時間労働をしないと金銭を得られないという考え方にしかたどり着けなかったことが問題であり、そういう考え方にたどり着く教育しか受けられなかったことが一番の問題だと思います。

ネットでは働けなくなった人のセーフティネットはネットにしか無いということを書いている人もいます。働けなくなったらブログやアフィリエイトを行って生活する方法しか無いというよな煽りを書いている人もいます。

そうではなく、きちんと適正な働き方や金銭の稼ぎ方があることをきちんと教育すれば不幸になる人は少ないと思うんですよね。

また働き方や金銭の稼ぎ方というのは親の影響(親の教育)からも大きく影響してきます。親が適切な教育を行えば防げる部分もありますが、親が働き方や金銭の稼ぎ方を適切に学んでこれなかったことも考えられます。そして親から子へそれが受け継がれ、貧しいままの人は貧しいままになっていく悪循環も発生しています。

だから長時間労働については、法律で単純に規制することも必要なのかもしれませんが、働き方や金銭の稼ぎ方という教育を誰もが適切に受けられることが大切なんじゃないのかな?と。

根本的に労働問題を解決するためには、誰もが適切な教育を受けられる環境を整備するのが一番大切であると考えます。

貧しい人は教育を諦めるしか無い状況があるのが問題で、教育をきちんと受けられる人と受けられない人の差が拡大する前に。

だから下記のような考え方にもつながっています。

>>中年・おっさんを応援したい。オッサンが元気になれば日本はもっと楽しくなる 

労働問題をただ法律で規制すればまた歪みが出てきてしまうことも考えられます。根本的に解決をしなければいつまでも問題は残るんじゃないかな。長時間働くしか金銭を得られない環境で子供を育てている親御さんが長時間働けなくなることで更に子供の教育費を手に入れることが出来なくなることもあると思いますし、この負の連鎖を断ち切ることを長時間労働でどうにかしようとしている親御さんもいるのだから。

もちろん国としてこの負の連鎖をどうにかする施策を行うのが一番重要です。

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