ようやく映画「君の名は。」を見てきました。話題になっていたのですが全く事前知識を得ることなく見に行ったのですが、うん、面白い!話題になるのも納得。
いい年こいたおっちゃんがアニメ映画を見る
正直、良い年こいたおっちゃんがアニメ映画を見るというのはどうなんだろう?という迷いもあったのですが、話題になっているし観ておいた方が良いかな?ということで観に行った訳です。
多分、映画館でアニメ映画を見るのは・・・思い出せないくらい昔のような。多分だけど「ルパン三世 カリオストロの城」のリバイバル上映を観たのが最後のような気がする・・・。いや、その後に「もののけ姫」は観に行ったような気もするけど、記憶が曖昧なのですが、まあこの辺りはどうでも良いこと。
でも実際に映画館に足を運んでみると僕よりも年上だな~と思う方々も2~3割はいてどの世代にも観られている映画なんだな~と実感した訳です。
元々中学校くらいまではアニメをよく観ていた訳ですが、いつのまにかあまり観ないようになっていたのですが、やっぱりアニメもかなり進化しているんだな~と実感しました。
僕の世代だと「板野サーカス 」「金田パース」辺りにハマっていた人が多いのですが、多分今の若い人に言っても全く通じないネタですね、はい。。
観た感想
若干のネタバレを含みますのでご了承ください。
映像はテレビでも度々放送されていた通り、凄く綺麗で音楽とマッチして臨場感をより鮮明にしてくれている作品だと思いました。
最後はハッピーエンドで終わる訳ですが、そこへの持って行き方が少々長いかな?と正直思いました。電車の中でお互いに見つけ合うシーンはジーンと来くるのですが、普通電車ですれ違ったのなら駅の改札付近を探し回らないかな?と思ってしまうあたりの感性が既にオッサンなのかもしれませんね。
思い出した映画
予備知識は無いと言ってもあれだけテレビでいろいろと取り扱われていたら「タイムリープモノ」であること、入れ替わるということから大林宣彦監督の「転校生」や「時をかける少女」の影響は必ずあるだろうなと思っていた訳で、もちろん観終わって、それらの作品に影響を受けているとは思いました。
これは当然と言えば当然で、影響されない方がおかしいと思います。
でも観終わった後の感想はハッピーエンドな「ある日どこかで」でした。
「ある日どこかで」は1980年に上映されたアメリカ映画です。もう36年も前の作品です。この映画もタイムリープものですが最後はハッピーエンドでは無く、悲しい終わりなのですが時間を超えて会いに行くという点が「君の名は。」に通じるところがあると思いました。
主演は今は亡きクリストファー・リーブです。誰?と思う方もいるかもしれませんが別名「クラーク・ケント」と言えば分かるかな?映画「スーパーマン」のスーパーマンです。
「君の名は。」を観た後に急にまた「ある日どこかで」を観たくなって、DVDを持っていたので見直しました。
「ある日どこかで」を観た後、今度は「地下鉄(メトロ)に乗って」という邦画を思い出しました。これもタイムリープものですがテーマとしては少し大人な内容。これをamazonプライムで見直したのですが、泣きました。
最初に観た時も泣いたのですが、やっぱり凄く泣ける映画でおすすめです。
「地下鉄(メトロ)に乗って」を観終わった後に、あれ?何か凄く「君の名は。」に似た内容の映画を観たことがあるぞ・・・・と思って思い出してみたら、そう!「星空のむこうの国」という映画が「君の名は。」に凄く似ているんだ!ということを思い出した訳です。
主演女優は有森也実さんで、実はこの映画デビュー作ですが後に出演した「キネマの天地」が映画デビュー作とされているのは、まあ商業的に致し方ないところ。
「星空のむこうの国」はタイムリープものではなくパラレルワールドモノなのですが「君の名は。」も途中からパラレルワールド世界を描いているので似ている部分は当然あるかな?と。また電車の中でお互いに見つめあうシーンは影響を受けたんじゃないのかな?と思う訳で。
大林監督の作品よりもこの「星空のむこうの国」の方に影響を受けているんじゃないのかな?と思った次第です。
「星空のむこうの国」は小中和哉監督の商業映画デビュー作品なのですが、今ではほとんど手に入らない作品なのでもし観る機会があれば是非みて欲しい作品です。
凄く良い作品
ここで勘違いしてほしく無いのが上記に挙げた映画の影響を受けた作品だと「君の名は。」をDisるつもりは全く無いということ。
僕が好きな映画の要素を現代風にアレンジして美しい映像美で作り上げた新海誠監督には脱帽ですし、それを発展させて完全なオリジナル作品にしています。
いい年こいたおっちゃんなので、どうしても懐古主義的に昔の作品を思い出してしまう訳でして、若い人で上記に挙げた映画を観たことが無い人であれば文句なしで楽しめる作品だと言えます。
以上「君の名は。」を観た感想のようなものでした。
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