札幌や小樽の観光情報サイトも運営している鈴木です。
特にサポカンは初めて作った地域情報(観光メイン)のサイトなのですが、初めてだけに失敗もあるんですよ。
また地域ブログやサイトを作る時にエリアが狭いとPVの限界があると言われているけど、実際のところエリアはどのように決めれば良いか悩む人もいると思います。
サポカンでの失敗やどれぐらいの範囲でエリアを決めれば良いか説明します。
都道府県名に引っ張られる市町村と引っ張られない市町村
地域情報サイト・ブログや地域の観光情報サイト・ブログを作る時に最初に考えて欲しいのがエリアの範囲です。
例えば僕は札幌や小樽で作っていますけど、実は札幌というキーワードは小樽よりも現在のGoogleの検索結果を見ると難しい部分があります。
例えば
- 札幌 博物館一覧
- 小樽 博物館一覧
このキーワードで検索した時の結果が下記です(2020年3月10日現在)
札幌 博物館一覧
- 1位:じゃらん「北海道の博物館ランキングTOP10」
- 2位:北海道新聞「北海道の博物館・資料館リスト」
- 3位:ウォーカープラス「北海道の博物館・資料館情報一覧・(45件)」
- 4位:トリップアドバイザー「札幌市の美術館・博物館 ベスト10」
- 5位:サポカン「札幌の博物館・資料館 一覧」
- 6位:Dokka!「北海道の博物館一覧」
- 7位:Dokka!(SP)「北海道の博物館一覧」
- 8位:北海道博物館「北海道博物館」
- 9位:北海道教育委員会「道内の登録博物館・博物館相当施設」
- 10位:NAVITIME「北海道の博物館/科学館一覧」
小樽 博物館一覧
- 1位:トリップアドバイザー「小樽市の美術館・博物館 ベスト10」
- 2位:小樽市「博物館・資料館」
- 3位:小樽市「小樽市総合博物館」
- 4位:じゃらん「小樽駅周辺の博物館ランキングTOP9」
- 5位:じゃらん「小樽市総合博物館の写真一覧」
- 6位:Wikipedia「小樽市総合博物館」
- 7位:NAVITIME「北海道小樽市の博物館/科学館一覧」
- 8位:のりもの博物館「小樽市総合博物館」
- 9位:東建「【旅探】小樽市の博物館・美術館一覧から探す」
- 10位:マピオン「北海道小樽市の博物館一覧」
「札幌 博物館一覧」で検索しても札幌の博物館の一覧に関するコンテンツは2つだけで、他は北海道全域や北海道という名称のつくものを表示させています。
でも「小樽 博物館一覧」で検索すると小樽に関するコンテンツばかりが出てきます。
なぜ、こういう検索結果になっているのか、本当のところはGoogleにしかわからない、もしくはGoogleにもわからないのかもしれません。
ただし想像すると、Googleは札幌=北海道・北海道=札幌 という判断をしているのではないかと思えてきます。
他にも「札幌 観光 おすすめ 時期」で検索してもほとんど北海道というタイトルの記事が出てきます。
このように札幌という名称は、よく北海道に引っ張られてしまい、北海道全体の検索結果になってしまう現象がもう2年以上続いています。
でも、小樽は全く引っ張られることなく、小樽ばかりの検索結果になっています。
なお「名古屋 博物館一覧」「横浜 博物館一覧」で検索すると半々か名古屋・横浜の博物館に関するコンテンツが並ぶ結果になっています。
つまり「市名+目的」のキーワードで検索した時に道県に引っ張られやすい市名と道県に引っ張られにくい市名があることがわかります。
もし、地域系のサイト・ブログを行う場合、最初に引っ張られやすい市町村名かどうか調べて戦略を練ることをおすすめします。
もっとも、北海道に引っ張られるから札幌の話題だけだけど、北海道を含めたタイトルにしよう!という安直な考え方だとユーザーに受け入れられなくて、結果として狙ったキーワードで順位が上がっていかない可能性もあるので、注意してください。
ただ、今にして思えば札幌に限定することなく、北海道全域での記事を作っておけばよかったかな?と思うこともあります。
地域サイト・ブログでも商圏エリアを意識する
たまに地域ブログ・サイトはそのエリアの人口で最高のPVが決まると書かれているものがあります。
確かにこれは一理あるのですが、とある地域ブログで人口7万人ほどの市でも10倍近いPVを出しているブログもあります。
なお札幌は人口約195万人の人口ですが、競合が強すぎて個人で100万PVまで到達させるのはかなり難しい状況になっていると思います。
個人的な経験ですが、以前東京の観光情報サイトをしていた時よりも圧倒的に札幌の方が狙ったキーワードで検索結果上位を取るのが難しいです。
もちろんGoogleのアルゴリズムの変更があったという部分もありますが「さっぽろテレビ塔 夜景」「藻岩山 夜景」でGoogleの検索結果で5位以内に入れる自信はありませんが、「東京タワー 夜景」「スカイツリー 夜景」でなら5位以内に入れる自信があります(実際に入っています)。
話を戻して
確かに地域ブログ・サイトで人口はかなり重要ですが、その地域の商圏人口というものも考えてみましょう。
例えば埼玉県の越谷市は人口約34万人ですが、越谷市にあるイオンレイクタウンの10km圏内の商圏人口は150万人以上とされています。
商圏距離別人口(国勢調査データ)は3km圏約12.0万人、5km圏約38.4万人、10km圏約151.2万人となっており、車30分で南北方向は10km圏超をカバーし、大きな人口ボリュームを商圏として捉えることができます。
イオンリートより
ショッピングセンターは建設するかどうか決める時に徹底的に商圏人口を調べます。
- 1km圏内商圏
- 3km圏内商圏
- 5km圏内商圏
- 10km圏内商圏
- 平日商圏
- 土日祝日商圏
これらの商圏規模を考えて採算を考え、出店するかどうかを決めます。
地域ブログ・サイトも同じで、例え人口10万人の市でも、商圏人口的に考えれば、対象となるユーザーは100万人に達する市はいくつもあります。
例えば埼玉県に蓮田市という人口63000人ほどの市がありますが、蓮田市に住んでいる人が蓮田市の地域情報ブログ・サイトを作る時に何も蓮田市のことだけを書かなくても良い訳で、蓮田市の人に対してお隣さいたま市の情報を発信しても良い訳です。
そうするとさいたま市の人も見てくれるので、さいたま市の人口126万人が対象になってきます。
自分の住んでいる地域は人口が少ないから地域ブログ・サイトをしてもPVが稼げないと思うのではなく、少しひねるだけで、人口が少ない分はカバー出来ます。
参考までに「東京タワー 夜景」というキーワードでこのブログに来てくれる人で東京の割合は約4割です。
この4割も実際には東京に観光に来てから調べる人を考えると、東京に住んでいて調べる人は半分以下になると思っています。
つまり新店オープンの情報とか街のグルメ情報はその地域に住む人がメインになりますが、観光情報になれば、全国に向けて発信するので、発信の仕方によっては何百万人が検索するようにもなるので、人口の10倍以上のPVを得ることが出来るのが地域情報サイト・ブログの面白いところです。
以上、地域ブログ・サイトをする上で知っておきたい商圏客数とエリアキーワードの選定方法についてでした。
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