以前、小売業で働いていた時に競合するお店にいって価格をメモしていたら、怒鳴られて若気のいたりで言い合いになったことがある鈴木です。
「おい、お前!何メモしてるんだ!」
って、いきなりお客さんか競合店か分からないのに、お前って呼ぶのはいくら何でも無いと思うんですよ。まあ競合店だったんですけどねww
20年くらい前の話しです。
それはさておき、2015年くらいからヨドバシカメラやビックカメラでは店内撮影OKとしているのはご存知の方も多いと思います。
それ以前では小売業において、店内撮影は禁止というのが鉄板のルールでした。
でも最近はダイソーを始め、店内撮影OKとする店舗も徐々に増えてきている一方で頑なに店内撮影禁止にしている店舗もあります。
でも、なぜ小売業の店舗は撮影禁止にしているのか?なぜ撮影禁止だった家電量販店等で撮影OKにしたのか考えてみるといろいろな事が見えてきて、それはブログにも応用出来ることになります。
店内撮影禁止の理由は変わってきている
元々小売店で店内撮影禁止にしていた理由ってご存知ですか?
- 価格が競争店にバレないようにするため(対競合店対策)
- 価格がメーカー(販売元)にバレないようにするため(対メーカー対策)
- 展示方法を真似されないため(対競合店対策)
- ショールーミング化の防止(対競合店対策、一部お客さん対策)
が主な理由でした。
価格がメーカーにバレないようにするということの意味が分からない方もいるかと思いますが、安すぎる価格で売られることをメーカーは嫌がるんですよ。だから安売りしている証拠を残させたくないから、撮影禁止にしているんですね。
でも本来の独禁法に抵触することなのでメーカーとしては大ぴっらには言えないことであるけど、業界の暗黙のルールとなっていました(今でも残っています)。
で、話を戻して。
撮影禁止にしているのは、あくまでも店側の都合であり競合店対策のためであったと言えます。
お客さんからしてみれば、出来るだけ安いところで購入したいからメモ代わりに撮影したいという気持ちは当然ある訳です。
しかしある小売店は別の理由で禁止していることもあります。
それは、お客さんからのクレーム対策です。
デジカメが普及して、更にスマホが普及して誰もがいつでも撮影出来るようになってきた昨今、誰にいつ撮影されているかという不安を持つ人が出てくるのは想像に容易いことです。
そしてスーパー等の子供と一緒に来る機会が多い店舗では
「今、子供を盗撮された!パシャっという音が聞こえた!」というクレームが増えてきています。
まあ小さい子供を持つ親御さんなら盗撮されるのは怖いですよね。
だからそういうクレームをいう親御さんの気持ちもわかります。
何より勝手に撮影されたくないと考える人は多いでしょう。
- 競争店対策として撮影禁止にしていた=お客さんのメリットなし
- クレームを防止するために撮影禁止にした=お客さんのメリットあり
ただクレームが嫌だから撮影禁止にしたというだけでは、結局クレーム対応が嫌だから撮影禁止にしていると思われてしまいますので、最近だと
「他のお客様を映さない限りにおいて店内撮影はOKです」と書くお店も出てきています。
ここまで進んで書いてくれると、お客さんのことを考えてくれているなと思えます。
家電量販店が撮影OKにしたのは英断
ヨドバシカメラやビックカメラ等の家電量販店が撮影OKにしたのは英断だったと僕は思っています。
何よりお客さんにとって便利ですし、スマホを誰もが持ち歩く昨今、撮影禁止に徹することは非常に難しいです。
更にスマホを販売しているので、試し撮りしたい人にお客さんにしてみれば撮影出来ないのは不便ですから。
そしてもう1つ
安売りしている証拠を残したくないから撮影禁止にしていた家電量販店が撮影OKにしたということは独禁法を遵守するという前向きな考え方もあったように思います。
ヨドバシカメラやビックカメラと言えば昔はメーカーに棚卸の応援を強制していた過去もあり、叩かれていた時期もありましたが、撮影OKにしたということは、改善されてきているんだなと思うところもあります。
店内撮影禁止は時代にそぐわないか、適っているか?
今は誰でもスマホを持っているのだから、撮影をOKにしない小売店は不便だ!時代にそぐわないと考える人もいるでしょう。
誰でもスマホで撮影出来るようになったからこそ、盗撮防止のためにも店内撮影を禁止にするのは時代に適っていると考える人もいますよね。
- 店内撮影は解禁すべきだ!
- 店内撮影は禁止すべきだ!
ともに正解はありませんし、店舗の特徴にもよるでしょう。
ただ根底がどこにあるのか考えてみることが大切だということはわかりますよね。
- お客さんのためになるから解禁なのか
- お客さんのためにならないから禁止なのか
ただ店として面倒だから禁止するでは、意味はありませんよね。
- 店内撮影をさせろ!
- 店内撮影を禁止しろ!
と言われた時に明確な意思として応えられることが一番大切です。
ブログならユーザー・読者のためになるか?で考えよう
最近、以前にもましてありがたいことにブログ等について相談を受けることが多くなったのですが、よく返信するのが
「それはユーザーのためになるか、どうかまず考えてください」
なんですね。
先日書いた記事
これも結局はその行為がユーザーのためになるかどうか?ということに尽きると思うんです。
- 発リンクをすると他のサイトに移動されるからしない方が良い
- 右クリック禁止にするとコピペされにくいからしない方が良い
- 回遊率を上げるために内部リンクを強化した方が良い
- クリックされやすいから重要なキーワードは左寄せにした方が良い
- etc
上記なことを書いているブログを見かけますが、そもそもそこにユーザーや読者はいるのかな?ということを言いたいんです。
Googleのために、SEOのために行うのではなく、ユーザーや読者のためになっているのか考えることが一番のSEOになると僕は(100%ではありませんが)、思っています。
ユーザーのことを考えて行っている施策でもGoogleさんにはそっぽを向かれることは多々ありますので、絶対にSEOに有利になるとは言えません。
でも、多くの施策はユーザー・読者のことを考えておこなうと成功していることもあるので、まずはユーザー・読者のことを考えるということが大切なのではないでしょうか?
その結果、僕はブログよりはサイトを選びました。
ブログとサイトの違いも明確にはありませんが、僕の考えるサイトというものは、この本の考え方に非常に似ているので(というよりもこの本を読んで影響を受けた)、まだ読まれてない方は是非、読んでください。
そして、この本も参考になると思います。
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