ブログ記事には基本的に目次は設置している鈴木です。
先日、ツイッター上でウェブコンテンツに目次はいるかいらないか?という論争が少しだけありました。
答えは、そんなものコンテンツ(と検索キーワード)による
としか言いようが無いのですが、実際に目次が必要なコンテンツとは何か、目次が不要なコンテンツとは何か、一度立ち止まって考えてみても良いのでしょうか?
目次は全くクリックされない?されています。
Twitterで最初に見かけたのは、目次なんて全く見られてない(クリックされてない)から必要ないという主張でした(正確には覚えていませんが、こんな感じだったかと)。
その主張に対して「目次、めっちゃクリックされている、クエリ(キーワード)次第だけど」という主張がなされていました。
実際に目次はどれぐらいクリックされているか、僕が運営している「サポカン」という札幌の観光情報サイトで見てみると下記のような感じです。
「北海道神宮」という月間検索ボリュームが3万ほどあるキーワードでGoogleの検索結果3~5位につけている記事で月に5000PV以上は見られている記事です。
これをPtengineというヒートマップ・アクセス解析ツールで見てみると下記の通りです。
そこそこタッチされていることがわかります。
左から、
- どれだけクリック(タップ)されているか色的に見るもの
- 実際にクリック(タップ)された割合(記事全体で)
- どの辺りがよく見られているか色的に見せるもの(赤ほどよく見られ青ほど見られていない)
これを見ればわかる通り、目次でもよくクリックされているところもあれば全くクリックされていないところがわかります。
ただクリックされていることは伺えるので必要な人にとっては目次はあった方が良いコンテンツとも言えるでしょう。
クリックされていないところは
- 目次の文章を修正したりする
- 見られてない部分は該当コンテンツを消してしまう、修正する
という判断をする材料にも出来ます。
もちろん記事全体を見ての判断になるので目次だけで判断すべきではありませんが。
続いて下記の記事の場合
「札幌 神社」「札幌 御朱印」「札幌の神社」等のキーワードで検索結果上位に表示されているので、月に5000PV近くは見られているコンテンツです。
いわゆる「まとめ記事」です。
これをPtengineで見てみます。
右の図から赤い部分が多くより見られていることがわかります。
あまりクリックされていないところもありますが、まとめページの区分次第で致し方ない部分はあると思いますが、上と中と下がクリックされていることでバランスは取れているのかな?とも予測出来ます。
続いて上記は「大通駅」等のキーワードで検索結果上位に表示されていて、こちらも月に5000PV近く見られています。
北海道の人以外、「大通駅」がどういう駅かわからないと思うので簡単に説明すると札幌市の地下鉄3路線、すべて乗り入れている駅で札幌市内で2番目に利用者が多い駅とされています。
3路線すべてが乗り入れていることで改札口が複雑化してしまっていることが難点です。
面白いもので、クリックされているところと色の濃淡の場所が不一致な結果となっていますが、これは必要な人は多くないけど、必要な人であればよりクリックされる項目だと判断出来ます。
青いのによくクリックされるとろこは「東豊線」の改札口の情報であり、使う人は少ない改札口ではあるもののの、一番迷いやすい、どこに改札口があるかわからない人も多い場所なので、知りたい人はすぐにクリックして情報を調べる傾向があるのではないか?と仮定しています。
知りたい情報に素早くアクセスしたい人も多い
結論として、自分が知りたい情報に素早くアクセスしたいという人が少なくないので、目次があれば便利だと考える人も当然います。
まとめページであればあるほど、いろいろなキーワードで流入してくるので、その時に目次が無ければ、どこに情報があるか探しにくいため見てくれた人には不親切なコンテンツ・記事になってしまっていると考えた方が良いでしょう。
反面、全部に目を通して欲しい深い悩みを解消するコンテンツ・LPであれば逆に目次は不要なのかもしれません。
全く目次がクリックされていない記事もある
僕が今狙っているキーワード群なので、どの記事かは書けないのですが(有料noteではお知らせしています)全く目次がクリックされていない記事もあります。
というより目次に到達する前に離脱する人がめちゃくちゃ多い記事(コンテンツ)です。
なぜ、そんなことが起こるのか?と言えば検索キーワードから考えられる求められる情報がファーストビュー(検索結果をクリックして最初に表示される領域、スクロールしなくても良い領域)に設置してあり、別にスクロールしなくても、その情報だけで十分なためだと僕は考えています。
ただし、ファーストビューで表示してある情報を求めているキーワード以外で来ている人もいるので、ファーストビューに続く目次はあまり見られていないものの、多少は見られています。
敢えて目次を表示させないページ
サポカンのトップページはブログとは異なり、ナビゲーション的な役割を果たすページになっていますが、出来るだけ下まで見て欲しいので、わざと目次は設置していません。
あった方が良いのかな?と思う時もあるのですが、悩ましいところです。
サイト全体のナビゲーションとなるページに目次がいるのか、要らないのか、人によって答えは違うと思うのですが、今のところ設置していない理由は、いろいろな角度で紹介しているので、全部見て欲しいからという僕のエゴです。
ただ個人サイトって、エゴがあっても良いと思うんですよ、それが個性になる部分もあるし、面白いと思ってくれる部分もあるので。
反面、やっぱり目次入れようかな?と悩むこともあるんですけどね(優柔不断)。
情報の粒度で考える目次・目次を設置しないページ
ブログは別にして、情報サイトは情報の粒度は同じにした方が良いと言われることがあります。
オーソリティサイトの情報を発信しているa-kiさんが言っていました。
で、情報の粒度を同じにするのなら目次の元となるhタグの使い方の粒度も同じにして、目次が1つのコンテンツ・記事の要約となるように設計するのが本来は正しいのかな?と考えます。
例えば僕が運営している札幌の神社を紹介する情報サイト「札朱」は目次を表示してあるコンテンツと目次を表示させないコンテンツで分けています。
例えば神社の情報のみのページは情報の粒度を揃えているので、そもそも目次は不要かな?と判断して掲載していません。
ただし神社の情報ではなく実際に訪れた訪問記には目次を設置しています。
情報の粒度が揃っている、情報ページには目次は不要と考え、情報の粒度が神社の規模等によって異なってくる訪問記には目次を設置してユーザビリティを図って、このようにしています。
目次が必要かどうかはヒートマップツールで判断しよう
いろいろな仮説を持って目次がいる、要らないは試した方が良いでしょう。
ただ仮説は実証しなければ意味が無いので、目次がいるかいらないかは、ヒートマップツールを使って判断するしか無いと僕は考えます。
今回はPtengineというツールで出しています。
ただ無料プランは1ページしか計測出来ないのがネックですが、法人なら有料プランで使ってみても良いと思います。
WordPressであれば僕は使ったことはありませんが、下記で紹介されているヒートマップツールが良さそうです。
もしくは下記のヒートマップツールも良いです。
目次は必要かどうかの結論
もちろん自分の思惑・エゴ等で目次を表示させる・させないはあっても良いですが、
- 目次は見られない・クリックされないから不要
- 目次は絶対に必要だから掲載する
という思考停止で決めることだけは避けた方が良いと考えます。
なぜ必要なのか、あった場合、ユーザー行動はどう変化するのか、いろいろな角度で検証して判断するのが良いのではないでしょうか?
目次のもう1つの役割(追記)
最初に書き終えた後にこんなTweetをみました。
目次には索引としての機能もあるんだけど、全体像の提示という役割も大きいと思うんですよ。あらかじめ「この本(記事)ではコレとアレとソレについて触れますよー」と言っておくと流れを理解しやすいし、必要な情報があるのかないのかも判断しやすいわけで。クリックされなくても意味はあるかと
— こまめブログ(広告を含みます) (@littlebeansinfo) September 1, 2019
これ、すっかり書き忘れていました。
このTweetに書かれている通りで、何が書かれているかを判断する場所にもなっているんですよね。
クリックされているかどうかも重要ですが、ヒートマップで見られているかどうかの判断も出来るので、クリックされてなくても見られているかどうか、判断することも大切です。
あと、こんなTweetも。
僕のnoteに同じようなこと書いてあるので、とりあえずリンク張ってくれたら解決しますよ!!!
— a-ki (@akisfactory) September 1, 2019
ということで、紹介しておきます。
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