毎年年末に地域情報サイトを運営しながらテストしてきたことを書いて今年で4回目となりました。
過去3回書いたnoteはその時に有効だったSEOのテクニックもあったりして、今では参考にならないものもあります。
だから過去3回のnoteは無料にしてあるので、時間がある時に読んでください。多少は役立つこともあると思います。
過去3回、年末に書いていると毎年、楽しみにしてくれている方もいるかもしれません。その期待に答えるべく今年も地域情報サイトを作ってきた上で参考になるであろうこと、運営していく上でテストしてきたことを紹介していきます。
最初に断っておきたいのは、このnoteを見たからといって大きく稼げる訳ではありません。むしろ手間ばかりかかって大きく稼げるものではありません。
ただGoogleのアルゴリズムのアップデートの影響をあまり受けず、更新頻度も少なく、安定したPVを得ていきたいという方には参考になるものと思います。
例えば僕が運営している神社に特化した地域情報サイトで「札朱」というサイトがありますが、この札朱のPVの推移は下記の通りです。
2019年3月から作り始め半年後にはほとんど更新しなくなりました。年末年始に少しコンテンツを足していくだけです。
実際の作業時間は年間で2~3日程度です。
神社なので1年のピークは1月となっており1月は跳ね上がっていますが、1月を除き若干落ち込んだ月もあるものの、PVは増え続けています。
PVそのものは現在月に約42000PVと大したことはありませんが、更新もほとんどしていないのに、ほとんど落ちず、伸びているのは凄いと思いませんか?
こういうサイトを作りたいという方にむけて、どのように作れば良いのか、そして更にPVを上げていくためにはどうすれば良いのかを地域情報サイトを作ることをメインに紹介していきます。
もちろん地域情報サイト以外のジャンルでも応用出来る考え方も紹介します。
また今までサイト運営をしてきたことから、2022年の個人運営のサイト運営で重要になるであろうSEOについて(あくまでも僕の考え方ですが)紹介します。
簡単な自己紹介
本編に入る前に僕のことを知らない人のために簡単に説明しておきます。
鈴木利典と申します。以前は「鈴木こあら」という名称でいろいろとやらかしていました。
2016年1月に約20年間勤めた会社員を辞めて、それから5年近く、アフィリエイトをメインとした個人事業主として生活してきています。
つまり6年近く、アフィリエイトで生活出来ている人間です。
過去には2017年のバリューコマース の「BtoB・Webサービスの部」のAS(個人)の部でMVPをいただいております。
バリューコマースメインでアフィリエイトをされている方なら何となく分かると思いますが、それなりに成果を出していないといただけない賞です。
2021年上期のバリューコマースのメディアワード「成長賞」では、サイトカテゴリー「クレジットカード」という難しくなったとされるジャンル(YMYL系)で3位をいただいています。このサイトはSEOのみで集客しているサイトです(地域情報サイトではありません)。
またアフィリエイトやブログ、ECに関する書籍も出しています。
- プラス月5万円で暮らしを楽にする超かんたんアフィリエイト
- アフィリエイトのためのブログの書き方講座
- 儲かるECサイト(共著)
- 販促・PR・プロモーション ネット戦略のやさしい教科書(共著)
Amazon等で購入出来ますので、よければ読んでください。
このnoteの想定読者
初心者向けには書いていますが完全な初心者向けはありません。
下記のような方が対象です。
・クエリ・直帰率・滞在時間等の意味が概ね理解している脱初心者
・WordPressでブログを運営出来るくらいの知識
・地域系ブログ・地域系サイト・旅行系サイトを個人で作ってみたいと考えている方
・少し長い読み物で時間つぶしと考えている方
サポートについて
もし、このnoteを読んでわからないところがある場合、1人1回までTwitterのDMで質問を受け付けます。
期間は設定していませんが、概ね購入後1ヶ月以内と考えて下さい。
ただし、質問内容によっては、このnoteに追記する場合もあるので、ご了承ください。
名前はもちろん公表しません。具体的なキーワードがあった場合は伏せて迷惑がかからない範囲で公開させていただきます。
なお、24時間返金保証で販売しているので、役立たなかった!ということであれば、是非返金を申請してください。
- 言葉の説明
- なぜ地域情報サイトなのか?
- 2022年のSEOで重要なことと変化
- 間違いだらけのSEO論
- カタログ型サイト・地域情報サイトを作ろう
- なぜ和田式(ストック情報&フロー情報型)なのか?
- 基礎データコンテンツ・ページ設計の基礎
- ストック&フロー情報で作る地域情報サイト
- 管理可能なフロー情報と管理不可能なフロー情報
- サイト設計におけるカテゴリー設計
- 基礎データコンテンツでの体験談・フロー情報の見せ方
- ピラーページこそブロガーらしい腕の見せ所
- リピートコンテンツや遊びコンテンツを作る
- 説明コンテンツやコラムも作ると良い
- 別軸の基礎データコンテンツを作るのもあり
- 基礎データコンテンツと体験談・フロー情報ページをとにかく作ることで見えてくるもの
- 実際のサイト設計
- ピラーページとカテゴリーページは違うもの
- トップページは一番重要
- ゆるいペルソナが必要なコンテンツ・しっかりとしたペルソナが必要なコンテンツ
- 札朱のサイト構造
- アフィリエイト向きのサイト設計・ハイレベルサイトマップ
- 2021年にしてきた失敗談
- おまけの黒い内容
- まとめてきなもの
- 参考図書・文献や参考・おすすめカタログ型サイト
- いただいた質問の解答
言葉の説明
このnoteを読み進めていってもらう上で、言葉の共通認識として知っておいて欲しいことを最初に説明します。
統一の言葉ではなく、このnoteでの共通認識のための言葉の説明です。
ブログとサイト
このnoteでは、情報サイトとかカタログ型サイト等の言葉が出てきます。
また僕がよく使っている和田式サイトという言葉もあります。
ブログとはどう違うんだ?と疑問に思う方もいると思うので、共通認識のために説明しておきます。
あくまでもこのnoteにおける説明に必要な共通認識のためなので、世間一般の考え方や他の方とは異なるかもしれないので、注意してください。
まず僕の考えるブログというのは、基本的には時系列でコンテンツ(ページ)を追加していくものです。基本的には記事で構成され、記事は時系列で並びます。
そして主体は情報ではなく運営者(ブロガー)です。
情報サイトというのは、主体は運営者ではなく情報です。自分が必要な情報がどこにあるのか、わかりやすいナビゲーション(案内)が主にトップページに設置されています。
ブログでカテゴリー別に記事を分類しているのと何が違うの?と思うかもしれませんが、ブログはカテゴリー別に分けているだけで、本来のナビゲーション(案内)の役割は行われていません。
例えば僕のブログ「鈴木です。」はあくまでもカテゴリー別に分けているだけで、探したい情報の案内にはなっていません。それにカテゴリーページに移動しても単に時系列で記事が並んでいるだけで、ナビゲーション(案内)にはなっていません。
たまにブログのトップページをカテゴリーの新着順に並び替えて「サイト型」にしたというブロガーさんもいますが、それは僕にとってはサイト型でも何でもなく、ただのブログ型のブログという認識です。
スーパーで欲しい商品の場所を案内板で探している時、下記の図くらいの違いがあります。
スーパーですから、他にも魚・野菜・加工食品・日配食品・日用雑貨などがありますが、ブログというのは大まかな探し方しか案内していないと考えます。
欲しいものがどこにあるのかすぐにわかる案内が出来ていることが、情報サイトの条件だと僕は考えています。
札朱や小樽神は、明確にナビゲーションを作って、情報を探しやすいようにトップページを作り込んでいます。
ただ情報サイトだから運営者が主体のコンテンツ(記事)を置いてはいけないということはなく、サブコンテンツ・補足コンテンツとして置くことも出来ますし、そういった作り方をこのnoteでは説明しています。
和田式については後述します。
情報サイトの種類
僕自身は、a-ki氏の考え方にかなり影響を受けているので、ひょっとしたらa-ki氏が書いたnoteや本と同じようなことを書いていると思う部分もあるかもしれませんが、ご了承ください(事前にa-ki氏の了解は得ていますし、おそらく本人もサイトの構造を考えていたり、いろいろなテストをしていたら、いきつくところは似たようになる部分はあると思ってくれていると勝手に思っています)。
もちろんa-ki氏の書籍やnoteも非常に参考になります。
情報サイトという言葉をよく使いますが、僕は概ね4つに分類出来ると考えています。
- カタログ型サイト
- ツール型サイト
- 講座型サイト
- フロー情報サイト
このnoteではカタログ型サイトでも、僕が勝手に命名している「ストック情報&体験談・フロー情報」で構成する「和田式サイト」というものをメインにしています。これは後でより詳しく説明します。
ツール型サイトというのは、例えば「高精度計算サイト」のようにツールとして使えたりする情報を売りにしているものです。情報サイトに含めずツール型として別のサイトとする考え方もあります。
ただ完成したカタログ型サイトはツール型サイトにもなりえるので、このあたりの分類は作った人の感覚になります。
例えばkokaさんという方が作った「伝統色のいろは」はカタログ型サイトですが、色を調べる時につかうツール型サイトにもなっています。
講座型サイトは、教科書型サイトとも言える、何かを学ぶ時、覚える時に、1つずつステップアップして覚える時に使われるものです。このnoteでは話題にしていませんが、うまく作れば収益化もしやすいサイトです。
フロー情報型サイトというのは、一番わかり易いのは、ニュースサイトです。次から次へと新しいニュース(情報)を挙げていくサイトです。
フロー情報とストック情報
フロー情報とストック情報という言葉が出てきたので、これも簡単にこのnoteの場合の定義を定めておきます。
- ストック情報:基本的に更新する必要性が無い情報
- フロー情報:更新する必要性がある情報・一過性の情報
フロー情報もストック情報も概ね、多くの人は上記の認識だと思うのですが、しきい値が人によって異なります。
だから大雑把でも構わないので、ストック情報とフロー情報のしきい値は自身で作ってください。それが後述することにも繋がります。
しきい値という言葉の意味は、簡単に言えば境目になる値のことです。
例えばビールをグラス半分飲んだだけでも、完全に酔って寝てしまう人もいれば、ビール瓶10本飲んでも平気な人がいるように、人によって「どこからどこまで」という値は異なります。このように人によって異なる状況をしきい値が異なると表現しています。
感情も同じで、例えば怒りの沸点のしきい値は人によってかなり異なりますよね。
どこからどこまでがストック情報で、どこからどこまでがフロー情報か?というのも人によって範囲(しきい値)がかなり異なります。
なぜ地域情報サイトなのか?
本編に入る前になぜ地域情報サイトなのか?と思う方もいると思います。
答えは至極シンプルで僕が作っていて飽きない、自分の趣味と実益を兼ねられることだからです。
好きなものは続けやすいということが大きな理由ですが、他にもいろいろな理由があります。
- 初心者でも構築しやすい
- 一点突破しやすい
- 横に展開しやすい
- 他のジャンルへ展開しやすい
- 住んでいる場所であれば、生の情報が仕入れやすい
- マネタイズが初心者でもしやすい
- 末永く続けやすい
初心者でも構築しやすい
初心者がこれから情報サイトを運営しようと思った時に、地域情報サイトというのは非常に構築しやすいものです。
初心者でもブログやサイト運営で収益化していきたいと思っている人でも始めやすいジャンルとも言えます。
このnoteをこれからサイト運営を始めようかな?と思っている方が購入してくれた場合でも、すぐに作れるジャンルで説明する方がわかりやすいとも思っているからです。
一点突破しやすい
今、個人がサイトを作るのならまずは一点突破しか無いということです。
これはもともとは、a-kiさんが言っていたことですが地域情報サイトはこれが非常に行いやすくなっています。
地域情報にしてもいろいろありますが、全体を広く浅く、そこそこ詳しいサイトを作る人は結構いますが、どこも器用貧乏というか、ありふれていることが多いです。
それよりはまずは1つ、どこにも負けないジャンル・テーマでサイトを作ってしまい、ライバルに1つで良いから差をつけようという考え方が一点突破です。
今僕が作っている鎌倉PRESSというサイトを例にします。
鎌倉PRESSは現在メインの配下に3つの特化サイト(カタログ型サイト)を作っています。それぞれのサブディレクトリにWordPressをインストールして作っています。
*文字が灰色のものは今後作る予定のものです。
つまり現段階で鎌倉プレスというドメインそのものにWordPressをインストールし、更に神社、寺院、史跡・文化財のサブディレクトリにWordPressをインストールしているので、合計で4つのWordPressをインストールしていることになります。
鎌倉PRESSのメインではブログ形式でフロー情報をメインに現在は更新しています。
メインの鎌倉PRESSではブログ形式でフロー情報をメインに現在は更新していますが、今後は、サブディレクトリの特化サイトへの導線を強化していく予定です。
ぶっちゃけ、トップ(kamakura.pressの本ドメイン配下)にはAdSenseのサイト審査合格のために適当に記事を入れたに過ぎません。
それよりも最初は鎌倉の神社を網羅して鎌倉の神社で一点突破してユーザー行動(後述)を促して、ドメインそのものを強化していく施策を行いました。
つまり鎌倉の数ある地域情報サイトの中で神社だけはどこにも負けないという一点突破を行った訳です。
1つのサブディレクトリサイトにまずは集中し、そこでアクセスが取れるようにする戦略です。
いきなりいろいろな特化サイトを作るのは難しいですが、大ジャンルの中からジャンル・テーマを絞って、一点突破することでドメインパワーを育てていくのが地域情報サイトでは非常に行いやすくなっています。
一点突破出来たら別のジャンル・テーマ(鎌倉PRESSの場合、鎌倉の神社の次は、鎌倉の寺院というように)を拡大していきます。
これは以前作った北海道プレスの応用です。
横に展開しやすい
上の一点突破にも関連してきますが、1つ完成したら次のジャンルに横展開しやすいのが、地域情報サイトの良さです。
神社の次はお寺、お寺の次は史跡、史跡の次は「切通とトンネル」、それが終わったら聖地巡礼やハイキングコースというように「鎌倉」をテーマに横展開していくことが出来ます。
また近隣の市町村へと横展開・拡大していくことも可能です。
鎌倉に来る人は、鎌倉市と江ノ島(藤沢市)を明確に分けていません。
東京ディズニーランドに関東以外から来る人は、TDL(千葉県浦安市)と東京を明確にわけていません。
一点突破してドメインが育ってきていれば、横に展開していくジャンルの成長速度は、最初のものよりもよくなります。これは北海道PRESSやそれ以前に行っていたガジェット系のブログの経験で学びました。
他のジャンルへ展開しやすい
地域というテーマ以外のジャンルも展開しやすいのが、地域情報サイトの良さです。
例えば、鎌倉PRESSで横展開するジャンルが無くなった後に考えているのですが、鎌倉時代の歴史の特化サイトをサブディレクトリで作ろうかな?と。
これは鎌倉市にこだわる必要性はありません。あくまでも鎌倉時代がテーマになるので。
東北や北海道で地域情報サイトを作っているのなら、雪対策のサイトを作るのも良いでしょう。
また「鎌倉の家庭菜園で作る野菜」というように少しだけ関係を持たして、家庭菜園のサイトを作ることも出来るでしょう。
アイデア次第で関連した他のジャンルへ展開もしやすいのが地域情報サイトの良さです。
でも、メインのテーマ(地域性)から離れると2021年秋のコアアップデートでサブディレクトリ貸しと見做されて、順位が落ちてしまうのでは?と思うかもしれませんが、その影響は少ないと思っています。
サブディレクトリ貸しというのは、大手の会社のURLのサブディレクトリを借りて、サイトを運営することです。大手の会社のURLなので、URLの評価が高く、サブディレクトリでサイトを作ってもすぐにインデックスされ検索上位になることが出来ていました。
サブディレクトリのURL貸しと見做されて、順位が落ちてしまったサイトの特徴として、メイン(トップページ)からリンクがほとんど送られていなかったことがあると思っています。
少し調べたのですが、サブディレクトリのURL貸しで順位が落ちたサイトというのはドメインのトップからリンクが無いものがほとんどでした。
通常同じ運営者ならトップページやサブディレクトリ内からリンクが相互に発生していくものですが、それが無いために落ちやすくなっていたと思っています。
もちろん極端に異なりすぎるジャンルだと(鎌倉PRESSのサブディレクトリに「クレジットカードの読みもの」なんてサイトを作ったりするような)、厳しいかもしれませんが、少しでも関連していて、相互にリンクがあれば極端に落ちるようなことは現状ないと思っています。
もちろんサイト全体が強くなってきた後でなければ意味はありません。
ただし、アダルトジャンルだけはやめた方が良いかもしれません。アダルトが混ざるとサイト全体の評価が下がる傾向にあります。
かなり昔の話ですが、DMMモバイルの公式サイトが「DMMモバイル」で長く1位になれなかったということがありました。これは同一ドメインでDMM.R18(現 FANZA)を運営していたためだと考えます。
Googleはアダルト以外の検索結果にアダルトが関係するものを極力出さないようにしています。
住んでいる場所であれば、生の情報が仕入れやすい
地域情報サイトでなくても、昔からサイト運営で大切なのは一次情報やオリジナル情報・オリジナル画像です。
でも実際に住んでいる地域であれば、生の情報(一次情報)が仕入れやすいですしオリジナルの写真も簡単に撮れます。
それだけでこたつ記事で作るサイトよりも差別化が成り立ちます。
マネタイズが初心者でもしやすい
地域情報サイトは本当にマネタイズが初心者でも行いやすいのが特徴です。
例えば、飲食店の紹介なら飲食店予約のアフィリエイトがありますし、観光地なら宿泊予約や体験予約のアフィリエイトがあります。
他にもいろいろあります。
鎌倉PRESSで今、一番マネタイズ出来ているのは、実は宅食です。
ネットスーパーの記事ですが、ネットスーパーが鎌倉のメイン地域ではほとんど使えないから宅食を使おう!ということで宅食を紹介して、それほど多くは取れていませんがポツポツとは発生しています(資料請求だけの案件なので承認率はほぼ100%)。
また移住や引っ越してきて不動産屋を利用したのなら、不動産のアフィリエイトもあります。
北海道の情報サイトでそこそこ稼いでくれたのが下記の記事です。
今ならGo Toトラベルなどの需要も大きいでしょう。
またその地域でお得なクレジットカードを紹介したり、その地域で安定して電波の入る格安SIMやキャリア(ドコモやソフトバンク)を紹介するということも出来ます。
鎌倉なんて少し奥に入るとソフトバンクは全く使えませんからね…
アイデア次第で地域情報サイトは本当にアフィリエイト案件が豊富にあるので、収益化・マネタイズがしやすいです。
末永く続けやすい
地域情報サイトは住んでいる地域の情報をまとめるサイトだけに、住んでいる間は続けやすいのが特徴です。
もし一生その地域に住むのであれば末永く続けやすいというのもおすすめの理由です。
また僕みたいに散歩が趣味であれば、趣味と実益を兼ねられるのも地域情報サイトの良いところです。
もっとも散歩が趣味というよりは、健康維持のために続けている部分は非常に大きいんですけどね。
2022年のSEOで重要なことと変化
僕が考える2022年のSEOで重要なこと、そして変化していくことは合わせては5つです。
- ユーザー行動=アクションを伴わせること
- コンテンツの価値よりサイトの価値を上げること
- 検索流入以外の流入を増やすこと
- 信頼性を上げること
- コンテンツ(ページ派)とサイト派に分かれていく
それぞれについて説明していきます。
検索意図よりもユーザー行動=アクション
今は何よりも検索意図が重要だ!と言われています。
もちろん検索意図に答えるコンテンツを作るということは非常に大切です。
検索意図に答えるコンテンツを作ることは既にSEOを考えた時にもユーザーに視点を置いた時にも前提条件となっています。
ただ検索意図に答えるコンテンツというのは、クエリ(キーワード)によっては既に飽和状態です。
検索意図が言われるようになって数年経過したことで、検索意図が満たされているのは前提条件というよりも、最低条件になってきています。
では前提条件・最低条件を満たした上で次に必要なことは何かと言えばユーザー行動です。
どういうことか?
それは検索意図を満たした結果、ユーザーにどういう行動を取って欲しいのか考えて、ユーザーに行動(アクション)を起こしてもらうことです。
2022年のSEOでは検索意図を満たした上で、アクションを起こしてもらうのが、もっとも大切なものになっていくと考えています。
そもそも検索意図が最も大切になる!と言われ始めたのは僕が覚えている限りでは2016年頃からで、そこから5年も経過しているのに、未だに同じことが最も大切なままな訳が無いと思いませんか?
普通に考えて、検索意図を満たしたのなら、人は何かしらのアクションを起こすはずです。
- わからないことを調べてわかって満足したのなら、そこでブラウザを閉じるというアクションを行う
- 問題解決したいと思って調べたのなら、問題解決に必要なものがあれば揃える(購入する)
- 旅行に行きたくて調べたのなら、旅行に必要な予約を行う
- 観光しようと思って調べたのなら、地図等をダウンロードしたり印刷したりする
- 感動したのなら、それをSNS等でシェアする
- 便利なサイトならブックマークしたり、PWA対応ならAndroidユーザーならスマホ画面に登録する
こういったアクションに繋げられるコンテンツが何よりも重要になっていくのは自然な流れだと思いませんか?
この傾向は5~6年前からありましたが、最近はより顕著になってきたと感じています。
だからユーザーの検索意図を満たした結果、次にどういうアクションをして欲しいのか考えてコンテンツを作り込まないと上がりにくい状況になっていくと考えています。
Googleがそれらのアクションをどうやって捕らえているのか?と思うかもしれませんね。
実際には完全には捕らえてないと思います。ただGoogleはブラウザ(Chrome)からある程度のユーザー行動を集めているでしょうし、検索意図を満たすコンテンツが増えた今、別の評価軸を作らないと差別化(順位付け)は難しくなっていることは想像に容易いことです。
Googleの検索結果の歴史は、一言で言えば評価軸(アルゴリズム)の追加ですから。
今後、どういった評価軸が追加されていくかを考えれば、検索意図を満たした結果、どういうアクションが行われるのかを評価軸に加えない訳がないと思いませんか?
何よりもユーザーの満足度を考えた時にアクションが伴うのは当然です。
検索意図に適していない検索結果ばかりの時があるのは
でも検索していて、全く検索意図に適していない検索結果ばかりになっているクエリも実際にはそこそこありますよね。
なぜそんなことが起こるのか?
ドメインが強いサイトのコンテンツだから、と以前は僕も考えていましたが、今は若干異なります。
サイトでメインにしているドメイン(メインの事業)のアクションが強力で、それに引っ張られて、上がっているためだと考えています。
具体的にはどういうことかと言えば、例えば「じゃらん」
以前のnoteで書きましたが、「札幌市の地下鉄駅名+観光」で検索すると検索結果の3位以内にほぼじゃらんのコンテンツが入っています。
しかも駅名が異なるだけで、すべて同じ内容のコンテンツです。
重複コンテンツで、本来ならペナルティ(厳密にはペナルティではありませんが)にならないとおかしいコンテンツですが、なぜそんなコンテンツが上がっているかと言えば、ドメインの強さも否定出来ませんが、じゃらんのドメイン(メイン事業)である宿泊予約やツアー予約というアクションが非常に強いため、サイト自体が強くなっているためだと今は考えています。
もちろん単純にドメインが強いからだということも否定出来ませんが。
だからまずは1つ、ドメイン(メインとなるアクション)は何かを決めて、そのアクションを取ってもらうことを考えていくことが大切です。
ECサイトが検索結果において強いのは、購入・予約といったアクションが明確だからだと考えます。
コンテンツの価値よりサイトの価値
ドメイン(メインの事業・メインとなるアクション)とも関連しますが、1つ1つのページは大したことが無くても、サイト全体が使いやすい、見やすい、アクションしやすいサイトは、安定した順位を維持したり、PVも極端には増えていきませんが微増していくことが多くなっています。
僕が運営する札朱や小樽神、こよみるがまさにその実例です。
札朱や小樽神なんて、メインとなる神社の紹介ページなんて1000~2000文字しかなく、個人ブログで一生懸命書いた3000文字以上・5000文字以上のいろいろな情報を網羅しているページに勝てているのは、その影響でしょう。
雑記ブログがオワコンと言われて2~3年が経過しましたが、雑記ブログがオワコンなのではなく、サイトの価値として見た時にサイトの価値がわかりにくく、サイトの価値を評価しにくいため、どうしても順位を伸ばしにくくなっていると考えます。
ここでサイトの価値とは何か?と言えば先に紹介してきたアクションに繋げることです。
テーマを絞ることで、アクションに繋げることを明確にしてサイトの価値を上げていくのが、2022年のSEOでとても必要なことだと考えています。
雑記ブログのサイトの価値
雑記ブログは、1つ1つのコンテンツはしっかりしたものでも、ドメイン(メインとなること)となるアクションがページ単位で異なります。
そのためサイト全体の評価を行いにくいという欠点があります。
ならば雑記ブログの価値は無いのか?と言えばそんなことは当然ありません。
ただ雑記ブログの価値というのは、ブログ運営者そのものであり、ブログ運営者の人気度・知名度がそのまま直結していくため、無名の新人ブロガーがいくら頑張ったところで、運営者そのものに価値がなければ検索結果上位に上がっていくことは大変です。
そのための解決方法は、自分の立場を明確にしてそれをドメインにすることです。
このことは僕の著書「アフィリエイトのためのブログの書き方講座」56ページから61ページに書いてあるので、是非読んで下さい。
と書くとあまりにもガメついのでこの部分を転載しておきます。
生原稿なので、イラスト等はありませんが、書いてあることは通じると思います。
>節タイトル:キャラクターは重要!でも等身大であることが大切
>中見出し:ブログのキャラクターについて
プロブロガーという人達がいます。主にブログを書くことで収入を得て生活をしている人達です。プロブロガーと名乗っている人の多くは実名で顔出しをして、少し奇抜なことをブログに書いている印象を持っている人もいるかもしれません。またブログで収入を得るためには実名で顔を出さないと無理だと考えている人もいました。
決してブログで稼ぐために実名である必要性もありません。顔写真をブログに掲載する必要性もありません。むしろ副業としてブログで稼ごうと考えているのなら会社にバレないようにしたいということで顔を出せない、実名を出せないという人が多いと思います。
顔を出すこと、実名を出すこと、それが個性になる・キャラクターになる訳ではありません。私自身も実名は出していますが顔はブログに掲載していません。もっとも私が実名を出したのは前著を出す時にせっかく自著を出すのなら本名にしようということで始めて実名を公開したに過ぎません。もし本を出してなければ実名公開はしていなかったでしょう。
つまり顔を出す・実名を出す・奇抜なことをするというのは個性でも何でもありませんし、必要性もありません。
重要なのは等身大でいることです。飾らず見栄を張らず自分らしさを伝えることがブログでは重要になってきます。ブログで見栄を張り続ける・飾り続けると逆にブログを書くことに疲れて果ててしまいます。
キャラクター(個性)は大切ですが等身大でいることの方がより大切です。
>中見出し:ブログの個性は希少性!希少性は掛け算
ではブログにおける個性とは何かと言えば希少性です。いやいや自分なんて普通の人で別に希少性なんて無いと思うかもしれません。No.1じゃなくてオンリーワンだと言ったところで普通の人だから、と思うかもしれません。でもそうではありません。
それが希少性は掛け算ということです。
昨年、私がアフィリエイトに関する無料コンサルティングをした女性がいました。その方は自分を「何も特別じゃないし個性は無いから何を書いて良いか分からない」と言っていました。でもその方の話を聞くと結婚していて子供が3人いて今は介護の仕事をしていると言ったのです。
子供が3人いる人はそれほど珍しい訳ではありません。でも子供が3人いて更に介護のお仕事をしているという人はかなり少なくなります。更に子供が3人いて介護の仕事をしていてブログを書いている人は更に少なくなります。
主婦×子供3人×介護の仕事×ブログを書いている
こういう条件に当てはまる人は日本に何人いるでしょうか?正確なデータが無いので何とも言えませんが、あくまでも予想ですけど1万人もいないと思います。
日本の人口1億3千万人で仮に1万人だとすれば割合は約0.008%の存在になります。10万人いても0.1%未満となります。0.1%なんてとても希少性がある数値ですよね。
サラリーマンにしても例えば家電メーカーで働いていて結婚していて子供が1人で、趣味がカメラだった場合はどうか?恐らくこちらも0.1%未満になるのではないでしょうか?またここに出身県が沖縄だったり北海道だったり、秋田だったりして今は東京で暮らしているという条件があれば更に希少性は高まります。
既婚×家電メーカー勤務×子供1人×カメラが趣味×北海道出身×東京在住
もうこの条件に当てはまる人は何人いるでしょうね?
10人いれば10通りのその人だけの歴史や価値観、趣味があります。その視点でブログを書けばそれが既に希少性になります。等身大でいるだけで希少な存在でありそれがあなたの個性になります。
ブログにおける希少性は掛け算であり特別なことをする必要性は全くありません。
>節タイトル:その情報凄く求められています
>中見出し:希少性のある人の情報は求められている
ブログでは希少性がキャラクター・個性になると言ってもまだまだ信じられないかもしれませんね。実例を出して説明します。
先に紹介しているお子さんが3人いる主婦の方と話をしていた時のことです。
話しているうちにランドセルの話になったのですが、お子さん3人ともランドセルの保ちが全然違っているし性格も違うからだろうという話になったんですね。そこで僕なら「3人の子供を育ててわかった!子どもの性格で見るランドセルの選び方」なんていう記事を書いてランドセル販売のアフィリエイト記事を書きますよ~と話をしました。
実際にランドセルを購入する時に、どのように選べば良いか迷っている方って多いと思います。最近は祖父母に購入してもらうという家庭も多いのですが親が購入している場合も多いと思います。そういう親御さんにしてみればランドセルを選ぶ基準とかよく知らないし、性格によってもランドセルの保ちが違うなんてことを想像もしないと思います。
だから性格別にランドセルの選び方の記事を書けば需要もあるだろうし、問題解決になればおすすめしているランドセルのアフィリエイトで報酬が発生するかもしれません。
ランドセルのアフィリエイトは多くはありませんが、それなりに大手企業がランドセル販売のアフィリエイト行っているので案件としてはありますし、そこから拡大してカバンということも書けると思います。
またお子さんが高校受験をしたということでその時に苦労したということで、それならその苦労したこと、その苦労をどう解決していったのか書けばそれも需要があるということを説明しました。
実際に主婦の方の経験って、本当に需要があります。
え?そんなこと普通の主婦なら誰でもやっていることじゃないの?と思うかもしれませんが、結構みんな悩んでどうにかこうにか解決していることも多く、ネットで同じ悩みを持っていて解決した人の話って非常に参考になります。
>中見出し:普通のサラリーマン
サラリーマンの方なら会社にいてその会社のことはそれなりに詳しくなっていると思います。だから勤めている会社の業界のことを知らない人にしてみれば非常に参考になったり自分の知らない世界の話を知ることが出来ることになります。
例えば私は長く小売業に勤めてきましたが、値引きの仕方とか基準とか、棚卸しとかそういう情報って普段買物をしている人でも詳しくは知りません。だから小売業ならではの情報をメインとしたアフィリエイトブログもしています。そのブログで何をメインにアフィリエイトの収益にしているの?と思うかもしれませんが、ずばりクレジットカードです。
買物とクレジットカードって凄く相性が良いです。多くの人は少しでもお得に買物をしたいと考えています。そこでお得な買物方法としてクレジットカードを紹介したりしているのですが結構、報酬が発生しています。それにクレジットカードって単価が高いのでそれなりに収益化出来ます。
まさか自分のサラリーマン時代の知識がアフィリエイトにこんなに役立つなんて最初は思っていませんでした。
他にも建築関係の仕事についている人なら、今であれば太陽光発電のこととか建て替えのことを記事に出来るかもしれません。
普通のサラリーマンだから書くものが無いのではなく、普通のサラリーマンだからこそ、サラリーマンとして得た知識は非常に強い武器になります。
>中見出し:意外と知らない人は多い
どんなことでも意外と知らない人の方が多いものです。
子育てをしたことのある方なら子育てをしたからこそ苦労したこともあったと思いますし、解決してきたこともあると思います。
どんな業界でも結局はその業界の方しかよく知らないなんてこともよくありますから、その業界のことを知りたいという方も数多くいます。若い世代でなければアフィリエイトとかブログとか無理と思っている方もいましたが、逆に30代・40代やそれ以上の方であれば、20代には無い経験という武器があってアフィリエイトでは非常に強い武器になっていくものです。
もちろん若い方であればこれから経験していくことをリアルタイムにブログで発信していくことが出来ます。成長の過程を描くのはドラゴンボール然りワンピース然りスラムダンク然り、人気の王道です。若い人がブログやアフィリエイトで成功しているのは、考え方が柔軟だからということもあります。自分が新たに知ったことを次々と書いていくことも出来ますから。
でも年齢を重ねると、そんなこと当たり前のことだと考えてしまったり、誰もがしているものだと考えてしまって記事に出来ないと思い込んでしまうこともあります。
難しいかもしれませんが、今覚えていて当然と思っていることを初めて知った時のことを思い出して記事にしてみてください。きっと役立つ記事になると思いますし、需要のある記事になっていきます。
>節タイトル:自分をブランディングしよう
>中見出し:希少性を打ち出そう
ブログにおける個性は希少性だと説明しました。でも希少性を打ち出さなければ希少性は発揮されません。是非ブログで(身元がばれたく無いのであればばれない程度に)希少性を打ち出してください。
ブログでは基本的に自己紹介分を書きますので自己紹介文に自分の希少性である特徴を書くようにしてください。ただし検索からあなたのブログに来た時は、誰が書いたのか気にしない場合がほとんどです。だから文章であなたの希少性を説明して自分をブランディングすることも大切です。
ブログの書き出しで自分はどういう人間であるか少し書くだけで親近感を持ってもらることもあれば興味を更に持ってもらえるようになります。例えばペンネームが「墨田秋」で家電メーカー勤務であれば「SONYほどメジャーではありませんが家電メーカー勤めの墨田秋です。」と書き出すと、この人は家電メーカーに勤めているから家電に詳しい人だなと思ってもらえるでしょう。子供が3人いる主婦の方でペンネームが「ユイ」なら「子供3人子育て中でいつもヘトヘトのユイです。」と書き出せば、子供が3人いて大変だな~と同じく子育てで大変なママから共感してもらえるでしょう。
自分をブランディングするというと大げさに思えるかもしれませんが自分の希少性を打ち出すことでブランディングになっていきます。積極的に自分を表すようにしてください。
今は、やたらとインフルエンサー的なブロガーに憧れる人が多く、それに引きづられて、自らの希少性を放棄してしまう人が多いため、その人独自の持ち味を出している雑記ブログは、少なくなっている印象です。
それでは数あるインフルエンサー的ブロガーを目指す没個性の雑記ブログにしかなりませんから、そんなブログ記事が検索結果上位に来る訳がありません。
雑記ブログで勝負をしたいのなら、あなた自身の価値を最大限サイトの価値に置き換えることが必要です。
ただテーマに特化したサイトに比べれば、雑記ブログの方がPVを多くする、検索順位を上げるというのははるかに難しいことであり、茨の道です。
サイトの価値を高めるのは提案力
サイトの価値を考える上で大切なのは提案力だと思っています。
人は検索して自分に必要なものを求めていますが、実際に形になっていないものを求めていることも多々あります。
地域の情報を探していても探し方をわかっていないことなんてこともよくあります。
だから、こんな探し方もあるし、その探し方の結果はこれがおすすめです!という提案力がサイトの価値を高めます。
スティーブ・ジョブズの名言に 下記のものがあります。
A lot of times, people don’t know what they want until you show it to them.
多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ
これは探し方も同じで、探し方の形を見せるまで、探し方を知らない人というのは非常に多いものです。
例えば鎌倉で御朱印集めに訪れようと考えている人に、御朱印があるだけの寺社を紹介するのは当たり前だけど、訪れてほぼ御朱印がいただける寺社といただけないことが多い寺社を区別してナビゲーションをすれば、満足度があがることは想像出来ますよね。
御朱印初心者だと寺社にいけば御朱印はいただけるものだと思っている人もいますから(2016年までの僕がそうでした)。
また札所巡り(四国の八十八ヶ所霊場などが有名)で鎌倉に訪れる人にどういった札所巡りがあるのか、ナビゲーションでしっかり示せば、満足度も上がります。
だからサイトに来てもらった時に情報の探し方の提案がしっかりと出来ていることで、サイトの価値は高くなっていきます。
そもそも価値の高いサイトというのは、提案が出来ていて、情報サイト・カタログ型サイトなら先回りしてナビゲーションがしっかりと作られています。
このクエリで検索した人は、次はこんなクエリで検索したいのでは?というクエリで探し出せるナビゲーションを設置することがサイトの価値を高めていくものと考えます。
良いコンテンツの定義とインデックスされない問題
2021年の後半からインデックスされない!という声が増えてきました。
Google 検索セントラルのオフィスアワーでも何度か取り上げられています。
動画を見る時間が無い場合は、下記のサイトでまとめられています。
上記の記事内から引用します。
競合と同じレベルのコンテンツを目指すだけでは不十分で、ユーザーがサイトに来る理由を考えて差別化・独自性を出してほしい。
インターネットのエコシステムの中ではオンラインコンテンツが増えており、その理由・役割が説明できないサイトが残り続けるのは難しい。上位に表示できればたくさん集客できるからという理由だけでは弱い
金谷氏って、曖昧な表現するし切れ味悪いし、綺麗事言うし、まあ、あまり良いように僕は思っていませんが、この説明に関してはとても共感しました。
もちろん差別化・独自性よりも結局、ドメインパワー・被リンク優先しとるやんけ~!!!と思う部分もあって、綺麗事には思える部分もあるのですが、ユーザーがサイトに来る理由を考えて差別化・独自性を出して欲しいというのは、非常に大切なことだと思うんですよね。
この差別化・独自性を全く考えずに「コンテンツの価値」を考えても意味が無いと思っています。
コンテンツの価値って、アホなSEOコンサルだと文章量が足りないとか、検索結果上位10位の内容+アルファとか、言い出す人もいますけど、そうじゃないんですよね。
特に個人サイトの場合は。
そんな文章量とか検索結果上位10位の内容+アルファなんて、それこそ、金太郎飴状態のコンテンツになって、ドメインパワーの劣る個人サイトが検索結果の上位になる訳が無いのだから。
そして、何より良いこというな~と思ったのが「インターネットのエコシステムの中ではオンラインコンテンツが増えており、その理由・役割が説明できないサイトが残り続けるのは難しい。上位に表示できればたくさん集客できるからという理由だけでは弱い」の部分です。
理由・役割が説明できないサイトは残り続けるのは難しいというのは、まさにコンテンツの価値にこだわっていく人が陥る部分だと思います。
おそらくコンテンツの価値(ページの価値・記事の価値)というものに縛られていると
- 長文になって、安定しない順位を漂うようになる
- ライバルサイトと長文バトルになっていく
- プラスアルファを求めて果てしないコンテンツ追加を行っていく
- 差別化・独自性を考えすぎて余分な内容が増えていく
1つ1つのコンテンツにこだわりを持つのは良いことだと思います。
しかしそのコンテンツを入れておくサイトの価値を決めておかなければ、いくらコンテンツ単体はよくてもサイトの価値は上がっていかないと思うんですよね。
むしろ今はコンテンツの価値よりもサイトの価値を考える方がよほど大切な時期に来ていると僕は思っています。
1つ1つのコンテンツは長文でも無いし、当たり前のことしか書いてないカタログ型サイト・辞書サイト。独自性もほとんど無いことも少なくありません。
でも、カタログデータに多角的にアクセスしやすい・情報を探しやすいように作ることで、サイトとしての価値は上がり、コンテンツ単体の順位も上がっていくのは、カタログ型サイト・辞書サイトを作ったことがある人ならわかっていることだと思います。
更にそこから差別化するためのコンテンツ・独自性のあるコンテンツを追加していけば、よりサイトとしての価値は上がってくると思いませんか?
コンテンツの価値よりも、自分のサイトの価値は何なのか、そこを明確にすることが何よりも大切に思う今日このごろです。
サイトの価値と言っても難しいかもしれませんが、札朱にしても小樽神にしても、まずは数の論理というか、ほぼすべての神社を網羅して、いろいろな角度から神社を探しやすくすることで、この市の神社を探しているのなら、一番詳しい、一番調べやすいというコンセプトがあるだけで作っていました。
コンセプトとテーマの違いとなると難しいのですが、僕の中でコンセプトというのは誰にでもわかりやすく訴えるもので、テーマはそのサイトを通じて、見てくれる人に訴えるものだと思っています。
・コンセプト=言語化出来るもの
・テーマ=感覚的になるものもある
この話をすると長くなるのと自分の中でまだ完全に言語化出来てないので、またいつか書きたいと思いますが、コンテンツの価値よりもまずはサイトの価値は何なのか明確にしてこそ、コンテンツの価値が行きてくると思う今日このごろです。
もちろんサイト全体を1つのコンテンツとして、コンテンツの価値という言い方もあると思いますが、そこまで考えて「コンテンツの価値」という言葉を使っている人は少ないと思っています。
インデックスされないのはコンテンツの価値ではなく、サイトの価値が明確では無いからだと考えています。
サイトの価値が明確では無い・サイトとしての価値がよくわからないから、だからインデックスされないと考えています。
上記は「こよみる」のインデックス数の推移です。
一旦、インデックスが全くされない時期があり回復するものの、落ちてしまいました。しかし、徐々に回復して順調にインデックス数が増えています。
サイトの価値はすぐに作られるものではありませんが、サイトとしての価値があるのなら、確実にインデックス数は増えていきます。
検索流入以外の流入を増やすこと
サイトの価値と連動するものです。
今までもこの傾向はあったのですが、2022年は更に検索以外の流入が増えることがSEOにおいて重要になると考えます。
サイトの価値が上がれば、ブックマークする人が増えます。つまり検索流入以外が増えてきます。
サイトの価値は検索流入が増えることではなく、繰り返し使ってくれることで造成されていきます。
つまり検索流入が無くなっても価値のあるサイトなら、流入が0になることはありませんし、オフィスアワーでも似たようなことを言っていました。
Googleが検索流入以外のデータをGoogleはどう見ているのか、どう把握しているのか?という議論はありますが、ブラウザ(Chrome等)からある程度はデータを見ている(取得している)と思っています。
検索以外でも繰り返し使われているサイトには価値があると考えて、それをGoogleが評価軸(アルゴリズム)に加えるのは当たり前のことに思えませんか?
検索流入以外の流入というとすぐにSNSを思い浮かべる人もいますが、SNSの流入は否定しませんが、それよりもブックマーク等のダイレクト流入の方がより大切になっていくと考えます。
以前は定期的なSNSからの流入(サイテーションも兼ねて)が大切だと考えていましたし、今も大切であることは変わっていませんが、それ以上にリピーター・ダイレクト流入が以前にもまして大切になっていくと考えています。
サイトの価値を計測するための評価軸に一番しやすいからでもあります。
サイテーションという言葉が出てきましたが、これは2017年頃からSEOで重要になると言われてきたものです。
サイテーションを簡単に言えば「リンク無き言及」です。
例えば僕が作った「サポカン」というサイトがありますが、誰かがブログやTwitter、Facebook、Instagram等で
「サポカンってサイト、札幌の情報が分かりやすくて良いよね」
とリンクは無いけど、書いてくれた場合、それがサイテーションとなります。
これが1件や2件なら意味はありませんが、数十件、数百件になって話題になってくるとGoogleは「どうもサポカンとは、このサイトのことを言っているらしい、話題になっているからきっと良いサイトだ」と思い検索結果の上位にしてくれるようになる訳です。
ただサイテーションの効果は現在もあるものの、2017年当時に言われていたほどのものは無いと感じています。
信頼性を上げること
2022年のSEOは、より信頼性を上げることが大切だと考えています。
E-A-Tのことかな?と思うかもしれませんが、それよりももっと泥臭い話ですし、答えは既に半分以上書いています。
E-A-Tという言葉が出てきたので簡単に説明しておきます。
E-A-Tとは、 Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の略です。
今後のウェブサイトのGoogleの順位決定要因で重要な指標になっていくとされています。
話を戻して、ユーザー行動(アクション)が大切だと書きましたが、アクションをとってもらうためには、信頼性が無ければ中々行ってもらえません。
では信頼性というものは、どうやって形成されるか?と言えば、一番簡単なのは(だけど難しい)情報の網羅とオリジナリティです。
ぱんくまさんのMONO SIZEなんて、圧倒的な情報の網羅とオリジナリティ(自分で撮った写真を使う)で信頼性は形成されたと思っています。もちろん他にも1cmサイズで情報を探せるという気遣い・提案力も信頼性をかっています。
圧倒的な情報・オリジナリティというのは信頼性を作り上げます。
以前はE-A-Tに関連して下記のことを行うと良いとか言われていました。
- Who is情報にきちんと自分(企業)の情報を入れる
- 起業なら活動実績を作る(PRサイトに掲載する・求人を求人サイトの掲載する)
- aboutページを作る
- 問い合わせページを作る
ただこれらも当たり前になってきたり、個人の運営サイトでは難しい部分もあったり、SEOの本質ではありません。
僕が考える信頼性の作り方は4つです。
- 情報の網羅
- オリジナリティ(オリジナルの写真やイラストだけでもOK)
- 提案力(情報の探しやすさ+いろいろな切口)
- 正直であること(日付を消すとかインチキをしない)
コンテンツ派(ページ派)とサイト派に分かれていく
これは重要なことではなく2022年のSEOの考え方の変化です。
あくまでも僕は2022年のSEOはサイトの価値を上げることが重要だと考えています。
でもコンテンツ(ページ・記事とした方がわかりやすいかな)単体の価値をあくまでも高めていくことの方が重要だと考える人の方も多く、SEO界隈・ブログ界隈で影響力のある人で、どちらかと言えばコンテンツ派の人がまだ多くいます。
例えば京都のウェブライダーはどちらかと言えばコンテンツ派なんですよね(僕の感覚ですが)。
僕はサイトの価値の方が大切だと考えていますが、それでもコンテンツ派の主張もわかるし、コンテンツ勝負でも稼げたり、実際にPVを取っているのも事実です。
むしろクエリによってはサイトの価値よりもコンテンツの方が重要になっていることもあります。
また1記事で数百万円稼げるのであれば、1記事に担当を置いて徹底的にコンテンツを磨き上げた方が良い場合もあります。
1記事で数百万も稼げるの?と思うかもしれませんが、クエリによっては、それくらい稼げます。単一クエリではなく2語・3語の複合クエリでも。
ただ、安定したPV・アクセスを望み、手間を出来るだけかけない個人運営のサイトでは難しいと思いますし、コンテンツ派は基本的にコストをかけられる法人のみがメインになっていくと思います。
そもそも個人で、月に数百万稼げるクエリで上位を取ること自体が難しいですからね。数百万円稼げるクエリって、アクションが伴うECサイト等の法人サイトが強すぎますから。
正直なところ、コンテンツ派でSEOで商材を売っているところは、こんな考え方・クエリで上位取ってます!と言っていますけど、それ個人でそもそも維持管理出来るの?という問題点が忘れ去られています。
サイトの価値派・コンテンツの価値派、選ぶのはあなたですが、コンテンツの価値を個人で選ぶ場合のリスクはアルゴリズムの変化で簡単に飛ぶ危険性が高いことは知っておいた方が良いでしょう。
僕は下記のように考えます。
- コンテンツ派=法人向き・リスク分散が他にもなされていること前提
- サイト派=個人向き・サイトの価値でアルゴリズムの変化のリスクを回避
もちろん個人でも数万人規模のファン・フォロワーがいて、サイテーション(指名検索)が多ければ少し変わってきますが、そんな人、何人いますかね?
インフルエンサーのいうことを間に受けては駄目ですよ。
サイト単位の評価とページ単位の評価
SEOについてきちんとGoogleのアナウンス等を見ている人であれば、SEOの評価(Googleの評価)は、ページ単位(URL単位)とサイト単位の2種類があることはご存知かと思います。
だからサイトの価値派・コンテンツの価値派ということ自体に矛盾を感じる人もいると思います。
勘違いしないで欲しいのはコンテンツの価値(ページの価値)も当然大切ですが、クエリによってはコンテンツ(ページ単位)が飽和になっている状態で、コンテンツのみで差別化することが難しいからサイトの価値を高めなければいけないということです。
コンテンツを完全に置き去りにしたら、もちろんサイトの価値も上がらないのでその点だけは間違えないで下さい。
間違いだらけのSEO論
ここ1年くらいでよく見かけた僕にとっては間違いだらけのSEO論だと思うものについて、僕の見解を書いておきます。
あくまでも僕の見解であり、絶対ではありません。ただこれらのことを考えてサイトを作ることで、僕は安定したアクセスを得られるサイトを作ってきています。
直帰率・滞在時間よりも完読率とアクション
未だにインデックスされないのは、直帰率が高いからとか、滞在時間が短いからとか、直帰率と滞在時間は大きくSEOに影響するという人がいますが、これは違うと考えます。
直帰率と滞在時間はたしかにSEOにおいて相関関係はあるものの、絶対的な指標ではありません。
何度も書いているのですが、Google Analyticsで得られる滞在時間は、最初に見たページからサイト内の他のページに遷移した場合のみです。
1ページを見ただけでは、滞在時間は標準的な設定では計測出来ません。
またアフィリエイト記事で直帰率100%が本来もっとも良い数値です。他のサイトの遷移するんですから直帰率100%がもっとも良い数値なのは当然です。
コンテンツ・ページの役割によって、滞在時間も直帰率も本来は違って当然です。
Googleもそれは理解しているので、ページの目的を考えた上で直帰率・滞在時間は考えるようにしましょう。
言い換えれば、2PV以上見て欲しいページで直帰率が高いのは問題ですし、アフィリエイト記事で直帰率が低いのは問題です。
更新頻度はSEOに影響しないけど影響する
今でも更新頻度はSEOに影響するという人がいます。
ただこの更新頻度はSEOにに影響するという人の共通点は、ブログで月に数記事しか書いてなかったけど、10数記事書くようになったら、順位があがった、インデックスされやすくなったというものです。
これは出鱈目と言っても過言ではないでしょう。
はっきり言いますが、更新頻度そのものはSEOに影響しません。
ただし更新頻度が大切なコンテンツ・ページ・サイトには更新頻度はSEOに影響します。
考えてもらえばわかりますが、トップページで「今日の運勢」を行っているサイトのトップページの更新頻度が2~3日おきだったら、どう思いますか?
ニュースサイトで加えられる記事が2~3日前のものばかりだったらどう思いますか?
更新頻度が大切なサイト・ページであれば当然、SEOに影響します。
僕が作っているサイト「こよみる」は、毎日更新(自動ですが)があって、はじめて成り立つサイトです。
というのも狙っているクエリが「今日の暦」だからです。
現在は「今日の暦」で10位くらいを推移していますが、これが毎日更新されない作りだったのなら、このクエリで10位前後につけるのは無理だったと思います。
あくまでも更新頻度は、更新頻度が大切なコンテンツ・ページ以外はSEOにほとんど影響しません。
長文になればなるほど安定しない順位
文字数が少ないから検索上位になれない、という人が今でもいますが、文字数に依存した時点で、順位はより安定しないものになっていきます。
カタログ型サイトと呼ばれるサイトの多くは基礎となるデータのページは文字数そのものは非常に少ないものが多いのに、安定した順位になっています。
先述しましたが、
- 長文になって、安定しない順位を漂うようになる
- ライバルサイトと長文バトルになっていく
- プラスアルファを求めて果てしないコンテンツ追加を行っていく
- 差別化・独自性を考えすぎて余分な内容が増えていく
というように長文になればなるほど手間が増える割に順位は安定してきません。
長文では無いもので、競合サイトとの差をつめていくことが大きなポイントであり、その答えの1つがコンテンツの価値よりもサイトの価値です。
なお鎌倉PRESSを作っている時に気がついたのですが、ここ最近は、Wikipediaよりもコトバンクの方が上位に来ていることが増えてきました。
Wikipediaはもの凄い情報量がありますが、知りたい情報が探しにくい時もあります。コトバンクはあまり情報量がありませんが、知りたい情報があるか無いか、すぐにわかります。
知りたい情報があることも大切ですが、知りたい情報が無いとわかってもらうことも今は大切な要素になっているように感じています。
カタログ型サイト・地域情報サイトを作ろう
ここまで、なぜ地域情報サイトなのか、2022年のSEOで重要なこと、間違いだらけのSEO論を書いてきました。
ここからは、地域情報サイトやそれに類似したサイト、カタログ型サイトを作ろうかな?と思っている方に具体的なサイトの作り方(サイト設計)やページ(コンテンツ)設計について説明していきます。
今はサイトを作ると言えば、WordPressということが多いので、WordPressで作ることを基準とした上で説明していきます。
主に最初に紹介した和田式(ストック情報&フロー情報型)でのカタログ型サイト・地域情報サイトの作り方を説明します。
なぜ和田式(ストック情報&フロー情報型)なのか?
これが一番美しいカタログ型サイト・地域情報サイトの作り方だと僕が考えるからです。
その前に和田式って何?と思う人も多いと思うので簡単に説明します。
和田式というかは、この手法でつくるサイトは和田亜希子さんという方がよく作っていた手法だからです。
下記の本も出しています。
非常に参考になる書籍なので、おすすめです。
話を戻して
カタログ型サイトは辞書サイトとも言われています。カタログ・辞書のように情報を探しやすく作ってあるサイトは情報を探しやすいというメリットがあります。
ただ純粋なカタログ型サイトだと、ブログに求められているその人自身が感じたこと、その人自身の体験談などの情報がありません。
地域情報であれば、やはりその人がその場所に訪れて実際に感じたこと、体験したことを知りたいという需要はあります。
地域情報で無くても、例えば映画であれば、監督名・出演者・上映時間・制作年度・あらすじ・今見られるVODの情報等の基礎情報だけを求めている人もいれば、実際に見た人がどう感じたのか、そういう意見を聞きたいという人はいますよね。
和田式は簡単に言えばカタログ型とブログのような運営者の主観コンテンツのハイブリッド構造を作り上げるのにもっとも適した形であり、ユーザーが求めているものを限りなく網羅しやすいサイト構造だから、和田式を推奨しています。
そのため和田式は
- 基礎データコンテンツ
- フロー情報や体験談・感想などのコンテンツ
この2つの情報をメインとして、これらの情報をうまく使ったピラーページ(まとめページ)とナビゲーションで構成して作るものです。
簡単にサイト構造を書くと下記のようになります。
基礎データコンテンツ(カタログページ)が極端に少ない(2桁以内)であれば、カテゴリーページではなく、トップページ直下で作っても良いです。
ただし、その場合WordPressだと投稿ページではなく、固定ページで作るかカテゴリーページを基礎データコンテンツ(カタログページ)にすることになります。
今はWordPressのテーマによってはカテゴリーページに普通に記事をかける仕様になっているものがあるので、カテゴリーページを基礎データコンテンツにしてしまい、体験談やフロー情報はそのカテゴリーに入れていけば、自動的にカタログページの情報が強化されていく作りとなります。
固定ページは固定ページ同士で親子関係(階層関係)を作れるので、トップページ(固定ページ)の配下に固定ページで基礎データコンテンツ(カタログページ)を作ることも出来ます。
例えば、僕が作った「サポトラ」というサイトはすべて固定ページのみで作っています。
最初からカタログページ(基礎データコンテンツ)に該当するページが46とわかっていたので、固定ページで作りました(46は都道府県数から北海道を引いた数)。
カタログページ(基礎データコンテンツ)が100を超える場合は、WordPressであれば管理が大変になるので、カテゴリーを設定して投稿ページで作る方が簡単でしょう。
基礎データコンテンツ・ページ設計の基礎
カタログ型のサイトを作る上で重要なのが、基礎データコンテンツ(カタログページ)と僕が呼んでいるものです。
基礎データコンテンツは、カタログとなる部分であり、粒度が揃ったページのことです。
この場合の粒度とは、定型のフォーマットと言っても良いでしょう。
寺院や神社であれば、基本的な情報だけで作り、粒度が揃った定型のフォーマットで作ったページのことを基礎データコンテンツとしています。
例えば、鎌倉PRESSの寺院編の基礎データコンテンツのフォーマットは下記の通りです(テーマに依存したフォーマットになっており、使用しているWordPressのテーマは「Cocoon」です)。
<p> </p>
<h2> 詳細とアクセス方法</h2>
<ul>
<li>読み方:</li>
<li>住所:</li>
<li>TEL:<a href=”tel:0467″>0467-</a>()</li>
<li>御朱印:</li>
<li>写経:</li>
<li>参拝可能時間:</li>
<li>寺務所受付時間:</li>
<li>拝観時間:</li>
<li>拝観料:</li>
<li>駐車場:なし</li>
<li>駐輪場:バイク・なし/自転車・なし</li>
<li>トイレ:</li>
<li>宗派・宗旨:</li>
<li>本尊:</li>
<li>山号:</li>
<li>院号:</li>
<li>寺号:</li>
<li>正式名:</li>
<li>別称:</li>
<li>創建年:</li>
<li>開山:</li>
<li>開基:</li>
<li>公式サイト:</li>
</ul>
<h3>へのアクセス方法・行き方</h3>
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<h3>の拝観について</h3>
<p> </p>
<h3>の由緒・歴史</h3>
<p> </p>
<h3>のご本尊とご利益</h3>
<p> </p>
<h3>の厄除け・厄年について</h3>
<p> </p>
<h3>の代表的な行事・お祭・縁日</h3>
<p> </p>
<h3>の文化財について</h3>
<p> </p>
<h3>の車椅子対応・バリアフリー対応</h3>
<p> </p>
<h2>の御朱印と札所</h2>
<p> </p>
<h2>の訪問・参拝・縁日レポート</h2>
<p> </p>
<h2>の関連リンク</h2>
<p> </p>
<h2>のフォトギャラリー</h2>
<p>*パソコンならクリックで拡大</p>
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<h2>の墓地について</h2>
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これをWordPressの投稿ページで「コード挿入」や「再利用ブロック」(クラシックエディタなら、テキストに貼り付ける)に入れてから作っています。
書くことが決まっているから、後は取材してきたりネットで調べたことを入れていくだけの作業です。
WordPressのテーマに依存した定型フォーマットについては、賛否両論あります。
テーマのサポートが終了したり、テーマがWordPressの新しいバージョンに対応しない可能性があり、セキュリティ面で不安があるからです。
自分でテーマに依存しておいてなんですが、テーマに依存したフォーマットは出来る限り使わない方が良いでしょう。
ただこれくらいのテーマ依存なら、ある程度のHTML・CSSが理解出来ていれば、解決出来るものであり、僕自身もこれくらいなら理解していますし、解決出来ます。
これくらいのHTML・CSSの知識は持っていないと長い目で見た時に、サイト運営は厳しいので、ネットで調べながら確認するレベルでも良いので覚えておくことをおすすめします。
なぜ定型フォーマットで基礎データコンテンツは作るのか、それは粒度という言葉を使った通り、情報量を一定化し、ユーザーがどのページを見ても同じ情報があり、安心して見てもらえるようにするためです。
ブログなんかでは、ある飲食店の記事は4000文字、ある飲食店の記事は2000文字、情報の粒度も全く違うなんてことはよく見かけます。
でも、そうなってしまうとユーザーの期待には応えられません。
ストック&フロー情報で作る地域情報サイト
ブログでもカタログ型サイトでも、ストック情報とフロー情報という分け方がよくされますが、ストック情報とフロー情報の定義は先述した通りです。
- ストック情報:基本的に更新する必要性が無い情報
- フロー情報:更新する必要性がある情報・一過性の情報
例えば今作っている鎌倉PRESSの鎌倉の寺院のサイトの基礎データコンテンツは、フロー情報も混ざっています。
ストック情報のみにすることも可能でしたが、それだとユーザーニーズに答えきれないため、フロー情報も掲載しています。
具体的に何がフロー情報かと言えば参拝可能時間や拝観時間、拝観料、御朱印代です。駐車場の情報もフロー情報と言えます。
参拝可能時間や拝観料、御朱印代というのはすぐに変化するものではありませんが、変化していくものです。特に御朱印代は今、鎌倉の寺院は300円から500円へ値上げを行っている過渡期になっているため、これからどんどん変化していくでしょう。
駐車場などは滅多に変わる情報ではありません。でも実際にあるお寺が2年ほど前に駐車場を廃止にしたことがあります。だから古い情報のサイトだと未だに駐車場があることになっていて、その情報を信じたユーザーからは信頼をなくしていくことになっています。
反面、創建年とか由緒(歴史)などは、歴史的な発見が無い限りは変化しないものなので、ストック情報となります。
ストック情報のみで作るサイトは、たしかに更新の手間が減りますし、作り終えてしまえば、ほぼ放置で問題ありません(ほぼ放置というのはWordPressで作っていればバージョンアップ等の作業があるため、完全には放置は出来ません)。
ただストック情報のみだとユーザーニーズを満たせないこともあり、フロー情報を掲載した方が良い場合も多いです。これは取り扱う題材(テーマ)に大きく依存します。
またサイトを作った当初、PVを取りやすいのはフロー情報です。アフィリエイト案件であれば、フロー情報を追った方が稼ぎやすいです。
だからといって、フロー情報ばかりに頼ってしまったり、逆に管理が楽ということでフロー情報を扱わないと決めつけるのも勿体ないです。
だからストック情報とフロー情報をうまくコントロールして使うことが大切です。
その場合、フロー情報をどう考えるか、どう扱うかが重要です。
管理可能なフロー情報と管理不可能なフロー情報
フロー情報は管理という意味では3つに分けて考えるべきです。
- 管理可能なフロー情報(管理しやすいフロー情報)
- 管理不可能なフロー情報(管理しにくいフロー情報)
- 管理しないフロー情報
もう少しわかりやすく説明すると下記のようになります。
- 1年に1回更新すれば良いというような期間で管理出来るフロー情報、もしくは1年に1回のみ更新すると決めたフロー情報
- 閉店や価格改定など事業者がいつ行うかわからない管理不可能なフロー情報
- いつの時点の情報か明確にして、フロー情報でも更新しないと決めたコンテンツ
管理可能なフロー情報
例えば、ザイマニというサイトがありますが、最初から年間1~2回のアップデート予定と決めています。それよりももっと大切なものがあると説明しています。
また僕が運営するこよみるは、基本的に1年間で更新についやす時間は3~5日程度と決めています。
毎日更新が基本のサイトですが1年間分のデータを3~5日で作って更新し、後は基本的に自動更新で行うと決めています。
たまにログインしてテーマやプラグインの更新を行うという程度です。
このように予定を組む、管理可能なフロー情報にすることで更新の頻度・手間を数量化出来るのであれば、積極的にフロー情報を掲載する方が良いと思います。
管理不可能なフロー情報
管理不可能なフロー情報は、いつ実施されるかわからない情報のことです。
鎌倉PRESSや札朱でも管理不可能なフロー情報を扱っています。
参拝可能時間や拝観時間、拝観料、御朱印代です。これは先述した通り、ユーザーニーズがどうしてもあるもののため掲載しています。
これらの情報はカタログ型サイトでは特に減らした方が良いものです。
管理不可能なフロー情報が増えれば増えるほど管理・更新が大変になってきてしまうからです。
対処方法としては、下記のものがあります。
- 注意書きとして「取材時における情報です」と前書きしておく
- 本文に「○年○月現在」というように注意文を入れておく
また飲食店関係の情報は、飲食店自体がフロー情報です。2020年・2021年は新型ウイルスの影響で閉店が非常に多く、既に閉店した飲食店の情報を何も注意書きなしで、そのまま掲載している個人ブログは大量に生まれています。
これらの情報も出来れば1年に1回は更新すると決めて対応するのが良いでしょう。
または更新リストというものを作り、基礎データコンテンツになっている項目で最終更新日の一覧を作り、最低1年に1回は更新をしていくと決めることでサイトの信頼性は上がっていきます。
鎌倉PRESSでは訪問した日を管理していて、訪れた時は、フロー情報を確認した上で、更新していくという方法をとっています。
管理しないフロー情報
地域情報サイトでもニュースを書いているところは非常に多いです。例えば開店・閉店情報。
これらは管理しないフロー情報と言えます。書いたらそのまま。
こういう情報は1つのカテゴリーに入れて、放置と決めて運営するのも1つのポイントです。
ただ管理しないフロー情報も使い方によっては役立ちます。
例えば、ガジェット系のサイトなら、発売年別にピラーページやカテゴリーページを作れば、需要はあるでしょう。
地域情報サイトなら開店情報を開店年別にピラーページやカテゴリーページを作り、いつ開店したのか?という需要に対応していくことも可能です。
フロー情報を把握していないのが一番の問題
フロー情報を扱うのが問題ではなく、どういったフロー情報なのか把握していないことが問題です。
管理するのかしないのか、更新するのならいつ行うのか予定を明確にすることが大切です。
サイト設計におけるカテゴリー設計
ストック情報とフロー情報を説明してきましたが、この考え方はサイト設計・カテゴリー設計にも繋がります。
というのも基礎データコンテンツとフロー情報や季節性のある話題、自身の体験談は、別のカテゴリーに設定した方がユーザーにとってもGoogle(検索エンジン)にとってもわかりやすいサイト構造になるからです。
具体的にはどうするかと言えば、基礎データコンテンツのカテゴリーの配下に体験談コンテンツやフロー情報コンテンツ、季節性のあるコンテンツを配置します。
鎌倉PRESSでは、神社でも寺院でもカテゴリーは下記のように設定しています。
基礎となる寺院・神社のほぼストック情報で構成した基礎データコンテンツのページは「鎌倉のお寺・寺院」「鎌倉の神社」に入れ、参拝レポート(フロー情報・季節性のある情報、自身の体験談・主観)はその子カテゴリーに入れるようにしています。
SEOにおいてコンテンツの親子関係は影響する・影響しないという意見、両方がありますが、僕は影響すると考えていて、今はその影響がより強くなっていると感じています。
なぜカテゴリーの親子関係(厳密には構造化データ・パンくずリスト等)が影響してくるかは下記の検索結果の画面を見て下さい。
全く有名ではない神社なので、すぐに検索結果上位に入れたということもありますが、子カテゴリーのページが検索結果に配下ページとして掲載されています。
検索結果画面の占有率を如何に多くするのか?賛否両論はあるものの、CTRを高める上でも占有率は大きければ大きいほど良いと思いませんか?
これは札朱からの失敗で学びました。
札朱のカテゴリーは下記のようになっています。
神社の基礎情報となるページと参拝レポートのカテゴリーが並列のため、札朱はいくら検索結果上位になろうと、神社名単体だとインデントされた検索結果が出てきません。
もちろん札幌は面積が広いためカテゴリーは、区単位でまとめた方がユーザビリティーが良いと思って、このようなカテゴリー設計を行いました。
しかし区単位はカテゴリーではなくタグにして、ユーザーからの見た目は、カテゴリーに見せればよかったなと後悔しました。
この失敗を受けて小樽神から神社の基礎データページのカテゴリー配下に子カテゴリーとして、参拝レポートのカテゴリーを設置しています。また鎌倉PRESSでは地域・エリアはタグで管理しています。
結果、小樽神では下記のように子カテゴリーの記事が検索結果に掲載され、検索結果の占有率を挙げているのがわかります。
もちろんこれは、SEOの本質ではありませんし、時代とともに変化するであろうことです。
ただ検索結果画面において親子関係(構造化データ)が掲載された方が、ユーザーにとって即座に自分が知りたい情報は下位の下層にある情報だ!ということがわかるので、ユーザーにとっての利便性はあがります。
カテゴリー設計は本来ユーザーのことを考えて設定すべきことですが、Google(検索エンジン)に伝わりやすいように設計するということも、本来のSEOだと考えます。
というか、SEOってユーザーにも検索エンジンにもわかりやすいように設計するものです。
検索エンジンにわかりやすく伝えるものであって、検索結果上位にさせることを目的にしてしまうと、ユーザーを置き去りにするので、注意が必要です。
なお階層(構造化データ)でなくても、内部リンクで明確に繋げることでも同じようにインデントされて表示されることもあるようですが、明確に行った方が良いでしょう。
なお基礎データコンテンツと体験談・フロー情報を別のカテゴリーにするのにもう1つ、理由があります。それはニーズ情報とウォンツ情報は分けた方が良いと考えているからです。
ニーズ情報(ニーズコンテンツ)とウォンツ情報(ウォンツコンテンツ)って何だ?と思うので、簡単に説明しておきます。
ニーズコンテンツは、簡単に言えば必要な情報のことです。
例えば「〇〇駅」で検索した場合、多くは駅の構内図や時刻表、出口案内が上位表示されます。つまり構内図や時刻表、出口案内が必要な情報になる訳です。
最低限、これらの情報を組み込まないと検索意図に答えられない情報について書いたコンテンツがニーズコンテンツとなります。
ウォンツコンテンツは、更にそこから欲しい情報のことです。
なぜ駅の構内図が必要なのか?と考えると、その駅からどこかに行く場合に迷わず行くために構内図が必要であって、構内図そのものが必要では無いんですよね。
例えば東京駅から皇居外苑に歩いて行きたいと考えている人なら、構内図を見て皇居外苑に近い、皇居外苑がわかりやすい出口を求めているということが想像できます。
だから「東京駅」と検索した人が欲しい情報は、実は皇居外苑まで行きやすい出口の可能性が考えられます。
このように必要な情報とは別に欲しい情報をウォンツコンテンツと僕は呼んでいます。
基礎データコンテンツにはニーズコンテンツを、フロー情報・体験談にはウォンツコンテンツを組み込むことで、いろいろな人に対応することが出来ます。
基礎データコンテンツでの体験談・フロー情報の見せ方
基礎データコンテンツ用のカテゴリーを作り、体験談やフロー情報、季節性のある話題のコンテンツはその配下のカテゴリーにするのが良いと説明しました。
でも体験談やフロー情報、季節性のある話題のコンテンツを「基礎データコンテンツ」のページでどう見せるのか?という問題がありますよね。
札朱でも小樽神でも鎌倉PRESSの神社・寺院でも見てもらえばわかりやすいですが、基本的には下記のように見せています。
これ、どうやって実装しているのか気になる方もいると思うので説明しておきます。
これはこれらのサイトを作っているWordPress「Cocoon」のテーマの機能であるショートコード(新着記事の表示用のショートコード)で実装しています。
実はそれぞれの神社は神社名でタグを設定しています。
タグを設定することで、そのタグだけの記事を表示させるショートコードを設置して、見せるようにしています。
ただしタグページも同時に出来てしまい、基礎データコンテンツとのカニバってしまいます。そこで、タグページから基礎データコンテンツへのリダイレクト(301リダイレクト)を設定して、カニバリを回避しています。
なので、新しい神社を追加するたびに、タグを設定して、ショートコードを基礎データコンテンツに入れて、リダイレクト設定を行うという手間が発生します。しかし1度設定してしまえば、後はタグを入れるだけなので、それほど手間ではありません。
カニバリについてはここでは詳しく説明しませんが、簡単に言えば同じようなページが複数出来てしまうことで、SEOにおけるページの評価の分散が置きてしまうことです。
タグを使いリダイレクトでカニバリを解消しているのは、SEOにおいては苦肉の策であり、おすすめするものではありません。
しかしGoogleしか見てないSEOにおける苦肉の策であり、ユーザーには関係ないものなので、この対応で良いと思っています。
ユーザーにとっては、どういう方法で見せているかなんて、関係ないことですからね。
なおテーマによっては、タグで記事を表示させられるショートコードが用意されていない場合もあります。そのためプラグインで解決しないといけない場合もあります。
ただプラグインでの解決はサイトそのものを重くさせ、表示速度を低下させるので、おすすめはしません。以前は「Page Builder by SiteOrigin」というプラグインを使って実装していた時期もあったのですが、非常にサイトの速度を遅くさせるので、使うのをやめました。
ショートコードでタグの記事一覧を表示させられるテーマとしては他に「yStandard」がありますし、僕が知らないだけで他のテーマにもあるかもしれません。
SWELLだとブロックエディタに限定されるようですが、投稿リストブロックという機能で行えるようです。
正直、Cocoonは無料のテーマとは思えないほど高機能であり、カタログ型サイトを作る上では非常に便利なテーマだと思います。
ピラーページこそブロガーらしい腕の見せ所
ピラーページは、簡単に言えば「まとめ記事」のことです。
札朱で言えば下記のような記事です。
アクセスを集めやすいメリットがあります。
ただ初心者のブログでもよく見かけるのですが、基礎データコンテンツが出来ていない状態で、作ってしまっても個別の場所の詳細をもっと知りたいユーザーには満足度は低いため、結果として検索結果上位には上がりにくいという特徴があります。
基礎データコンテツから作るカタログ型サイトこそ、ピラーページは活きてきます。
そしてピラーページこそ、ブログを作っていた人の腕の見せ所です。こういうまとめがあると便利、こういう角度でまとめたら面白いだろうな~という生粋のブロガーだからこそ考えられるコンテンツが作れます。
ただピラーページのカテゴリーはどうするか、もしくは固定ページで作ってしまうか、という結論が僕の中ではまだ解決していません。これは後述します。
リピートコンテンツや遊びコンテンツを作る
カタログ型サイトで一旦完成したら、次は是非リピートコンテンツや遊びコンテンツを作ってください。
リピートコンテンツや遊びコンテンツというのは僕が作った言葉です。
例えば札朱や小樽神ではトップページに「おみくじ」コンテンツへのリンクがあったり、「今日はどんな日」という暦の日別カレンダーを設置しています。
おみくじは遊びコンテンツで、見たらついついやってしまうコンテンツだと自分では思っていて、ついついやってしまうコンテンツを作ることでリピートユーザーを増やしたり、SNSでシェアしてくれるようになります。
他にも地域情報ならその地域に関するクイズコンテンツを作ったりすることも考えられます。
また神社に興味がある人なら「暦」にも興味がある人が多いので、暦カレンダーを札朱や小樽神では設置しました。
鎌倉PRESSでも今後、設置していく予定です。
日めくりというか毎日更新されるカレンダーや占いというのはリピートして見てくれる人がいるので、リピートコンテンツと呼んでいます。
なお札朱で一番PVがあるページは、暦カレンダーをまとめた「六曜・九星・十二直・二十八宿がわかる神社開運カレンダー」というページです。毎月2000PV前後見られています。
暦カレンダーは、「This Day In History」というプラグインを使って作っています。
僕のブログでも紹介しているので、よければ見てください。
おみくじは「Newpost Catch」というプラグインを使って作っています。
こちらも僕のブログで紹介しているので、よければ見てください。
説明コンテンツやコラムも作ると良い
札朱では「神社と御朱印のマナーと知識」「神社に関するコラム・エッセイ」と言った読み物のカテゴリーを作っています。
神社に興味がある人なら気になる話題等を書くことでユーザーの満足度は上がりますし、基礎データコンテンツがしっかりと作り込まれていることで、神社関係のクエリ(キーワード)でも上位が取りやすくなります。
なお札朱で2番目に読まれているコンテンツ(記事)はコラムで書いた下記の記事です。
>一日参り・朔日参りについて、2種類ある「ついたちまいり」。新月の日(朔日)も紹介
別軸の基礎データコンテンツを作るのもあり
札朱の基礎データコンテンツは実は2種類あります。
神様を紹介している基礎データコンテンツです。
基礎データコンテンツは1種類で無ければいけないということはなく、関連するものでもう1つ基礎データコンテンツを作ることで、よりユーザーに満足度を持ってもらうことが可能です。
1つのテーマの基礎データコンテンツが出来たら、関連する基礎データコンテンツは作れないか?と考えてください。
例えば、住んでいる市・県の温泉のカタログ型サイトを作ったのなら、泉質の基礎データコンテンツを入れてみるなんてことも考えられます。
インスタントラーメンのカタログ型サイトを作ったら、インスタントラーメンを製造しているメーカーの基礎データコンテンツを作っても良いでしょう。
アイデア次第で別軸の基礎データコンテンツを作り、サイトそのものを強化していけます。
基礎データコンテンツと体験談・フロー情報ページをとにかく作ることで見えてくるもの
サイト設計と聞くと難しく思うかもしれませんが、カタログ型サイトの場合、基礎データコンテンツのカテゴリーを決めて、その配下に体験談・フロー情報のページを入れるカテゴリーさえ決めてしまえば、後は作っている間に他に必要なカテゴリーや書くべき記事が見えてきます。
正直な話をすれば札朱なんて、最初はとにかく基礎データコンテンツとその配下に体験談・フロー情報のページを作ることしか考えてなくて、作っている間に神社に詳しくなってきて、書くべく記事・書いた方が良い記事・他に必要なカテゴリーが見えてきました。
カタログ型サイト、特に地域情報系の場合、良いところは、作っている間に自分が成長していくことです。
鎌倉PRESSの寺院編を作っている時にも、最初知らなかったことがどんどん増えました。
こう書くと、もっと勉強してからサイト設計をしないといけない!という人も中にはいますが、そんなサイト設計に時間をかけるくらいなら基礎データコンテンツと体験談・フロー情報のページを作って、それからもう1度考えた方が効率が良い!と僕なら言います。
そもそも地域情報でも地域情報でなくても、訪れてみないと気付かないこと・経験・体験してみないとわからないことなんて、いくらでもあります。
全部訪れた後に作る、全部経験した後に作る、それでも良いですが、そのために何日を費やしますか?
カタログ型サイトはとにかく基礎データコンテンツのカテゴリーを決めて、その配下に体験談・フロー情報のページを入れるカテゴリーさえ決めて、記事・コンテンツを入れていけば、とにかくスタート出来て、作っている間にアイデアが出てくるので、それをきちんとメモしておいて、後でまとめれば良い点です。
ただカテゴリー分けがどうしても難しいという場合は、後回しで一旦適当に決めたカテゴリーでも構いません。
ただしその時は、パーマリンク設定で「投稿名」に設定するようにしてください。間違っても途中にカテゴリー名を入れたり、日付等を入れるパーマリンク設定にしないで下さい。
これは後からURLが変更になることを防ぐためです。URLが変更になるとSEO的にはリセットされます。
リダイレクト処理を行えば問題無いことも多いのですが、手間が増えるので避けるべきでしょう。
実際のサイト設計
サイト設計というよりは、カテゴリー設計ですが、大まかには下記の通りで良いと思います。
問題は、WordPressの場合、ピラーページのカテゴリーをどうするのか?ということです。
- 札朱:一部のピラーページはトップページの子ページとして固定ページ作成
- 小樽神:一部のピラーページはトップページの子ページとして固定ページ作成
- 鎌倉PRESS(神社):ピラーページは「テーマ・目的別に神社を探す」というカテゴリーを作って作成(現段階では)
ピラーページというと語弊があるのですが、カテゴリーにすべきだったけど、神社によってはカテゴリーが2~4つになってしまうため、それを回避するために固定ページで作りました。
例えば下記のページはトップページ(固定ページ)の子ページとして作っています。
何をそんなに悩むんだ?と思うかもしれませんね。
カテゴリーが2~5つになったところで問題ないし、ピラーページ専門のカテゴリーを作って、その中にピラーページを入れていけば良いと思うかもしれません。
もしくはタグで管理してタグページで実装すれば良いと思うかもしれません。
ただタグページは使いたくなかったという理由があります。それはWordPressではタグページは標準的な使い方では単独のページとなり、どのページとも親子関係が成り立たない、構造化データ(パンくずリスト)が作れないという問題が出てくることです。
リンクで明確に繋げるという方法もありますが、Googleがそれを拾ってくれるかどうかは、運次第の部分もあります。
固定ページであれば、トップページを固定ページで作っておけば、トップページの子ページとしての固定ページでピラーページが作れます。
パンくずリストも実装出来ますし、ユーザーが今どのページを見ているのか迷子にもなりにくくなります。
パンくずリストなんて、使っているユーザーはほぼ居ないという人もいますし、実際にその通りですが、構造化出来るものは構造化しておいた方がSEO上、良いことは間違いありません。
「テーマ・目的別に神社を探す」というようなカテゴリーを作った場合、テーマや目的別では無い、例えば鉄道が多い地域であれば沿線別(路線別)に探すというニーズにまでは応えられなくなります(言葉の解釈次第ですが)。
ならカテゴリーを他に作ってピラーページを入れていくということも考えられますが、ピラーページのページ数が微妙になってしまうことも考えられ、そうなると少ない記事数でわざわざカテゴリーを作る意味がなくなります。
1記事しか無いのにカテゴリーが沢山あるブログを見たら、それならカテゴリーまとめろよ…と思ったことはありませんか?
その状態になってしまうことを避けたい訳です。
ピラーページは提案型のナビゲーションページという役割という考え方も出来ますし、実際にそういう機能を兼ねています。
トップページがいろいろな探した方を提案するナビゲーションページだとすれば、ピラーページはその提案を表現する提案型ナビゲーションページとして、トップページ(固定ページ)の子ページとするのは理にかなっていると思います。
だからピラーページを作るカテゴリーに悩んだのなら、トップページの子ページとして固定ページで作るのが今の段階では最適解だと思っています。
ということで現段階ではWordPressでカタログ型サイトを作るのなら、ピラーページはトップページの子ページとして固定ページで作るのが良いと思います。
ピラーページとカテゴリーページは違うもの
上記でピラーページは提案型のナビゲーションページだと説明したため、ピラーページとカテゴリーページを同一視してしまう方もいるかもしれません。
しかしカテゴリーページはあくまでもカテゴリーページとして利用してもらうべきです。
- 提案が必要なものはピラーページとして・提案型のナビゲーションページとして作る
- 提案が不要なものはカテゴリーページとして作る
画像で一覧下した方が便利なものは、確実にカテゴリーページで作るべきです。
ピラーページは提案型ナビゲーション、カテゴリーページは提案不要なナビゲーションとして今は考えています。
地域情報サイトではありませんが、例えばkokaさんという方が作る「伝統色のいろは」というサイトのカテゴリーを見てください。
例えば「赤系の色」
色が一覧で見えて、比較しやすくなっています。これに余分な提案は必要ないと思いますよね。むしろ提案は邪魔です。提案するのなら、むしろこのテーマにはこの色というようなピラーページに近い提案型のページになります。
提案型のナビゲーション・ピラーページは人によっては便利ですが、人によっては余分な説明は不要だから一覧で見せてよ!と思うことも考えられます。
ピラーページ(提案型ナビゲーション)として作った方が良いのか、カテゴリーページ(テーマのある一覧)として作った方が良いのか、読者・ユーザーを意識して作ってください。
トップページは一番重要
カタログ型サイトに限らず、情報サイトと呼ばれるものはトップページが一番重要です。
目的の情報、探している情報を迷うことなく案内(ナビゲーション)することが最大の役割です。
地域情報サイトなら
- エリア(区や町名、行政区分等)で探す
- エリアに地下鉄や私鉄がある場合沿線・路線別で探す
上のエリア関係は必須です。
神社やお寺であれば下記のものも加わってきます。
- ご利益で探す
- 御朱印がもらえるところで探す・札所で探す
- 用途(結婚式が出来る、葬式が出来る、車祓いをしてもらえる等)で探す
- 神様・宗派で探す
更に提案型で探してもらう場合(寺社に限らず地域情報の場合で、ピラーページが提案型のナビゲーションとして)
- 聖地巡礼で探す(映画・漫画等の舞台になった場所)
- 人気のスポットから探す
- 海が有名なエリアなら、海が見えるスポットで探す
- 有名な山があるエリアなら、有名な山が見えるスポットで探す
他にも季節性があるスポットなら下記のことも必要でしょう。
- 春夏秋冬におすすめのスポットで探す
- 1~12月でおすすめのスポットを探す
これらのナビゲーションを重要度・ニーズを考慮しながら配置させていくことがトップページでは非常に重要です。
また有名なスポットであれば、スポット名が思い浮かばないけど名前を見ればわかる人向けに画像を添えてナビゲーションに加えることも良いかもしれません。
札朱でも小樽神でも画像と名前から探すナビゲーションは設置していて、どれもよくクリックされています。
この時に注意して欲しいのが画像も出来るだけ同じテーマにすることです。
ある神社が本殿、ある神社は鳥居、ある神社は狛犬、ある神社は紅葉のシーンというように画像にテーマが無いと探しにくいですし、画像による比較も行いにくくなります。
地域情報でなくても、トップページのナビゲーションはこだわって、考えて作って下さい。
ゆるいペルソナが必要なコンテンツ・しっかりとしたペルソナが必要なコンテンツ
Twitterでたまにつぶやかれることで「ペルソナなんて設定したことが無い」「ペルソナなんて不要」というペルソナ否定論
ただよく読むとペルソナを肯定しているんですよね。
過去の自分に対して書いているとかいって、ペルソナを否定している人もいますが、単純に過去の自分がペルソナになっているだけです。
それにテーマを絞れば、そのテーマ(テーマに関連したこと)に興味がある人というゆるいペルソナが発生しています。
家族構成とか年収とか趣味とか、複雑なペルソナは不要と思うこともありますが、ゆるいペルソナというのは必ず必要です。
ただゆるいペルソナと割としっかりとしたペルソナを考えてサイト設計・コンテンツ設計をした方がユーザーに届きやすい情報になります。
例えば鎌倉PRESS全体では「鎌倉に興味がある人」という漠然としたゆるいペルソナがあります。
鎌倉PRESSの中でも神社、寺院のサブディレクトリサイトは、鎌倉の神社に興味がある人、鎌倉の寺院に興味がある人というゆるいペルソナがあります。
その上でコンテンツ設計(ページ設計)を行っています。
基礎データコンテンツは、出来るだけ私情・感情を入れず、事実だけの情報ページにして、その配下となる参拝レポートには自分の体験したこと、その時の感情を入れるように作っています。
つまり基礎データコンテンツはそのことに興味があるというゆるいペルソナになり、フロー情報・体験談については、より細かいペルソナを設定して響くように作るということもできます。
神社やお寺なら、ペットという言葉をタイトルに入れるだけでペットを飼っている人・飼っていた人というペルソナが出来上がります。
サイト設計においてペルソナの強弱(ゆるさ・強さ)は、そのままサイトの階層に繋がっていくのが自然です。
札朱のサイト構造
トップページが2個ありますが、スペースの関係上、2個にしてあるだけで実際にはもちろん1つです。
第2基礎データコンテンツのカテゴリーから第2カタログページは普通の流れですが、第2カタログデータから普通のカタログデータへの導線は意味がわからないかもしれないので、説明します。
第2カタログページは、神様を紹介しているページなので、その神様を祀っている神社へのカタログページへのリンクがある訳です。
例えば菅原道真公の情報を探している人は、そのまま菅原道真公を祀っている神社に参拝に訪れようと考えるのは自然な流れですよね。だからリンクをしています。
読み物系からカタログページへのリンクは、例えばおみくじを説明していて、「吉→中吉」という順序の神社もあれば「中吉→吉」という順序の神社もあるため、代表的な神社を紹介する時に読み物コンテンツからも神社のカタログページへリンクを張っています。
おみくじからカタログデータへのリンクは、今日のおすすめ神社(ラッキースポット)として、神社へのリンクを張るというものです。
何でもリンクを張れば良いというものではありませんが、自分なら知りたい、自分ならこんな情報が欲しいというものがあれば積極的にリンクは張るべきです。
アフィリエイト向きのサイト設計・ハイレベルサイトマップ
カタログ型サイトは、テーマにもよりますがアフィリエイト向きではありません。
でもある程度はアフィリエイトによる収益も考えたいというのが人としては健全な気がします。ある程度のアフィリエイト収益があれば取材費等に使えて、サイトの維持管理費にもなりますから、ある程度は収益化のことを考えるべきだと僕は考えます。
その時、どういうサイト設計をすれば良いのかハイレベルサイトマップで落とし込みます。
ハイレベルサイトマップについては下記記事を参考にしてください。
循環エリアは、「体験談・フロー情報」を除き基本的には循環して見てもらうエリアです。安定したPVを得るためのエリアと考えてください。マネタイズで言えばAdSense用のエリアです。
CVエリアのCVは「コンバージョン」という意味です。
コンバージョンは本来、サイトの目標としているアクションに繋がった状態を意味します。アフィリエイトなら、アフィリエイト広告をクリック(タップ)して購入してもらったことになります。
カタログ型で、神社やお寺のようなアフィリエイトにあまり向かない題材であれば、どこにアフィリエイト案件を仕込むかと言えば、CVエリアです。
体験談・フロー情報であれば、泊まるのならこのホテルが良いとか、体験・遊び(旅行先でのアクティビティ)は、ここが良いというような具体的なアフィリエイト案件の記事が書けるので、収益化しやすくなります。
読み物系コンテンツでも、例えばその地域で必要な旅行グッズはこれ!とかアフィリエイト記事を書くことも可能です。
またおみくじでは開運グッズとしてAmazonや楽天の商品を紹介するということも考えられますし、暦カレンダーならカレンダーそのものや開運グッズを紹介するという方法もあります。
またMCVとしているのは「マイクロコンバージョン」の意味で、直接的なアクションではなく、次に繋げるアクションを意味しています。
例えば「おみくじ」が面白ければ、またやろうと思ってブックマークしてくれるようになり、ブックマークというマイクロコンバージョンを促せます。
暦カレンダーも同様にブックマークというマイクロコンバージョンを促せます。
収益化を考える上で、カタログ型サイトはどこにCVエリアを設置するかがとても重要で、全部をCVエリアにしてしまうと、離脱ポイントが増えすぎて、SEO上あまりよく無い動きになってしまいます。
SEO上よく無い動きというのは、カタログ型サイトのメインのアクション(ユーザー行動)であるブックマークしてもらうとか、2PV以上見てもらうといったアクションが行ってもらえないため、カタログ型サイトにあったユーザー行動(アクション)へ結びつかないために、SEO上よく無い結果になるという意味です。
循環エリアの「体験談・フロー情報」以外にはアフィリエイト広告はあまり設置せず、それ以外のところで、アフィリエイト広告は設置するようにしましょう。
2021年にしてきた失敗談
2021年もいろいろなサイトを作り、いろいろな失敗をしてきました。
ネット上には成功談は数多くあれど、失敗談は少ないんですよね。
僕はむしろ成功談よりも失敗談の方を知りたいんです。その理由は諺にもなっています。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
肥前国第9代平戸藩主、松浦清の言葉らしいです。野球監督の野村克也氏の座右の銘として知った人も多いかもしれません。
成功談(勝ち)って、理由がわからない時が結構あるんですけど、失敗談(負け)は明確な理由があるんです。
これをしたから失敗したということが分かれば、事前に防ぐことが出来ます。
noindexでサイトを作らない
カタログ型サイトを公開していないものでもいくつか作ってはいるのですが、最初に完成するまではnoindex設定(Google等の検索エンジンにインデックスされない設定)にしていたサイトがあります。
完成したからnoindex設定を解除したのですが、本当にインデックスされない期間が長くかなり苦労しました。
完成するまでは非公開にしたいという気持ちはわかるものの、noidex設定による検索避けでの非公開というのは行わない方が良いです。
こよみるのインデックス数の推移を前に出していますが、こよみるも最初はnoindex設定で作っていました。
noindex設定を解除して「さあ、サーチコンソールにサイトマップを送信だ!」と送信した後は、順調にインデックスされたもののいきなり、ほとんどの記事がインデックスされない状態に。
インデックスされない状況が続いた約1ヶ月間は、どうしたものかと悩みました。
どのみち初めて作るカタログ型サイトで、新規ドメインなら半年くらいは話題にならなければ、検索上位にはなりませんから、noindex設定などせずに作っていってください。
これ、後に同じことをa-kiさんもnoteに書いていて、noindex設定で長い間作っていると、Googleが中々インデックスしてくれない、インデックスしたと思ってもやっぱり解除してしまう事例があるので、注意が必要です。
命名ルールは事前に作っておく
鎌倉PRESSを作り始めて半年ですが、既に失敗はいくつかあり、修正作業が出てきています。
何を失敗したかと言えば代表的なもので「命名ルール」です。
鎌倉に大正時代から昭和初期にかけて沢山の石碑が作られたのですが、その石碑を全部写真をとってコンテンツ化しています。
これの何を失敗したのかと言えば、命名ルールです。
旧跡の石碑なので旧漢字などが使われていて、今の漢字で表現した方が良い場合があるのですが、今の漢字を使うルールを明確に作ってなかったので、タイトルで旧漢字と現在の漢字が混在する状態になってしまいました。
今のGoogleは表記ゆれに関してはかなり優秀なので、あまり気にしなくても良いかもしれませんが、名称というのはルールを持って行った方が良いです。
というのもユーザーに余分な悩み・疑問を抱かせないためにです。
他にも地名や駅名でも同じ失敗をしました。
鎌倉市に浄明寺という地名があるのですが、同じエリアに浄妙寺というお寺があります。
もともとは浄妙寺があったから地名が浄明寺になったので、お寺を表す時は浄妙寺、住所・地名を表す時は浄明寺というルールが最初のころいい加減で、混在させてしまいました。
他にも全国的に有名な「稲村ガ崎」ですが、地名で書く時は「稲村ガ崎」ですが江ノ電の駅名は「稲村ヶ崎」です。
他にも
- 由比ガ浜は地名・駅名は由比ヶ浜
- 七里ガ浜は地名・駅名は七里ヶ浜
最初、調べている時はただの表記揺れだと思っていましたが、詳しくなるに連れて、使い方が違うということを覚えました。
もし地名等で表記揺れかな?と思っても、きちんと調べることをおすすめします。
なおカタログ型サイトでは特に命名ルールは重要で、統一性のあるタイトルにしないとユーザーを迷わせることになります。
ブログのタイトルのように個性的に、よりキャッチーなタイトルではなく、基礎データコンテンツは、単一クエリで命名ルールに則ったものを使うのが基本です。
なお昨年書いたnoteに単一クエリにした方が良い理由を書いているので是非見てください。
横に染まってしまった写真
今度作る地域情報サイトは、縦の写真も使うんだ!と思っていたものの、鎌倉PRESSも結局ほとんど横長のアスペクト比の写真ばかり使っていました。
写真は縦長と横長がありますよね。
今はスマホで見る人が増えたため、写真は縦長の方が画面占有率が多くなり、迫力がある写真になります。
ただ縦長過ぎても駄目で、理想的には3:4のアスペクト比の写真が一番スマホで写真を目立たせたい時には有効です。
それをわかっていたつもりが、いざ鎌倉PRESSを作っていったら、結局3:2のアスペクト比の写真ばかり使っていて、なんで縦長の写真をもっと使わなかったんだろう…と後悔しています。
もし、写真を多く使うサイトなら、縦長(3:4)のアスペクト比の写真を使うように心がけてください。
おまけの黒い内容
おまけとして、黒い鈴木を掲載しておきます。
ポジショントークを見抜こう
最近思うこと
ポジショントークをポジショントークであると見抜けないとアフィリエイトで稼ぐのは難しい
— 鈴木利典⭐️PRを含みます (@suzukidesu_com) November 20, 2021
ブログ初心者でありがちなポジショントークを見抜けない人は、本当に稼げるようにならないので、ポジショントークなのかそうでは無いのかきちんと見抜けるようになって下さい。
大抵のサイトにはSEOは必要ないとか宣ってる検索エンジン側にも猛省してもらいたい。 https://t.co/Ot019CW4IF
— Masayuki Natori 名取将之 (@bitzer_web) March 17, 2018
この2名、ともに元Googleの社員ですが言ってることが年が違うとはいえ、反対のことを言っています。
さて、どちらがポジショントークかと思うかは、あなた次第ですがSEO対策がURLが数千程度のサイトでは不要なら、そもそもこのnoteは不要ですし、多くのSEOコンサルタントは不要です。
検索意図が違えばどんな良いコンテンツ(記事)も落ちる
ライティングやSEOで有名な会社「ウェブライダー」、狙った記事は必ず上位になっているイメージがあるかもしれませんが、あまり表では話されてないけど失敗しているサイトもあります。
このサイトを見た時、最初は検索結果上位を取っていくだろうと思っていましたが、絶対に後で失速すると思っていたんですね。
理由は2つ
- 「美味しい居酒屋」というサイト名で検索する人は「美味しい居酒屋」を探しているのであり、このサイトを求めている人は少ないので指名検索は失敗する
- 居酒屋を探している人で、今すぐ飲みたい人が多い「駅名+居酒屋」というクエリで長文コンテンツなんて読みたくない(検索意図から外れている)
2019年の作られた当初からGRCに登録してウォッチしていたのですが、やはり落ちています。
上記の図は2019年当時の順位です。
そして現在の順位
新型ウイルスによる居酒屋の検索意図の変化があったものの、やはり検索意図からズレている、そして長文コンテンツは検索結果上位にはなりにくくなっていると思いました。
どんなに優れたコンテンツでも検索意図からズレていては上位表示は難しいですし、アクションにつながるものが外部サイトのみに依存していたら、安定した順位は得にくい状況になっています。
また「ベターズ」のサイトの成功例がよくウェブライダーでは語られるのですが、一時期は検索結果上位にあった「厄除け」というクエリも今は圏外(100位超え)になっています。
なおこれは検索意図のズレというよりは、他の理由だと思いますが。
ウェブライダーの松尾さんは、たしかに凄い人だしSEOも詳しいと思うのですが、最近は過去(コンテンツ)に縛られすぎているように感じています。
まとめてきなもの
北海道PRESSから札朱、小樽神、こよみる、最近だと鎌倉PRESSと地域情報サイトやカタログ型サイトを作ってきました。
この中で札朱、小樽神、鎌倉PRESSの神社編は、わざと似せて作っています。
3つ同じような作り方をして、3つともある程度の実績を残せたら、このサイトの作り方は比較的正しいものだと言えると思ったからです。
結果として、鎌倉PRESSはまだ作って半年ほどで実績らしい実績はありませんが、順調にアクセスは伸びています。
札朱のPVは最初に見せた通りです。
小樽神のPVは札朱ほど作り込んでないこともあり、若干不安定な部分もありますが、上記の通り概ね安定したPVを得ています。とても小さなPVですが。
この鎌倉PRESSが成功したら、それなりにこの作り方は正しいことの査証になると思っています。
それはさておき、数年前から個人がサイトを作る=ブログを作る、個人がサイトを作る=収益化が前提 という風潮になってきました。
サイトを作って収益化ということは何も問題はありませんし、僕もアフィリエイターなので行っていることです。
ただそればかりが目立つようになり、SEOライティングだとかチートなSEO論がもてはやされるようになったことは悲しいことだと思います。
それよりももっと本質的な検索した人が満足する、いろいろな角度で作られたサイトが増えた方がより面白いインターネットの世界があると思いませんか?
僕は旅行というか出かけるのが好きです。旅行に行くためにいろいろ下調べをしている時に、いろいろとためになる面白い地域情報サイトやワクワクする観光情報がもっと沢山、その場所に住んでいる人が発信してくれたら、楽しいだろうな~と思っています。
だからいろいろな人が面白い、ワクワクする地域情報サイトを作ってくれたら、新型ウイルスが収束した後には、地域が活性化するお手伝いにもなると思いませんか?
またSEOを追いかけるにしても、もっと本質的な部分を考えて、Googleがよりよい検索結果を表示するためには、どんな評価軸(アルゴリズム)を加えていくか予想することで、今後求められるものが見えてくると思いませんか?
あくまでもGoogleは検索した人が満足することを一番にしてくるはずです。
もちろん満足した結果、広告をクリックしてくれることを一番には考えてきますが、それはさておき、満足するための評価軸(アルゴリズム)を加えていくことは間違いないでしょう。
だからこそ、もっと検索する人のことを考える・サイトを利用してくれる人のことを考えたサイトが増えていけば、いいな~
自分本位なSEOのためだけに日付をなくしたブログとか、自分が稼ぐためだけに稼いでる風なことをいって情報商材を売りまくる悪人とか、そういうのが淘汰されるくらい、すばらしいサイトが増えていくと良いですよね。
まあ黒い話題も嫌いじゃないですけど、それよりはのんびりと鎌倉の街を散策したい今日このごろです。
参考図書・文献や参考・おすすめカタログ型サイト
参考・おすすめカタログ型サイト
いただいた質問の解答
いただいた質問をこちらで解答していきます。
Q1/地域情報サイトを立ち上げる上で、アクセス数などを考えると観光地となる地域が良いのでしょうか?
地域情報サイトの場合、カタログ型にしやすいのは観光情報(寺社や史跡等)なので、観光地となる地域が良いことは確かです。
ただフロー情報が多くなりますが、地域の現在の情報をメインにするということであれば、観光地にこだわることはありません。
しかしある程度の規模のPVを得ていくためには、3つの指標(人口)の内、最低でも1つは考えておかないと難しくなります。
3つの指標(人口)は下記のものです。
- メインとなる自治体の人口
- 商圏人口
- 観光人口
メインとなる自治体の人口
例えば人口3万人程度の自治体(市区町村)であれば、その地域の情報を求めている人は、多くないので、月に30万PV等のPVを得ることは難しいです。
その場合は周りの自治体も含めて最低でも20万人くらいの人口規模のエリアで展開することをおすすめします。
例えば秋田県の横手市という市がありますが、横手市の人口は約9.2万人です。
さすがにこの人口だと普段のPVを得ることは難しいので隣の湯沢市(約4.4万人)や大仙市(約8.1万人)、仙北市(約2.6万人)等のエリアまでカバーしておくことをおすすめします。
商圏人口
メインとなる人口とも関連しますが、例えばそれでも横手市のみで行いたい!となった時に横手市の中心地から半径30km圏・50km圏くらいの人口はどれぐらいか確認して下さい。
この半径30km・半径50kmというエリアはある程度大きなスーパーの商圏人口です。
イオン等の大型スーパーは出店する際に半径1km以内・半径3km以内・半径5km以内・半径10km以内・半径30km以内・半径50km以内のそれぞれの人口がどれぐらいか調べて、地域にもよりますが、土日なら半径30kmを超えていても来店してくれる人がどれくらいいるのか等、徹底的に調べます。
つまり地域情報サイトであれば近隣の人口まで考えて近隣に人口が多ければメインとなる自治体の人口がそれほど多くなくても問題ありません。
例えば鎌倉市の人口は約17万人ですが、隣には横浜市(372万人)・藤沢市(約43万人)という大きな市があるので、鎌倉のみに絞っても商圏人口は大きいため見てくれる人は多くいます。
商圏人口で100万人を超えていないと正直、地域情報サイトは難しいです。
例えば鳥取県(人口約57万人)であれば、県全部で考えないとかなり厳しいでしょう。
人口から考えると厳しいと思う都道府県は、鳥取県・島根県・徳島県・高知県・佐賀県・福井県です。
ただこれらの県も県によっては下記の観光人口でクリア出来る場合もあります。
観光人口
メインとなる自治体の人口も商圏人口も少ない場合、観光人口がどれぐらいいるのか確認して下さい。
鎌倉市のコロナ禍よりも前の年間の観光客数は約1900万人です。コロナ禍の2020年は約738万人です。
これだけ来てくれているのであれば観光に特化してもそれなりのPVが得られます。
札幌市はコロナ禍前は約1500万人でした。
例えば島根県出雲市の観光者数はコロナ禍前は約1200万人もいました。これくらいの観光者がいれば大丈夫です。
ただ鳥取砂丘のある鳥取市は正確な数を見つけられませんでしたが、鳥取砂丘の年間観光者数が120万人ということで、かなり厳しい状況と言えます。
自治体の人口の3倍が最大値
今まで地域情報サイト・地域情報ブログというものをいろいろ見てきましたが、メインとなる自治体の人口の10倍を超えて月間のPVを得ているところを僕は知りません。
つまり最大でもメインとなる人口の10倍までしか月間PVは得られないということです。
もっともこの10倍という数値も有名な観光地が自治体内にある場合に限りますので、有名な観光地が無ければ3倍が限界値でしょう。
人口が10万人なら最大でも月間30万PVにしかならないと思います。
ただ人口が少ない・有名な観光地が少ないということは、大手はあまり積極的に参入してこないエリアなので、上位表示はしやすいです。
また人口が少ないエリアで多くのPV(目安は月間で人口と同じくらい)を得られれば、スポンサーや直取引の広告主は大都市・大きな観光地に比べれば得やすいので、収益化はそれなりに出来ます。
Q2.1つの地域で題材が不足しているときは、複数の近隣の地域をまとめて地域情報サイトとして作っても良いのでしょうか?(たとえば、1つの地域では神社が少ない)
Q1とも関係してくる内容なので、3つの人口で考えた時に人口がどれも少ない時は、近隣の地域も含めて題材を選んだ方が良いです。
単純に人口は多いけど観光地が少ないということであれば(千葉県の北西部等・TDL以外目立った観光地が無い)、観光地に縛られず、フロー情報メインになりますが、地域の生活情報の方が収益化はしやすいです。
また質問があれば追記していきます。
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