一次情報は大切だけど、それ以上に視点・切り取り方が非常に重要だと思う鈴木です。
ちょっと気になって「一次情報」とはどういう意味なのか、どういう規定があるのか調べてみたのですが、なんか求めていたものと違うことが多くて、そういうものなの?と思った次第です。
一次情報と二次情報とは何か、そして僕が考える一次情報と二次情報について説明します。
一次情報とは?
一次情報とは自分の五感を使い実際に本人が体験・経験して手に入れた情報のこと。または独自に調査した上で得られた情報
ネット上で調べると概ね上記のように説明されています。
確かに言葉の定義としてはこれで正しいと思うのですが、何か違うように感じるんですよね。というのも、自分で経験・体験したことは必ずしも一次情報では無い!と思うことがしばしばあるからです。
例えば追体験
追体験とは、いわば「追っかけ体験」であるが、文学作品などで、作者の体験と同様の体験を読者がすることをいう。ふつうは作品を読み込んで解釈し、作者の体験をシミュレートすることをいうが、旅行記などでは、実際にその足跡をたどって、作者の見聞を共有し、作者の心情に近づこうとするダイレクトな行為がそれに当たる。
自分の言葉でまとめられないこともなかったのですが、ここは引用させてもらいました。
本を読むこと著者の考え方に触れ、その体験はしていない場合でも体験したかのように思うことが追体験の言葉の意味の1つです。
映画を見に行って、映画館を出た後は主人公になりきっている状態はまさに追体験と言えるでしょう。
そしてもう1つが、旅行記ではその旅行記の通り巡ることも追体験としています。
でも、実際にその場に行っているので、一次情報になりますが、追体験でありそれが本当に一次情報となりえるのか?という疑問が僕の中にはあるんですね。
もちろん、そんなこと言ったら世の中、一次情報なんてほとんど無くなりますが、例えば「そうだ、京都行こう」なんて思いつきで何も下調べせずにいった旅行なら、追体験では無いので、一次情報だな~って思うんですよ。
二次情報とは?
二次情報とは、既に発表されている情報のこと。また発表されている情報から得られる情報。一次情報がベースになっている。
一次情報をベースにしたものを二次情報と言います。
例えば今日の天気を誰かに伝える場合、テレビのニュース番組から得た情報からなので、二次情報にあたります。
三次情報
ネットで一次情報、二次情報を調べていたら三次情報というものまでありました。
ほとんどのサイトで出所不明の情報をまとめたものとしていました。
まとめサイトの多くは二次情報ではなく三次情報と言えるでしょうね。
それ何周目の話?という一次情報
最近はほとんど見ていないのでわかりませんが、僕がかつてはてなブログをメインにブログを書いていた頃、たまにもらった「はてなブックマークコメント」で「それ何周目の話」というものがあります。
また僕以外のブログでも同様のコメントが書かれていることが多数ありました。
一次情報で書いていても、過去に同様のことを経験・体験した人がほぼ同じ内容のことを書いてた場合、それを見いていた人からすると既視感ばかりで、とても一次情報とは思えない時に書かれるコメントです。
新たに自分で気づいたこと、体験したことでも、既に同じ考え方に至っている人というのは多数いるんですよね。
例えば僕は現在、札幌に住んでいて札幌の観光情報サイトを作っていますが、さっぽろテレビ塔とか赤れんが庁舎とか、大通公園とか、もう何百というコンテンツが作られていて、新たに書く必要性なんてあるの?と自問自答をしたことがあります。
いくら自分の目で見て自分で写真をとって、自分の体験として書いたところで、もうそこに新しい発見となることなんて、ほとんど無いんです。
大切なのは視点と切り口とこだわり
じゃあ、既に書かれていることが多いから書かない方が良いのか?というとそんなことはなく、自分で考え、自分で体験したことならどんどん書いて良いと思います。
誰かを傷つける意図で書くので無ければ、そして下調べもせず間違っていることを書かないのであれば、他の人の意見なんて気にせず、書きたいことなら書けば良いんですよ。
ただ、もし収益化も兼ねていたり、より多くの人に読んでもらいたいと考えるのなら、「視点・切り口・こだわり」は絶対に必要だと考えます。
例え一次情報であったとしても、既にあるような情報と似たようなことを書いていても面白みも無ければ新しい発見もないので、数多くある情報に埋もれて検索順位も上がらなければ、面白くないから例え発見されたとしても読まれずにすぐに離脱されてしまうんです。
例えば先日書いたこちらの記事
上記の記事で紹介しているやままさんって、東京の東銀座にある「喫茶アメリカン」を何度も何度も紹介しているんですよ。
もうこれでもか!!!というくらい書いているんですね。そこにはこだわりが感じられ、非常に面白く読めるんです。
アメリカンならやままさんに聞け!というくらいこだわりが感じられるんですね。
また観光情報サイトや地域ブログならそこに住んでいるからこそ、四季の風景を届けることも出来るんですね。
どこか行く時に下調べしておこうと思って検索することがありますよね。
例えば札幌って四季のメリハリが凄くある地域ですけど、1度旅行で訪れた人の記事だと特定の季節のことしか書かれてないんですよ。
札幌・北海道の場合、自分が行く時期とは違うと結構役立たない記事になっていたりすることもあります。
なら切り口として「赤れんが庁舎の四季」として四季の違いを解説するのって良いと思うんですね。
どこかに書いてることばかりでも、視点としてまとめ方を変えると面白みや役立つ内容になるんですよね。
先日、発表した「札朱」の場合、僕自身が知りたいな~と思っていたことをまとめたページを作っています。
ありそうでなかったんですよ、札幌の神社の御朱印画像が並ぶコンテンツって。
ひょっとしたらもっと検索結果の3ページ4ページ以降も探せば見つかるかもしれませんが、僕が探した限りでは見つかりませんでした。
内容としては御朱印の画像なんてありふれたものですけど、まとめかたによっては新しい視点・切り口になるんですよね。
あなたが書く理由を考えよう
一次情報だったとしても、あなたがその記事・コンテンツを作る理由っていうのが最初にあると「視点・切り口・こだわり」が明確になると思うんです。
言い換えれば、あなたがコンテンツ・記事を作る理由が明確で無ければ、おそらくありふれたコンテンツ・記事になると思うんですね。
つまりあなた自身のコンテクストが大切になっていきます。
コンテクストは、文脈・背景と訳されることが多い言葉です。この人の記事だから読みたい、この人だから信じられる、というのはその人が今まで行ってきたことが背景にあるからです。
だから、信念を持って書いているものならコンテクストも生まれて、読みたい・読まれる記事になっていくと思います。
そういうブログとかコンテンツが日々読みたいな~と思う今日このごろです。
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