2017年10月に札幌に移住して早半年、ほぼ毎朝、札幌大通公園に散歩に出かけて健康管理に努めている鈴木です。
2017年10月7日から札幌大通公園の散歩をすることにして2018年4月6日までに大通公園に散歩にいった回数は156回。
その期間は182日間なのでなんと85.7%の割合で大通公園に行っており、割合的には週6日ペースで行っていることになっています。
どれだけ大通公園が好きなんだよ、と自分でも思うところはありますが以前書いた通り、最近野鳥や小動物の撮影にハマっています。
でも野鳥や小動物を撮影するために一眼デジカメを持って出かけると、その重さで疲れ果ててしまい、午後からの仕事に影響してしまっていました。
これはどうにかしないといけない・・・と思い、一眼デジカメを持ち運ぶのをやめてコンデジだけにしよう!決め、高倍率の望遠ズームレンズ搭載のコンデジを購入しました。
いや~、そのコンデジを使うようになってから、もう快適に散歩も出来るし帰宅してから疲れ果てて仕事にならないということも無くなりました。
ということで購入したデジカメ「SONY Cyber-shot DSC-RX10M3」を購入して良かった点・悪かった点を含めて説明していきます。
重くて疲れるフルサイズの一眼レフカメラと600mmの望遠ズームレンズ
快適に散歩をするためには大きくて重たいカメラは邪魔です。
今まで使っていたカメラとSONY Cyber-shot DSC-RX10M3の大きさは下記の写真の通り
手前がSONY Cyber-shot DSC-RX10M3 で奥が「Canon EOS5D MK4」+「SIGMA150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports」
全く大きさが違うのが分かりますよね。
重さにしてみると
- SONY Cyber-shot DSC-RX10M3=重さ約1100g
- Canon EOS5D MK4+SIGMA150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports=重さ約3800g
実に3倍以上も違います。
もう歳も歳で、カバンを含めて5kg以上のものを背負って歩くってかなりきついんですね。何より肩こりがひどくなります。
またこの重さだと数枚なら撮影出来るものの、数百枚撮影するとなると三脚が無いときついんです。そうなると三脚も持ち運び、カバンも含めて7kg以上の重さを背負うことになります。
正直、7kgの荷物を背負うって、散歩というよりはトレーニングですよ。
何より、野鳥や小動物って突然出てくるので、これだけ大きいカメラをカバンから出してセットしている間に逃げられてしまい意味が無くなることも。
もちろん一眼とこれだけ大きいレンズの方が綺麗に撮影出来ますし、オートフォーカスも速いです。
でもどんなに綺麗に撮れるとしても、撮影チャンスを逃していたら意味がありません。
SONY Cyber-shot DSC-RX10M3 を購入した理由
細かいスペックとか特徴とかは公式サイトを見てもらったり、ガンレフを見てもらえれば、そちらの方が詳しく書いてるので、そちらを見てください。
で数ある高倍率ズームのコンデジの中でこれを選んだ理由は、
- センサーサイズが大きい(1型)
- 25倍ズームで35mm換算で600mm
- キヤノン以外も使ってみようと思ったから
となっています。
センサーサイズが大きい=トリミング耐性に強い
デジカメは画素数が多いほど綺麗に写ると思い込んでいる人もいますが、それ以上にセンサーサイズというものが大切です。
センサーサイズの説明は省きますが、基本的にセンサーサイズが大きい方が綺麗な写真が撮れます。
1型サイズのセンサーはスマホや安いデジカメの4倍以上の面積なので、より綺麗に撮影することが出来ます。
そしてトリミング(切り抜きのこと)を行うにしても画素数が多くセンサーサイズが大きい方が有利に働きます。
野鳥や小動物は近づけなくて遠くから撮影することになります。
そしてズームで大きくしてもまだ小さいこともあり、トリミングをすることも多いのでトリミング耐性の強い大きなセンサーと2000万画素以上の画素数があることが野鳥や小動物を撮影する上で僕には必須でした。
25倍ズーム・35mm換算で600mm
野鳥や小動物を撮影するのに最低でも35mm換算で500mmは欲しかったので10倍や20倍ズームは選択肢から外れました。
35mm換算とはデジカメの前のフィルムカメラの時、フィルムのサイズが35mmだったことから、35mmのフィルムカメラで撮影した時に何mmから表すように今でもなっています。
一般的なデジカメはワイド(広角)だと21mm~28mmmで光学3倍ズームだと70~80mmくらいになっています。
で600mmとなるとかなり大きく撮影することが出来るようになります。
キヤノン以外も使ってみようと思ったから
デジカメを購入するにあたり悩んだのがキヤノンの「PowerShot G3 X」というモデルでした。
このデジカメも1型センサーで35mm換算で600mmの光学ズームがついてます。
ただ使っているエンジン(画像を処理する装置)がDIGIC6というもので最新のものではなく、DIGIC6のデジカメだとPowerShot G7Xを使っていてオートフォーカスが結構遅いし合いにくいというデメリットを知っていたので、対象外としました。
「PowerShot G3 X Mark2」が出ていたら悩んだのですが。
で、実際に「SONY Cyber-shot DSC-RX10M3」を量販店で触ってみたところ、「PowerShot G3 X」よりはオートフォーカスが速くピントも合いやすいということで「SONY Cyber-shot DSC-RX10M3」を選びました。
ただし購入は新品ではなく、キタムラの中古品を購入しています。
新品だと約14万円、中古だと10万円未満、経費扱いにするにしても10万円未満だと普通に計上出来るという点も中古を選ぶ理由になりました。
SONY Cyber-shot DSC-RX10M3 のズーム
実際に25倍ズームで35mm換算600mmがどれだけ大きく撮影出来るか見てください。
これは大通公園4丁目付近からさっぽろテレビ塔を撮影したものです。35mm換算で24mm相当です。
では25倍ズームで撮影したものがこちらです。
小さくで何時かよく分からない時計版がくっきりと大きく撮影出来ているのが分かると思います。
参考までに手持ちで撮影しています。手ぶれ補正も割と優秀で晴れた日なら手ブレが起こることはかなり低いです。
続いて鳩を撮影。上の写真だと分かりにくいですが中央付近に鳩がいます。
分かりにくいので赤枠で囲いました。
これを25倍ズーム600mm相当で撮影すると・・・
こうなります。鳩なので撮影中に少し動いたものの距離はほとんど変わっていません。
つまり野鳥とかもこれだけ大きく撮影することが可能となります。
またもっと大きく見せたい場合はトリミング(切り抜き)をするとこんな感じに。
大きく印刷するにはトリミングをすると不向きになることもありますが、ブログ等Webで掲載するくらいなら十分なサイズまで切り抜けます。
また望遠だけではなくマクロ機能もかなり良いです。
ワイド端(24mmのこと)で約3cm(撮影倍率0.42倍)、テレ端(600mmのこと)で約72cm(撮影倍率0.49倍)で撮影出来ます。
撮影倍率0.49倍まで来ると花のアップの撮影も問題ありませんし、トリミングを行えばメチャクチャ接写しているように見えます。
上記の写真はトリミング無しで桜の花を撮影したもの。
しっかりと花びらの模様まで写っているのが分かりますよね。
SONY Cyber-shot DSC-RX10M3を欠点・デメリット
では「SONY Cyber-shot DSC-RX10M3」に欠点が無いかと言えば、そんなこともなく、欠点はいくつかあります。
オートフォーカスは遅い
オートフォーカスはそれほど速くはありません。もちろんこれはEOS5D MK4(レンズ無しで約30万円)と比べての話なのでしょうがない話です。
それと600mmで暗所だとオートフォーカスが全く合わないことがあります。暗所と言っても夜ではなく昼間だけど森の中とかあまり明るくない状態の時です。
でも、これくらいはしょうがないことだと思います。
起動が遅い
起動が遅いことも欠点です。特にSDカードに画像が溜まってきている状態だとより起動が遅くなります。
また連射をするとバッファでたまった分をメモリカードに書き込むまでは、動作が非常に遅くなります。
たまに起動がおそすぎて、シャッターチャンスを逃すこともありました。
もう少し起動が早ければ非常に良いんですけどね。
マイクロUSBで充電も出来て、スマホへの接続も簡単
SONY Cyber-shot DSC-RX10M3は充電器が付属していません。
え?じゃあどうやって充電出来るの?と思いますよね。
microUSB端子がついていて、ケーブルをつないで充電します。
microUSBですからAndroidのスマホの充電端子と同じです(スマホのハイスペックモデルの端子であるUSB Type-Cとは異なります)。
上記の写真であればMULTI(下にCHG)と書かれたところにmicroUSBを指して充電します。
パソコンとUSBケーブルで繋げれば画像の取り込みも出来ます。デジカメの電源を切っておけばそのまま充電もされます。
わざわざパッテリーをデジカメから出して充電しなくて良いというのは個人的にはかなり便利です。
また専用アプリをスマホにインストールしておけばWi-Fi接続が簡単に出来てスマホに画像を取り込んでインスタ等へのアップも簡単です。
SONY Cyber-shot DSC-RX10M3の作例と圧縮効果
35mm換算600mmの望遠ズームになっているので圧縮効果が半端なく得られます。
圧縮効果は、ここでは詳しく説明しませんが簡単に言えば、写真を見て遠近感に違和感があるような効果が得られることです。
詳しく知りたい場合は「望遠レンズ 圧縮効果」で検索してもらうとすぐにわかります。
圧縮効果で撮影して楽しいのは、北海道でよくある坂道の写真です。
遠近さがある被写体を撮影するとより圧縮効果が実感出来ます。
上記の写真も圧縮効果を使った写真です。本来非常に離れているビルや信号機が大きく撮影されて、遠近感が少しおかしく感じます。
またヘリコプター等の遠方にあるものを撮影する時もこのデジカメはおすすめです。
遠くで撮影しにくいものでも大きく撮れるのがやはり大きなメリットです。
SONY Cyber-shot DSC-RX10M3はおすすめ!
女性だとやや大きい感じはしますが、女性にも人気のCanonの一眼レフデジカメ「EOS Kiss」シリーズとそれほど変わらない大きさで、標準レンズよりも高倍率で撮影出来るコンデジなので、旅行でレンズを沢山持っていくことが出来ないという場合に非常に便利です。
野鳥や小動物、風景に花の写真、これ1台でレンズを付け替えることなくほぼオールマイティに撮影が出来ます。
もちろんレンズ交換式の一眼の方が綺麗に撮影出来ますし、オートフォーカスも速いことが多いです。
でも、あまり荷物を持ちたくない、レンズの交換とか面倒ということであれば、このデジカメ、本当におすすめです。
普段僕はスリングバッグで散歩に出かける(出かけたい)のですが、ちょっと大きめのスリングバッグならCyber-shot DSC-RX10M3が入ってしまうんですね。
普段僕が使っているスリングバッグはこちら
こんな風にデジカメを入れて・・・
閉じれば完成
この中にはデジカメ(2台)、スマホ(2台)、お財布、定期入れ、ショッピングバック等が入っています。
スリングバッグにも入る大きさですから持ち運びも楽です。
何よりクソ重たいレンズから開放されてのびのびと散歩出来ています。
後継モデルも出ています。
特に北海道旅行ならおすすめです。北海道は突然いろんな動物が出てきます。だからシャッターチャンスを逃さない超望遠から広角、マクロ撮影まで対応出来るこの1台は非常に便利です。
(もちろんこれからも真剣に撮影する時はクソ重たいレンズやカメラも使うんですけどね)
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