最近のSEOは、バタフライエフェクトのように感じている鈴木です。
何が影響して順位変動するのか本当にわかりません。
それはさておき、今後SEOにおいてはエンティティなるものが重要になると言われています。エンティティはGoogleなどの検索サイトが、特定のモノ・コト・ヒトなどを一意(一つの物事・人)として認識しているかを判断するものです。
実際に検索結果でナレッジパネルが表示されるものは、エンティティの識別子なるものが付与されています。
特定のモノ・コト・ヒトにエンティティの識別子が付与されている場合、どのように識別子を見つければ良いか紹介します。
エンティティについての説明は下記記事がわかりやすいです。
上記の記事を読んでもらった上で、エンティティ識別子の僕が行っている見つけ方を紹介します。
#SEO #エンティティ
エンティティ識別子の見つけ方
あくまでも僕の場合のエンティティ識別子の見つけ方で他に方法があるかもしれません。
例えば「WordPress」というキーワード(コト)に対してにエンティティ識別子があるかどうか確認する場合、”WordPress”でGoogle検索を行います。
ここでこの検索結果のHTMLソースを見ます。Windowsであれば右クリックメニューで「ページのソースを見る」と言った項目があるはずです。
ソースを見ると上記のようにただの文字列のようになっています。
この画面上で検索を行います。Windowsであれば「Ctrl+F」というショートカットキーで検索画面が出ます。
ブラウザがChromeであれば上記のように表示されるはずです。
ここで「data-fhs=”” data-maindata=」と入力して検索します。
上記の図であれば「data-fhs=”” data-maindata=」が5つヒットしたことになります。これを上下の矢印をクリックしていくと下記のように「/g/○○」「/m/〇〇」といったものが並ぶところがあります。
今回のWordPressというキーワードであれば上記の図のように下記の文字列が見つかります。
data-fhs=”” data-maindata='[null,”/m/02vtpl”,”WordPress”,null,null,null,null,null,”KP3_VERTICALS”,”ja-JP”]
この中の「/m/02vtpl」がWordPressのエンティティ識別子です。
識別子は現状「/g/○○〇〇」「/m/○○〇〇」というようになっています。
「data-fhs=”” data-maindata=」で検索すると2~7くらいヒットしますので、その内のどれかにエンティティ識別子が後に続いています。
なお僕の場合、「鈴木利典」で検索しても俳優の「鈴木利典」さんが出てきてしまうため「鈴木利典 作家」で検索した時に出る下記の「こちらを検索しますか」をクリックして遷移した画面で識別子を見つけられました。
どうにか識別子があって良かったです。
エンティティ識別子かどうかの確認方法
本当にこれがエンティティ識別子かどうか確認する方法は
「https://www.google.com/search?kgmid=」の後に識別子を入れて、ブラウザで確認します。
WordPressであれば
「https://www.google.com/search?kgmid=/m/02vtpl」となるので、このURLをブラウザに入力して確認します。
実際に識別子になっているので下記のように表示されます。
URL部分のみを見ると下記のように識別子で「WordPress」という文字列がなくてもWordPressと検索した時のような結果になっています。
例えば僕(鈴木利典)のエンティティ識別子付きのURLは下記ものです。
「https://www.google.com/search?kgmid=/g/11c51stl75」
アフィリエイトのエンティティ識別子付きのURLは下記のものになります。
「https://www.google.com/search?kgmid=/m/0344pd」
コアラは下記のURLです。
「https://www.google.com/search?kgmid=/m/04cp_」
僕の場合、出版をしていることでエンティティ識別子があるようで、知り合いの商業出版をしている人を調べたところ、エンティティ識別子を見つけることが出来ました。
木村拓哉・キムタクは同じエンティティ識別子
俳優・歌手の木村拓哉さんを「木村拓哉」で検索した時も「キムタク」で検索した時も同じエンティティ識別子となっていました。
アナウンサーの「木村拓也」さんとプロ野球選手の「木村拓也」さんをのエンティティ識別子は別のものが付与されており、アナウンサーの「木村拓也」さんのエンティティ識別子付きのURLで表示させた場合は「木村拓也(アナウンサー)」と表示されます。
同姓同名の場合は属性がつく場合があることがわかりました。
またGoogleにログイン状態で自分のエンティティ識別子付きURLを表示させた場合「Google上の」というように表示されるようです。
友人の敷田さんに確認したところ、同様に「Google上の」と表示されたと教えてもらいました。
Googleに一意の人間として認識されていることがわかります。
エンティティ識別子を持つのがE-E-A-Tへのスタートになるのかも
SEOにおいて、E-E-A-Tが大切!と言われる昨今ですが、エンティティ識別子を持つのがE-E-A-Tのスタートになるのかな?と思いました。
冒頭に紹介した住太陽氏のブログでも下記のように書かれています。
ある人物のE-E-A-Tの定量的な計測は、その人物のエンティティが認識されていなければ成立しません。E-E-A-Tとエンティティは、そのどちらが欠けても意味がないものになってしまいます。この意味で、エンティティを認識させることは、E-E-A-Tを高める取り組みに先行するか、同時進行で行う必要がありそうです。
Googleに一意として認識されていなければ、E-E-A-Tの信頼・専門性・権威性は保てないというのは、しっくりときませんか?
例えば僕はGoogleにとって出版していることで「作家」として認識されています。同姓同名の「鈴木利典」さんは、俳優として認識されています。
僕は「作家」という立場なので「作家」としての発言ならE-E-A-Tにおける信頼性・専門性・権威性が増すのかな?と
記事を紹介している住太陽さんは、「SEOプロフェッショナルと著作家」と認識されているようなのでSEOにおいて信頼性・専門性・権威性が増すと予想出来ます。
政治家を検索した時には「日本の衆議院議員」「日本の参議院議員」「政治家」と表示されたりします。
僕が住む鎌倉市の市長「松尾崇」で検索すると「政治家」として認識されていることがわかります。
企業であれば企業として認識されているか?企業として認識されていなければE-E-A-Tとしての信頼性・専門性・権威性が足りてないことが予想出来ます。
例えば「トヨタ自動車」で検索した時のHTMLソースの中で識別子の後に下記のように記されています。
[“COMPANIES”,”CARS”,”CHAINS”],null,null,null,”COMPANY”,”ja-JP”]と記されていて会社であることがわかります。
Googleに対して一意のモノ・コト・ヒトとして認識されてはじめてE-E-A-Tのスタートに立つようになれると思う今日このごろです。
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