はてなブログ界隈で多いのですが、ブログをはじめて3ヶ月から半年くらいたつとSEOについて語りたがる人が出てきます。
僕もそうでした(笑)
で、そういうブログで総じてあるのが
ブログの文字数は◯◯文字以上にしましょう
というもの。
これ、SEOの基本を知らないと言っているのとあまり変わらないんですよね。今にしてみれば恥ずかし限りです。
文字数が多いことで直接的にSEOに効果は無い
先に結論から書いておくと、文字数が多いことで直接的にSEOには効果がありません。
これについてはGoogleは公言しており、文字数は関係ないと言っています。
何よりGoogleはSEOについて文字数で何文字以上書きましょうとは書いてないんですよ。それにまともなSEOコンサルの会社のブログでもSEOのために何文字以上書きましょうと書いてあるのを見たことがありません。
それはなぜか?文字数は関係ないからです。
関係ないまで書いてしまうと語弊がありますし、文字数はある程度は必要です。でも文字数を定義することがそもそもSEOの目的から乖離しているんですよね。
コンテンツを作りそのコンテンツに対して特定のキーワードで来てもらうために検索結果の上位表示を目指すのがSEOです。
では検索する人は文字数を気にしていますか?
何か調べたいことがあるのだから検索をするのであって、文字数なんて気にしてないんですよ。もちろん調べたいことに対して完結いにまとめてあった方が良い場合もあれば、きちんと深く書いてあった方が良い場合もあるわけです。
例えばメールで僕は「幸甚」という言葉をよく使います。
しかし世の中には「幸甚」という言葉の意味を知らない人がそれなりにいる訳です。だから「幸甚」という言葉を調べようと「幸甚」をググってみると、最初にGoogleがその言葉の意味を教えてくれます。
その後に今はNAVERまとめの記事が来ていますが、以前は2位のgoo辞書が来ていました。難しい言葉によっては今でもGoo辞書等の辞書の結果が出ます。
でも2位のgoo辞書の文字数を見てください。60文字くらいです。
もちろんこれは特別な事例の1つでありドメインの強さや被リンクの強さというものはありますが、googleは「幸甚」というキーワードを検索する人は読み方と意味を調べたい、使い方を知りたいという人が多いということを知っているから検索結果で辞書を上に持ってきています。
全く違う「混浴」を検索してみてください。
5位くらいに僕の別のブログの記事が表示されていると思います。でも上位に「混浴」という言葉の意味は表示されていません。それは別に混浴という言葉の意味や読み方、使い方を知りたくて検索する人がほとんどいないということをGoogleは過去のデータから知っているからです。
実際に「混浴」を検索する人は何を求めているのか考えてみてください。
- 混浴の温泉に行きたい
- 混浴の温泉の情報を知りたい
- 混浴で異性の裸が見れるのしか知りたい
恐らくこういう情報を知りたくて検索するのではないでしょうか?だからそういう情報が書いてあるサイトや記事を上位に持ってきている訳です。
ここで文字数は関係ありません。そういう情報を網羅しているかきちんと説明している記事を上位に持ってくるだけですから。
SEOはあくまでも検索する人の視点で書くことが大切
当たり前のことですがSEOはあくまでも検索する人がそのキーワードに対してどんな情報を求めているのか徹底的に考えて「このキーワードで検索する人はこういう情報を求めているはずだ!」と独りよがりなことを書かずに検索する人の気持ちに対して書くことが大切です。
そこで文字数が1000文字が良いとか2000文字が良いと考えるからおかしくなSEO理論になる訳です。
情報を知りたくて検索するのだからそこに文字数は関係なく、仮に1万文字の記事でも必要な人は読みますし、50文字でも満足する人もいます。
つまり検索するキーワードでも文字数は変化します。
難しい漢字の読み方を知りたいだけなら数十文字で大丈夫ですが、恋愛で凄く悩んでいる人なら1万文字の文章でも足りないかもしれません。
言い換えれば、検索意図(なぜ検索したのか?)次第で、文字数は変化しますし、悩みの深さでも文字数は変化します。
検索意図については下記記事を見てください。
そうは言ってもSEOに関係する文字数と例外
そうは言っても、とある企業がSEOと文字数の関係を調査したところ、文字数が多い方が上位表示しやすいという結果になったそうです。
ここで勘違いしないで欲しいのが、あくまでも相関関係であって因果関係では無いということです。
ただ検索上位にあるコンテンツの文字数をカウントした結果、文字数が多い傾向にあったというだけで例外もある訳です。
札幌に「札幌水天宮」(正式名称は「水天宮」ですが、それだけだと全国に多数あるため、札幌をつけて「札幌水天宮」としています)という神社があります。
札幌の観光名所の1つ、中島公園に隣接してあり、御朱印もいただけることで御朱印ブームもあやかって、最近は訪れる人も多くなっている神社です。
で「札幌水天宮」で検索した時の検索結果1位2位は下記の通りです。
1位と2位の記事の文字数は下記の通りです。
- 1位:2190文字
- 2位:975文字
1位の半分以下の文字数で2位のサイトは上位表示出来ています。
なぜか?
理由はいろいろと考えられますが、理由は下記のことだと思います。
- 2位のサイトの方が専門性が高い
- 2位のサイトの方がサイト内を巡回しやすい仕組みになっている
- 2位のサイトの情報で満足する人が多い(1位は情報が多すぎる)
などが考えられます。
最近のSEOは専門性やサイトの使いやすさ(回遊性)も重要で、文字数以上に専門性・利便性を見られていることがあります。
だから少ない文字数でも利便性や専門性をサイト全体で担保していれば上位表示は可能なことはあります。
なお、何でこんなニッチな「札幌水天宮」という例を出したかと言えば両方とも僕が運営しているサイトだからです。
テスト的に、2つのサイトを作って検索結果がどうなるかテストしている最中です。
まとめ
検索する人の求めている情報を考え、それに適した文字数を書くのが本来であり文字数は何文字以上書きましょうというのはあくまでも自己満足でしかないことです。
ただ最近は文字数が多くないとキーワードによっては上位に表示されにくい傾向にはありますが、それはそれで別の話です。
自分本位な記事を書いていて検索流入が増えない!というのは当然で検索流入を増やしたければそのキーワードを求めている人に対して書くということを意識してください。
なおこれは個人ブログで自分の意見を言いたい人には関係ない話です。自分軸でブログを書くのか他人軸でブログを書くのかそれはあくまでも自分は何を目指しているのかで異なるのですから。
SEOについて真剣に学びたいのなら1冊くらい専門書を読むことをおすすめします。
参考記事
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