今までかなりの数のアルバイトをしてきた鈴木です。
いろいろなアルバイトをしてきましたが、今になって思えば結構知識として役立っていると思うのが、シロアリ駆除のアルバイトです。
自分でもシロアリ駆除が出来るのか、それとも出来ないのか、どういう業者に依頼をすれば良いのか、業者選定までわかるようになりました。
実際のシロアリ駆除のアルバイトはどういうものか、そしてシロアリ駆除はどういうところに依頼をすれば良いのか、業者選定について、また自分でシロアリ駆除が出来るのか、詳しく説明していきます。
シロアリ駆除のアルバイト経験談・キツいけど面白かった
シロアリ駆除を考えている人も、どんな人が来て、どんなアルバイトが来るか知っていた方が良いこともありますので、是非読んでください。
浪人中、シロアリ駆除のアルバイトをしていました。
シロアリ駆除のアルバイトですが、実際にどんな事をするかと言えば僕が住んでいた地域のシロアリ駆除は家の縁の下に潜ってシロアリ駆除剤を散布するというものです。
主に和室で畳を持ち上げ、その下の床を切り取ってそこから縁の下に入っていく事が多かったです。
この時、縁の下が高い家だと楽なのですが、縁の下が低い家の場合は掘りながら進みます。縁の下なんて高くても50cmくらいのところが多かったのですが、中には30cm未満のところもありました。
そういうところは縁の下の土を匍匐前進(ほふくぜんしん)状態で掘りながら進みます。
また縁の下にはコンクリートの梁があります。所々、穴は空いているのですが、通れない場合は斫り機(はつりき・はつりハンマーという場合も)と呼ばれるコンクリートを砕く機械で砕いて、通り道を確保しながら進みます。
上記の写真が斫り機です。
斫り機は重さにして4~7キロがあるので匍匐前進(ほふくぜんしん)の体勢で持って進むのはかなりの肉体労働です。
当時はまだそんなに太ってはいなかったので良いのですが、太っていると掘る量も増える事もあり、作業効率が悪化するので雇ってもらえないと言う事を後で聞きました。
もしシロアリ駆除を依頼して極端に太っている人が来た場合は要注意です!
それだけ住宅の基礎部分を大きく削られる可能性があるので。
第一、太っている人だと自分が通れる大きさだけ穴を開けないといけないので、その分大変になります。
太っているよりは痩せ気味の方が向いているアルバイトです。
なお家が建っている面積が20坪~30坪くらいの場合は大抵2人1組で行いました。
1人が社員、1人がアルバイトというような感じです。
それよりも大きくなると人数も増えていきます。
大きなお寺のシロアリ駆除をした時は10人ほどで行いました。
このアルバイトを約3ヶ月(当初から短期契約)したのですが5Kgほど痩せましたね。
楽だけどやりたくないのが水回り
縁の下に潜る以外にトイレや風呂場でタイルを使っている場合はタイルとタイルの隙間にドリルで数ミリの穴を開けてそこからシロアリ駆除剤を散布します。
大体1メートル四方で4箇所くらい開けた記憶があります。
トイレだと大体8箇所くらいかな。風呂場で10箇所とか(最近はユニットバスが多いのでユニットバスの場合は穴が開けられないので縁の下からの駆除剤散布になります)。
穴を開けるので、後で埋めないといけません。コンクリートに近いパテというか粘土というか、そんなもので穴を開けたところを埋めるのですが、素手で行います。
毎日していると3日くらいで指の先の皮が剥けてくるのです。
これが痛い!
最初は利き手の人差し指でやっているのですが、皮が剥けて痛くて出来なくなってくるので、指を変えて行っていきます。
10本の指を全部使い終わった頃には、最初に使った指が治っているのでその指で埋めていきます。
また皮が剥けてきます・・・
これでタイルの間を指でなぞる事が恐怖症になりました。
働いている間は最初に3ヶ月という約束だったので意地でも続けましたが、このアルバイトをやめてから、タイルの間をなぞると恐怖心が出てきて、なぞれなくなりました。
シロアリ駆除のアルバイト代
僕がしていたシロアリ駆除のアルバイト代は9時間拘束・実働8時間・日当制で当時で1万円。残業代は出ます。移動時間もあるので残業が無ければ実質6時間くらいの仕事でした。なので当時は割のいいアルバイトでした。きつかったけど。
割とハードな肉体労働なので、これくらいはもらわないと割には合わないと言えます。
今もだいたいそれくらいのアルバイト代が出ているようです。
シロアリ駆除で行きたく無い家
シロアリ駆除に行って、やはりトイレが汚い家は嫌でしたね。
掃除をもう数ヶ月はしていないんだろうな~と思う家もありました。
でも、そういう家に限って・・・家の人は派手な安っぽいブランド風の服を来て小さなよくなく小型犬を抱いて登場するんですよね・・・
しかも態度がデカい。
シロアリ駆除を呼ぶ場合、トイレ掃除はしておいた方が良いでしょう。
シロアリ駆除・対策の予備知識
シロアリ駆除業者を呼ぶ前に知っておいた方が良いことをいくつか説明します。
シロアリの種類は大きく2種類
アルバイトの経験談のシロアリ駆除方法を見て、詳しい方ならヤマトシロアリの駆除だったんだね!と思われる事でしょう。
日本では、主にヤマトシロアリとイエシロアリという2つのシロアリが生息しています。
ヤマトシロアリの被害はまだマシなのですが、イエシロアリだと多大な被害を受ける場合があります。
- ヤマトシロアリ=まだ被害はそれほど大きく無い
- イエシロアリ=被害が甚大になることがある
ヤマトシロアリの巣は主に縁の下ですが、イエシロアリはどこに巣を作るか解りません。
天井裏という事も多くあります。
僕がアルバイトをしていた時は、イエシロアリは主に西日本の沿岸部に生息していると社員の方から教わりました。
所詮アルバイトだったので、それほど詳しくは無いのですが西日本(東京よりも以西)の沿岸部の家の方は気をつけられた方が良いと思います。
東京よりも東でも最近の平均気温の上昇から絶対に被害は無い!とは言えないと思いますが。
家を建てるのなら、最初から対策を!
また、今から家を建てられる場合は、最初からシロアリ予防の処理をしてもらう方が絶対におすすめです。
たまに僕もアルバイトでシロアリ予防に行っていました。予防と言っても簡単で木組が出来た段階で、地上から1.5Mくらいまですべての柱に予防薬を塗る事と縁の下となる地面に予防剤を散布する事くらいです。
一生ものの買い物なので、是非とも検討して下さいね。
シロアリ駆除よりも当然楽なので費用も安くなります。
洪水の被害後にもシロアリ駆除対策を
最近は台風の被害で床下浸水するところも多いですよね。
もしシロアリ対策をしていても床下浸水した場合はもう1度シロアリ予防を行うようにしてください。
シロアリが寄り付かないようにする予防の処理も床下浸水すると薬品が流れ落ちてしまいます。そのためにシロアリの被害が増えます。
何よりシロアリは湿気を好むので、床下浸水後はシロアリにとってとても居心地の良い状態になります。
恐らくきちんとした業者ならシロアリ予防の処理をした時に3年もしくは5年の保証があると思いますが、床下浸水した場合は保証の対象外になるところがほとんどです。
というか、床下浸水したところまでは保証出来ないですから。
シロアリ駆除を自分で行う白蟻駆除・予防DIYについて
シロアリ駆除の自分で行うことを考えている人、白蟻予防を自分で行うと考えている方へ、シロアリ駆除のアルバイトをした経験から説明します。
シロアリ駆除は業者に頼むのがおすすめ
既に白蟻が出ている状態なら白蟻駆除業者に依頼することをおすすめします。
ホームセンターに行けばシロアリ駆除剤やシロアリ駆除のための薫霧タイプは簡単に手に入ります。例えば下記のものとか。
ただ既に説明した通り、床下のコンクリート・木材の基礎がどうなっているかわからない状態でいくら行っても意味がありません。床下に入るからこそどこを重点的に駆除すれば良いかわかりますから。
じゃあ自分で床下に入って散布剤を購入してきて行えば・・・と思うかもしれませんが、コンクリートを削る斫り機まで購入して行いますか?
斫り機を購入して散布剤を購入して行えば、その方がお得かもしれませんが、高くなる場合もあるでしょう。だからまずは無料見積もりをしてもらって金額を見てから考えることをおすすめします。
何より、イエシロアリとヤマトシロアリでも対象方法が異なってきますから、素人判断で行っても無意味な場合もあります。
シロアリ予防は自分で行える
駆除は難しいですが予防は自分でも行えます。
柱だけが出来た段階で建築業者さんにお願いしておいて、1日だけ自分でシロアリ予防剤を塗る作業を行えば良いだけですから。
もちろん事前に自分で行う旨、伝え許可を得てから行うべきことです。
何も伝えずに行うと職人さんの機嫌を損ねてしまうことがあるので注意してください。
予防剤は刷毛で塗るのが一般的なので比較的簡単です。
後は土にまく散布剤も忘れずに。
柱だけ行っても土に行わなければ意味が無いので。
シロアリ駆除の業者探しについて
シロアリ駆除の依頼先ですが今ならネットで簡単に調べられます。ただし、気をつけて下さい!
シロアリについて詳しい方って、そんなに多くはないと思います。
そしてシロアリは住宅の問題です!
ここで気づかれた方も多いと思います。
そう悪質で違法なシロアリ駆除業者もいるという事を
家の修繕やシロアリ駆除の相場なんて、解らない人にとっては本当に未知の世界。
それを良いことに膨大な費用を請求してきたり余分なモノを売りつけようとする業者は存在します!
ここを見ている方は恐らくネットで相場等も調べられると思いますが、高齢者を狙った悪質なシロアリ駆除業者はあまり見えてこない社会問題でもあります。
実際に僕がアルバイトをしていた時、悪質な業者の適当な処理のため、再びシロアリが発生したという事で、駆除に行った事があります。
僕がしていたシロアリ駆除は大体12万円~13万円くらいのものが多かった記憶です(当時)。この被害にあった方は30万円を払ったという事でした。
なお一般的なヤマトシロアリなら坪単価4000~5000円くらいです。
今ネットで少し調べたら、そんなに変わっていないみたいですね。
もちろん、状況やイエシロアリかヤマトシロアリで値段は変動します。
シロアリ駆除はきちんとした所に依頼をするのが良いです。
よく解らない場合は、生協等に加入している場合は生協でも斡旋してくれるので確認してみると良いと思います。僕がアルバイトをしていたところも、生協経由での依頼が一番多かったです。
また住宅メーカーでも斡旋や子会社がシロアリ駆除をしている事もあるので、家を建てた業者が安心出来るところなら、そこに相談しても良いと思います。
またネットで申し込む場合は必ず見積もり0円のところに依頼してください。
見積料という名目でかなりの費用を請求するところもありますから。
つまりまとめると
- 生協、もしくは住宅メーカーが良いところだったらまずはそこへ相談
- 業者を探す場合は、絶対に見積もり0円のところにまずは見積り依頼をする
- ヤマトシロアリの場合、駆除の坪単価は4000~5000円が相場
例えば不安なら見積り無料のところ2社に見積もりを依頼して信頼出来そうな方に依頼をするのがおすすめです。
例えば下記のところなら全国で見積り無料をしています。
ともに坪単価4000円前後と相場通りです(1平方単価1200円は坪単価3960円と同じ)。
以上、シロアリ駆除についてでした。
コメント