ドメインパワーなんて気にしていない鈴木です。
Twitterを見ているとたまに「ドメインパワーが◯になりました!」と書いている人もいて、ドメインパワーというものをかなり盲目的に信じてしまっている人も多いですよね。
でも、ドメインパワーを気にするよりも目の前のユーザー・読者を考えた方が圧倒的に順位が上がる時もあります。
実際にいくつかのサイト・ブログの例を出してドメインパワーよりも専門性やユーザビリティの方が重要であることを説明します。
ただし、ドメインパワーというものを否定している訳ではありません。
ドメインパワーとは何か?
「ドメインパワー」で検索した時、Googleの検索結果1位のサイトには下記のように書かれています。
ドメインパワーとは、「サイトのドメインについているパワー・SEOに有利に働く力」のことをさします。新しいドメインでサイトを作り始めると、最初にGoogleハネムーンの影響を受けることがありますが、ほとんどの場合はいいコンテンツを更新しても上位表示されません。
PINTO!より
最初の説明については僕も同じような考えでドメインに紐づく力だと考えています。
ドメインパワーを高める方法としては
- 運営歴を長くする
- リンクを出来る限り獲得する
- コンテンツ数を必要に応じて増やす
- コンテンツのクオリティを上げる
- etc
があります。
ドメインパワーが上がると
- 検索結果の上位に表示されやすくなる
- インデックスされるまでの時間は短くなる
と言われています。
では、新規ドメインのサイトは不利か?と言えば不利な部分は否定出来ないものの、コンテンツやユーザビリティで勝てる場合もあると考えています。
ドメインパワーの無い内はKnowクエリで戦う
確かにドメインパワーが低い状態、ドメインを新規取得してから間もない時は上位表示されにくいという問題はあります。
でもコンテンツ(主に記事)を追加していかなければいつまでもドメインパワーは上がっていかないので、コンテンツを追加していきますが、その時はKnowクエリから追加していくことをおすすめします。
Knowクエリという言葉が突然出てきましたが、簡単に説明すると人は検索する時、概ね4つの意図で検索すると言われています。
クエリは検索キーワードと考えて下さい。
- 知りたい!=Knowクエリ
- やってみたい!=Doクエリ
- 行きたい!=Goクエリ
- 買いたい!=Buyクエリ
この辺りは下記の記事を読んでもらうとわかりやすいです。SEO業界でも有名な住さんという方が解説されています。
Knowクエリは、インフォメーショナルクエリとも言われることがあります。
Buyクエリは、トランザクショナルクエリとも言われることがあります。
あくまでも僕の経験での話ですが、Knowクエリだとドメインパワーが弱くても比較的上位表示がしやすく、Buyクエリの方向に行けば行くほど、上位表示が難しくなっています。
だからドメインパワーが無い、ドメインを取得してまもない時期は、「知りたい!」ということに答えるコンテンツ・記事を用意した方が良いと考えています。
ドメインパワーが無い・関連記事も無い、そんな状態でいきなり「Buyクエリ」を狙っても中々上位表示出来ないというのが僕の経験上のことです。
ドメインパワーが高ければ必ず上位表示されるのか?
ドメインパワーが高ければ必ず上位表示されるのか?と言えば答えはNo!とはっきりと言えます。
そもそもドメインパワーというのはGoogleが出している指標ではなく、Googleとは直接は関係ない企業が指標の1つとして出しているだけであり、Googleの考えているドメインパワーと一致しているのかはわかりません。
ドメインパワーと言えばMozというサイトが提供している「Domain Authority」が一般的でしたが、Mozが会員登録しないと「Domain Authority」を取得出来なくなったため、最近ではUbersuggestというサイトのドメインスコアで語られることが多くなりました。
でも、かなり数値は違うんですよね。
例えばこのブログのMozのDomain Authorityは下記の通りです。
Ubersuggestだと下記の通りです。
- Moz:33
- Ubersuggest:16
単位が異なるので、そもそも安直に比較的出来ないですよね。
僕が運営する北海道PRESS(サポカン)のドメインパワーは下記の通りです。
- Moz:23
- Ubersuggest:14
もう1つ、僕のサイトの札朱のドメインパワーは下記の通りです。
- Moz:9
- Ubersuggest:1
まとめると下記の通りです。
サイト名 | Moz | Ubersuggest |
---|---|---|
鈴木です。 | 33 | 16 |
北海道PRESS | 23 | 14 |
札朱 | 9 | 1 |
同時期に始めた ある人のブログ |
32 | 58 |
最後のブログは、この「鈴木です。」とほぼ同時期に始めた方のブログの数値です。僕のサイトでは無いので、どのブログか書くのは失礼なので、どのブログかは省きますが、MozとUbersuggestで逆転現象が置きています。
で、どっちを信じて良いのかわかりませんよね。そんな不安定な要素のドメインパワーをそのまま信じてもあまり意味が無いと思いませんか?
また僕のサイト・ブログで「鈴木です。」が絶対的に有利かと言えばそんなことは全くありません。
この3つのサイトで同じキーワードでコンテンツを作っていますが、順位は下記の通り
*2019年9月9日現在
サイト名 | キーワード:北海道神宮 |
---|---|
鈴木です。 | 圏外:約6000文字 |
北海道PRESS | 3:約6800文字 |
札朱 | 91:約3000文字 |
*北海道神宮の記事をこのブログで書いた時、何で今更北海道神宮の記事なんて書いたんだろう?と思った人もいるかもしれませんが、このテストのためです。
文字数の違いはあるとは言え、Ubersuggestでのドメインパワー(ドメインスコア)「1」のサイトにドメインパワー「16」のこのブログが勝てないんです。
なぜか?
理由はGoogleしかわかりませんが、僕自身が考える理由は下記の通りです。
- 専門性が札朱や北海道PRESSの方が高い
- 関連記事が札朱や北海道PRESSの方多い
- ユーザビリティが札朱や北海道PRESSの方が良い
なお、MozとUbersuggestのドメインパワーを見比べると、Mozは被リンク等を重視していて、Ubersuggestは難関キーワードの上位表示度を重視しているように思えます。
実際、同時期の人のブログを某ツールで見ると被リンク数は僕の方が上なんですよね。PV数はツールで調べた範囲だと同時期の人の方が大きいです。
ドメインパワーよりも専門性とユーザビリティの方が大切
あくまでも僕の意見・考え方ですが、Knowクエリであれば専門性とユーザビリティ、そしてコンテンツ次第で、ドメインパワー関係なく上位表示にすることが可能だと思います。
巷で言われている小手先のSEOテクニック、例えば文字数を多くするとか、キーワードは左寄せとか、そんなことよりも検索ユーザーが何を求めているか考えて、サイトに来てコンテンツを見た時にいかに便利か、使いやすいか、他の関連情報を探しやすいか?というユーザビリティが優れている方が僕は検索上位に表示出来ると考えています。
もちろん、Knowクエリの範囲ということはありますが。
実際、このブログと北海道PRESSで同じクエリだけど「Goクエリ」の場合、このブログの方が順位が高くなっているんですよね・・・
あくまでもそれほど多くは無い検証の結果なので人によっては違う結果が出ると思いますが、初心者の人だとドメインパワーを気にすることなく、まずは検索する人のことを考えてコンテンツを作る方が良いと思う今日このごろです。
そしてドメインパワーが小さくても勝てるところ(つまり最初は検索ボリュームの小さいKnowクエリから)から攻めて徐々にドメインパワーを上げつつ、勝てる領域を広げていくのが良いと思います。
なお検索順位が気になるのならGRCを導入して順位チェックした方が便利ですよ。
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