たまにTwitterのタイムラインを眺めていると「良質なインプットが無ければ良質なアウトプットは生まれない!」と呟いているブロガーやアフィリエイターの人はいるのですが、そういう人のブログを見ても良質なインプットについては説明してくれてなくて、何を持って良質なインプット何だろう?と不思議に思っている鈴木です。
分かるんですよ
「良質なインプットが良質なアウトプットを生む」とか何となく凄いことを書いているぞ感漂うTweetをしているとフォロワーが増えて承認欲求が高まるってことは。
でも自分で定義もしていないことをさも凄いことのように呟く人って僕は信用出来ないんですよね。
と黒いこあらモードで始まりましたが、良質なインプットについて僕なりの考え方を書いていきます。
もちろんこれから書くことが正解では無いですし、良質なアウトプットを出しているのかは分かりません。
ただ考えるヒントになればと思います。
意識することでインプットは高まる
ある人のセミナーはこんな言葉で始まることが多かった2017年
「今日、この会場に来るまで◯色のものは何個見ましたか?」
例えば赤色、標識や看板や信号で必ず見ているけど、覚えてないんですよね。つまり人は意識をしないと目に入る情報を覚えていないということです。
これはその通りで、人は意識してないことは覚えていません。
もっと身近な例だと
「今朝、靴下を履く時に右足から履きましたか?左足から履きましたか?」
と聞かれて咄嗟に答えられる人はどれぐらいいるでしょうか?靴下でなくても靴でも構いません。
なお僕は左側から履くということを意識しているので覚えています(一種の験担ぎでそうしているから)。
自然に行っていることは結構覚えてないんですよね。
覚えてないことはアウトプットは出来ませんから、覚えているためには意識をしていないとダメなんです。
そして意識をすることでいろいろなことが見えてくるんですね。
良質なインプットについて呟いたらこんなコメントをいただきました。
食事だって「噛み砕いて味わうことを意識して」食べるから美味しいと感じるし、使われた食材や調味料も分かってくる。情報のインプットも然り。
ただ量を食べても太るだけだし、情報過多も必要な情報が埋もれてしまって理解、意思決定が困難になる。
どっちも動きを鈍らせるだけのオチになりますね。— 敷田憲司 (@kshikida) 2018年3月18日
食事の例は確かにそう思う人も多いですよね。
他にも意識しているな~と思う人がいます。
クレジットカードと言えば「クレジットカードの読みもの」さんが有名ですが、彼の凄いところはその観察力=意識する力だと思うんですよ。
例えば、どこかに行って何かの支払いをする時に「◯人いて、◯人が現金払いで◯人がクレジットカード払いだった」なんてたまに記事で書いていますが、これも意識して見てなければ当然覚えてないんですね。
多くの人は、支払いを待っている時にスマホをいじったり、ぼ~っとしていて誰がどんな支払いをしているかなんて見てないんですね。だから気づかないことも多いんです。
何かを意識するだけで見えてくるものは違い、インプットに結びついていく訳です。
結果、良質なインプットが出来るようになると僕は考えます。
積み重なって得たものが結びついて良質なインプットになる
インプットって言いかえれば経験・体験をすることだと思うのですが、いろいろなことを経験・体験しているうちに全く関係ないこと同士が結びついて新たなことに気付いたりすることがありますよね。
これはインプットとインプットが結びついて良質なインプットが生み出された例だと考えます。
ハイレベルサイトマップというものをご存知でしょうか?
アクセス解析のタグを埋め込む時にどこにどういうアクセス解析用のタグを埋め込むのか調べるための設計の段階で使うことが多いものです。
これは僕がまだサラリーマンでアクセス解析担当者だった頃に学んだことで、へ~って思ったことなのです。
ある日、新規のアフィリエイトサイトのサイト設計をしている時に、もっと効率的な内部リンクの張り方って無いかな?と思った時にキラーコンテンツとの動線も考えていた時に、ふとハイレベルサイトマップのことを思い出し、
あ~!!!ハイレベルサイトマップで考えれば良いんだ!
ってことに気がついたんですね。
つまり
- ハイレベルサイトマップということを知っている
- 内部リンクというものを知っている
この2つから効率的な内部リンクの張り方を思いついた訳です。
ちょっと意味が分からないかもしれませんが、ニュアンスとしては理解してもらえるかと。
カレーは美味しい、トンカツは美味しい、カレーにトンカツを入れてみたらもっと美味しく食べられるんじゃないか?と思い試してみたら本当に美味しかった!ということも全く関係ないものが結びついてあらたなことに気付いて新たなインプットが生まれた例だと思います。
そして出来たカツカレーをお客さんに出すことでアウトプットになる訳です。
多くの情報に触れているだけでは良質なインプットは生まれない
「良質なインプット」というキーワードで検索していろいろなサイトを見たのですが、よく書かれていたのが
多くの情報にふれる
ということ。これ正しい面もありますが、間違っている場合も多いと思うんですよね。
いくら情報を得ても情報を得ることで満足してしまうことが多いし、情報に埋もれて正しいアウトプットが出てこないことも多いからです。
凄く本を読んでいるブロガーさんがいて、ブログ論を書いていたのですが、書いていることが物凄く間違っているんですよ。
え?あの本読んでるのに、こんな間違った例をどうして書いているの?どうしてそうなるの?と思うことがありました。
もちろん思い込みがあって勘違いして覚えてしまうこともありますが、インプットを整理できて無いからそんなことになるんだろうな~っと思った次第です。
本をたくさん読むことが目的になってしまい、結果、いくら本を読んでも良質なインプットが出来てきていないんだろうなと。
積極的に行動しても良質なインプットが生まれるかは微妙
積極的に行動することで良質なインプットが生まれると説明してある記事もありました。確かに積極的に行動すれば良質なインプットは得られるかもしれません。
でも積極的に行動をするにしても意識が伴わなければ当然、良質なインプットは生まれないと思うんですね。
別に積極的な行動でなくても意識することで良質なインプットは生まれます。
日常生活の中にいくらでも情報はあるんですよ。
でも意識をして見ない限り、見えてこないからインプットとして成立してないだけです。
ただしいろんな行動をすることで後でいろいろなことが結びついて新たなインプットが生まれることもあるので無駄では無いと思います。
アウトプットを意識するのは微妙
アウトプットを意識することで良質なインプットが生まれると書いてある記事も多数ありました。
これはある一定ラインまではそうかもしれませんが、一定ラインを超えると全く良質なインプットは生まれなくなり、ただのテンプレに陥りやすいんですよね。
そして何よりもインプットという行為が楽しめなくなる可能性があると思います。
アウトプットをしないといけないって思って旅行に出かけても楽しいですか?
全く僕は楽しく無いんですよ。
アウトプットを前提にして旅行(というより取材)は仕事として割り切って行えますが、自分から行きたいと思っていったところだと楽しめなくなるので、アウトプットは多少は意識しますけど、それほど意識はしません。
だから、旅行から帰ってきてブログを書く時に、
「あ、ここの写真撮り忘れていた・・・」
なんてことはよくある話で。
むしろアウトプット前提なら事前にかなり下調べをして、撮影のポイントとか記録しておくこととか一覧にするので、当然アウトプットの質は高くなります。
だから
- アウトプットが前提なのか
- 楽しむことが前提なのか
この違いは結構大きいと思います。
でも、本当に新たな気づきって楽しんでいる時に生まれることが多いように思います。
アウトプットを意識するのか、想定するのか?
既に書いていますが、ある程度良質なアウトプットを目指すのなら事前準備って大切だと思います。
アウトプットを意識するのではなく、アウトプットを想定しておくということです。
- アウトプットを意識する=漠然と考えている
- アウトプットを想定しておく=アウトプットする形が既に決まっている
前者だと想定外のことが起きて面白いアウトプットになることはありますが、アウトプットを想定しておくと想定外のことは少なくなりますが、完成度としては高いアウトプットが出来ると思います。
- アウトプットを意識する=ブロガーっぽい
- アウトプットを想定しておく=アフィリエイターっぽい
僕はこんな風に感じています。
もちろん今はブロガー()という言葉とアフィリエイターという言葉の差が一部では全く変わらなくなってきていますが。
アウトプットを意識するのか、想定するのか、結構差が出るものです。
良質なアウトプットは伝えたい人に伝えられること
何をもって良質なアウトプットというのか、人によって異なります。
例えば、どこかに旅行にいって泊まったホテルのことを書く場合、僕ならトイレの写真にこだわって、ウォシュレットがあるトイレなのかどうか知りたい人に届けようと思っています。
それは僕がウォシュレットかどうか知りたいからです。
だからトイレ情報が無いホテル・旅館情報は僕にとっては良質なアウトプットには思えません。
でも、部屋の様子を事細かに書いてあるのが良質なアウトプットと感じる人もいるでしょうし、枕はどうか書いてあるのが良質と感じる人もいるでしょう。
良質なアウトプットというのは、あくまでも読み手が決めることであり、自分で決めることでは無いと考えます。
インプットとアウトプットのまとめ
ただブログに書くことだけがアウトプットでは無いんですよ。
行動に移すことがアウトプットな訳で。
意識を変えて行動に移すこともアウトプットですよね。
「あれ?今日元気だね!」って言われることもアウトプットだと思うからです。
- まずはインプットするということにおいて、意識することを考える
- アウトプットすることにおいて、誰に伝えたいのかということを考える
インプットは意識して行うこと、アウトプットは誰に伝えたいのか、考えることで共に良質になっていくと思います。
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