Twitterで「ブログは小学生でも分かるように書くように」と呟いている人がいました。
結構ブログで稼いでいる的なことを書いている人だったので、本当に小学生向きで書くことが正しいの?と不思議に思った鈴木です。
はっきり言って「小学生でも分かるように書く」ってちょっと本質からずれているように思います。
1年くらい前までは僕もそう思っていたのですが、最近はあくまでもペルソナにそって決まるもので、小学生未満の語彙力で書くことが必要な時もあるんですよ。
もちろん「小学生でも分かるように」というのは例えとして使っているということは分かるのですが、最近だとミスリードしているように感じてしまいます。
そもそも小学生でも分かるって、小学生1年生ですか?小学生6年生ですか?
小1と小6だと覚える漢字も語彙も全く違いますよね。
考えなくていけないのは、どんな人に届けたいのか?であって「小学生でも分かるように書く」ではありません。
小学生4年生の語彙力ってどれぐらいか分かりますか?
1年以上前に紹介したのですが、「マンガでわかる! 10才までに覚えたい言葉1000 」という本があります。
(10歳=小学生4年)
結構難しい言葉もあったりするんですよ。
「馬耳東風」とか「再三再四」とか「塞翁が馬」とか
自信をもって僕は小学生6年(つまり12歳)の時にはこんな言葉知りませんでしたからねww
この本も恐らく文部省の学習指導要領には準じてなくて、これくらいは覚えておいた方が良いということで書かれていると思うのですが、それでも小学生4年でこれくらいの単語を覚えている小学生もいる訳です。
そして小学生4年で習う漢字は200あるそうなのですが、この200の漢字を全部かける人って多分、それほどいないと思うんですね。
「小学生4年生で習う漢字」で検索すると出てくるので1度見てください。
小学校中退みたいな人もいる
中学生までは義務教育だから小学校の中退なんている訳無いって思っている人もいるかもしれません。
確かに学歴だけを見れば中学卒業という人でも中には小学校中退に近い学力レベルしか無い人もいるんですよ。
小学生で分数を習うのは小学2年の時らしいのですが(実際には3年生から本格的に習う)、ここでつまづく子供って多いとのこと。
そのまま勉強がつまらなくなり、学習意欲が無くなって、惰性のまま中学を卒業してしまうと学力レベルは小学生低学年ってこともあるんですよね。
他にも経済的な問題や親の問題でまともに学習が出来ずにとりあえず中学まで卒業したことになっている人もいます。
先日、こんなつぶやきを見ました。
北関東の真性DQNになるとツイッターの140文字でさえ書けない読めないですよ。僕の友達がそうだから。
「サイト」「ブログ」も通じない。「ホームページ」って言わないと。
そういう人をペルソナにするなら論理的に書くと逆に理解されないですね。
マジ、ガチ、ヤバイを多用して一人称は「俺」
— なおとん@僕が日本の底辺です (@haganai2014) 2018年4月24日
なおとんさんは僕が出来ないジャンルのアフィリエイトを中心にされている方です(笠井さん怖い)。
で、そのジャンルのアフィリエイトを行う場合、もう小学生3~4年生レベルの漢字や語彙で書いても通じないことがあるんですよね。
僕にもそういう知り合いはいたので分かりますし、サラリーマン時代そういう顧客の対応もしていたのでよく分かります。
検索機会は増えてきている
そういう学力の問題を論じたいのではなく、小学校低学年の学力までしか無い人でも今は検索をするようになってきてるよってことを言いたいんです。
10年前まではパソコンがある人だけが行っていた検索という行為もスマホの普及によって、あらゆる学力レベルの人も検索をするようになりました。
なぜなら音声検索や画像検索が出来るようになったから。
古いニュースで東洋経済の記事ですが、スマホ購入後に変化したことの1位は「情報を検索する機会が増えた」というデータがあります。
そして最近のWeb担とかの記事を読めば、2020年までに音声検索は全体の50%になると書かれていますし、2020年までに少なくとも検索の50%は音声と画像を通したものに、とも書かれています。
Instagramが急速に伸びた理由に画像をメインにしていたということがあると言われています。
画像は100の言葉よりも説得力がある時がありますからね。
つまりスマホの普及に伴い、今まで検索しなかった人も検索するようになり、更に音声検索で文字入力の手間も減ったことで検索規模は格段と増え、検索機会も増えているんです。
何もこの検索とはGoogle等の検索サイトだけのことではありません。
TwitterやInstagram等のSNS内検索も含めてです。
で、結局誰に届けたいのか?
で、結局あなたが書く記事は誰に届けたいのか?ということなんですよね。
小学生に届けたいのですか?(便宜上、小学生としています)
違いますよね?
小学生でも分かるようにというよりは、読む人が分かるように書く・描くということが大切であって、読む人=書いている記事を届けたい想定読者=記事のペルソナ
ってことになるんですよ。
小学生でも分かるように書くということを意識しすぎると、長文になりやすくなったり、回りくどい説明になったり、意訳しすぎたりすることもあって、読んでいる人には鬱陶しい文章になることもあります。
それよりは明確なペルソナに向けてきちんと書くことの方が大切なんです。
また小学生でも分かる文章でも通じない相手もいるんです。
それにむしろ小学生でも分かるようになら、YouTubeを見て勉強した方が良いですよ。
ペルソナの考え方
小学生でも分かるように書くというのはペルソナを考えていないと僕は考えます。
ペルソナをきちんと考えれば伝え方はかなり異なってきますから。
転職のアフィリエイトにしたって、ガテン系(ってもう言わないのかな?)に対して書くのと医療従事者(特に医師)に対して書くのでは全く文章は異なりますよね。
医師に向けて小学生でも分かるように書く必要性って無いんですよ。
むしろ小学生に分かるような書き方をしていたら、即離脱ですよ。
ペルソナにしている人が共感して更に読みやすい、見やすい記事が一番良いんです。
コメント