実はどんど焼きというものを30歳を過ぎるまで知らなかった鈴木です。
現在、住んでいるところから一番近い神社、北海道神宮頓宮にてどんど焼きが行われるということで実際にどのように行われるか見てきました。
どんど焼きって何?という方もわかるように実際の様子を交えて、どんど焼き・左義長について説明します。
どんど焼き・左義長とは
どんど焼きは小正月の行事
どんど焼きとは、地域により呼び方が異なり、一般的には「左義長」(さぎちょう)と言い、小正月に行われる小正月の火祭り行事のことです。
小正月(こしょうがつ)は1月15日が一般的ですが、
- 1月14日から1月16日の期間
- 1月14日日没から15日までの日没の期間
- 元旦から1月15日までの15日間
というように地域や祭事によって期間が異なっている場合もあります。
また本来は旧暦の1月15日で行っていた行事のため、東北地方を中心に旧暦の1月15日にあたることが多かった2月上旬から中旬に行う地域もあります。
一般的には、門松やしめ縄飾り、書き初め、お守り、御札等を持ち寄って焼く行事ですが、地域によって様々な行事に変化しています。
秋田県では「横手かまくら」「犬っ子まつり」「火振りかまくら」などが小正月の行事として行われています。いづれも2月上旬から中旬にかけての旧小正月の時期に開催されます。
どんど焼きは地域によって呼び方が変わる
左義長が一般的ですが地域により呼び方が変わります。
どんど焼き、どんと焼き、とんど、とんど焼き、どんどん焼き 等の呼び方が多いのですが、このように呼ぶ地域は歳徳神(とくとくじん・とんどさん)を祀っていた習わしがあるとされています。
歳徳神は、陰陽道で、その年の福徳を司る神とされています。
また九州地方では鬼火焚き、鬼火、ほっけんぎょう 等の呼び方をすることもあるそうです。
行う場所は神社が基本
どんど焼きは神事なので、基本的には神社で行われます。
ただし地域により子供会の行事として公民館的なところで行われたり、青年団が進行を行う地域もあったりして、地域行事となっているところもあります。
僕が左義長・どんど焼きを知ったのも友人が青年団で左義長の責任者になったという話をしていて、「なにそれ?」という話になって、どんど焼き・左義長の存在を知りました。
北海道神宮頓宮でのどんど焼きの様子
北海道神宮頓宮では毎年年末になると境内にしめ飾り等を販売するプレハブ小屋が作られます。
そのプレハブ小屋が年始になるとどんど焼き用の「古神札収納所」に切り替わり、この中に古神札や門松、しめ飾り等を入れるようになります。
他の神社でもプレハブ小屋や小屋等でどんど焼きで焼くものを入れるスペースが作られることが多くなっています。
焼いてくれるものは神社や地域によって異なるので事前に確認してください。
北海道神宮及び北海道神宮頓宮では下記のものは持ち帰るようにされています。
- 人形
- 仏具
- みかん
- 神事に関係ないもの
中には神道と仏教の違いを理解していない人もいて、仏具等を持ち込む人もいるそうです。
実際のどんど焼きは、まずは神職の方が神事を始めることを告げます。
そして来賓等の挨拶等が行われますが、北海道神宮頓宮では消防署の方を呼ぶことが多いそうです。街中にあって、念の為に消防局の人を呼んでおけば安心ですからね。
そして10分くらいの神事が行われた後に火がつけられます。
火がつけられるところは動画で撮影したので見てください。
その後、最後の神職の方から挨拶があり終了となります。
神職の方が立ち去った後、すぐに火の周りに人が集まり、当日に古神札等を持ってきた人が投げ入れたりします。
またこの煙を浴びると良いらしく、煙を手で寄せて身体にこすりつけるようにしている人が何人かいました。
人が少なく見えますが、それなりに人はいます。
写真を数枚撮って、すぐに火の周りから移動しました。
その後、参拝をされる方が多く、多い時で20人くらいは並んでいました。
なお北海道神宮頓宮の手水舎は札幌の中では珍しく冬でも水が出続けています。
落ち葉等が手水鉢に入らないように金網が被せられているのですが、その金網に小さな氷柱がいくつも出来ているのは、北海道神宮頓宮の冬の風物詩のように思います。
なお我が家は12日に奥さんと2人で古神札等を北海道神宮頓宮に収めにいっています。
以上、どんど焼き・左義長についてでした。
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