最近僕の観測範囲(というかはてなブログ)で「ブログで稼ぐのは難しい」という話題から「ブログで◯◯万円稼ぎました」という話題がちらほらと出ているのですが、今回はそもそも稼ぐために記事を書く時にきちんと購買行動プロセスからキーワードや内容を考えて記事を書いているの?と思うのですが、いかがでしょうか?
2016年の1月に会社をやめて1年以上経過し、その後1年間主にブログで生計を立ててきました。
で、実際に稼ぐために記事を書く時に何を意識しているかと言えば、ベルソナと購買行動プロセスから導き出されるキーワードに沿った記事です。
別にPVなんてそれほど無くてもきちんとペルソナと購買行動プロセスから導き出されるキーワードとそれに沿った記事を書けば稼げます。
購買行動プロセスについて
最初に購買行動プロセスについて説明します。
購買行動プロセスとは、消費者が製品を知り、選び、使い、破棄するまでのすべての経験もしくは心理を、時系列/段階的に表すモデルである(製品の認知から購入までを意味する場合もある)。マーケティングプランナーは、マーケティング戦略の立案あるいは評価を行うために、購買行動プロセスを利用する。
とGoogleで「購買行動プロセス」で検索した時に出た強調スニペットが上記のものです。
強調スニペットって例えばこういうです。
「◯◯とは」と検索した時によく出る簡易説明文のことです。
で話を戻すと人が何かを購入する際に、知ってからどういう段階を経て購入するかを体系的に説明するものだと考えてください。
AIDMAの法則
代表的な購買行動プロセスで「AIDMAの法則」(アイドマの法則)というものがあります。1924年に考えられたものです。
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Desire(欲求)
- Memory(記憶)
- Action(行動)
という順に人は購入に至るというものです。
最初のAttentionは注意とされていますが、これは「認知」という言い方に変えても良いと思います。つまり購入するモノの存在を知るということです。
例えば比較的最近のものだとスマホがありますが、最初にテレビや雑誌、大手キャリアのショップで見て知ることになりましたよね。気付いたら知っていたということもあるでしょう。
つまり最初は知らなかったけど知ることを意味します。
次に見て関心が湧きます。そして欲しいと思う。そして記憶(メモ)して行動・購買に至る訳です。
AIDAの法則
AIDMAの法則に似た法則で「AIDAの法則」(アイダの法則)というものがあります。
AIDMAの法則より行動の手前の「記憶」が省かれたものです。欲しいから買いに行くという訳です。
AISCEASの法則
でも今なら購入する前に比較検討を行います。特に高額品の場合。またネットが普及して多く情報が出回っているため比較検討は容易になりました。
電通が商標を持っている「AISASの法則」を経て、有限会社アンヴィコミュニケーションズという会社の望野和美さんが言い出した法則が出てきます。
それが「AISCEASの法則」(アイセアスの法則)です。
- Attention(注意)
- Interest(関心)
- Search(検索)
- Comparison(比較)
- Examination(検討)
- Action(行動)
- Share(情報共有)
何かをしって興味を持って、どういうものか検索して調べて更に比較して検討して購入した後にシェアするという流れです。
ここで考えて欲しいのがシェアです。
ブログで何かを購入した時にレビューを書くのもシェアになります。
稼げない記事はSHAREかAttentionで終わっている
で稼げないと書いているブログを見て思うことがあるのですが、稼げてないというブログはShareもしくはAttentionだけしか記事に書いて無いんですよ。
つまり認知だけの内容に終わっているということ
例えば「デジカメ買いました!ここがよくて、こんな風に写せて満足です」という内容を写真と1000~2000くらいの文字で書いているだけです。
稼ぐ目的が無いのなら別にそれで良いんですよ。もしくは人気ブログならこれだけでも売れることもありますから。
でも認知だけで終わらせていたら次に行う検索で違うサイトに移動されて終わってしまう訳です。
稼ぐための記事
つまり稼ぐための記事はAttention(注意・認知)に至った後にどういうキーワードで検索するかを考えることになります。認知のための記事よりも認知の後にする検索のキーワードで考えるべきです。
例えば僕のこの記事を見てくれた人がいたとします。
レッサーパンダ可愛い!という認知には至っていると思うので、この後レッサーパンダが可愛いから見てみたいと思った後、どう検索するかと言えば自宅から近いレッサーパンダがいる動物園を検索する訳です。例えば東京や千葉、神奈川の人なら「レッサーパンダ 関東」とか「レッサーパンダ 東京」「レッサーパンダ 関東 動物園」というキーワードになってくると予想出来ます。
つまり何かを知った後、どう検索をするのか?ということを意識して書けば良い訳です。
そして検索の後は比較検討を行うので必ず、比較検討となる内容も書くことが必要になります。
例えば千葉県にはレッサーパンダのいる動物園は3箇所あるのですが、どちらの方がレッサーパンダが近くで見れるとか、沢山いるとか、比較を書きます。更に検討してもらうために交通手段別に提案したりとか、入場料や営業時間も記載しておくと良い訳です。
この時に重要なのがペルソナです。
ペルソナとは簡単に言えば、想定する読者像です。男性なのか女性なのか、若いのか中年なのか年配なのか、車はあるのか無いのか、お金に余裕があるのか無いのか、子供がいるのかいないのか、読者をある程度想定することを意味します。
電車しか交通手段が無い人に対して書くのか自家用車がある人に対して書くのか、更にレッサーパンダを見た後にカップルなら夕食を取るかもしれないので、デートの後の夕食に便利な方を紹介したりとか、ペルソナを設定すれば記事に膨らみも持たせることが出来る訳です。
でもペルソナを設定しないと記事に膨らみを持たせることが出来ません。
単にこっちの方が安いからおすすめ!で終わってしまう記事をいくつも見たことがあります。というか僕の2年前の記事がそんなのばかりなのですが(^_^;)
電車で行く場合は、こちらの方がアクセスが良いしデートならここで食事も出来ますよとレストランを紹介すれば満足度の高い記事になる訳です。
でも一番は最後の段階のキーワードで書くこと
でもぶっちゃけて言えば、稼ぐためには最後の段階のキーワードで書くことです。
「AISCEASの法則」で僕は更にもう1段階あると考えています。それは何かというと下記の図です。
検討から行動に移る前にもう1度検索をすると考えています。
例えば検索をして比較検討をしている内に全く考えていなかったキーワードに巡り合うことがあります。
例えばクレジットカードを契約しようと調べていた時に「今なら2000ポイントプレゼント」とか「今なら5000円キャッシュバック」という広告に巡り合うことがあります。
この時に
「クレジットカードを申込むとポイントがもらえたり、キャッシュバックしてもらえることがあるんだ~」と認識します。
だから最後の検索で、例えば「コアラカード」というクレジットカードがあって(実際にはありません)どこかでポイントプレゼント」というものを見かけたな~と思ったら「コアラカード ポイントプレゼント」というキーワードで検索する訳です。
もしくはもっとお得なキャンペーンは無いかな?ということで「コアラカード キャンペーン」と検索するかもしれません。
つまり比較検討が終わった段階でもう1度、更にお得になる方法は無いかと考えたキーワードで検索する人が増えていますから、最後に検索するであろうお得になるキーワードで記事を書く訳です。
この最後にもう1度検索する行動を僕は「Deep Seach」と言っています。
最近だと格安SIMもよくテレビCMをしています。楽天モバイルなんてよく見かけますから楽天モバイルにしようかな?と思っている人が最後にする検索は
「楽天モバイル お得」「楽天モバイル キャンペーン」
というように検索することが考えられます。その時に上位で更にキャンペーンのオトクさをしっかりと伝えられている記事ならより契約に至る可能性が高くなる訳です。
更に認知や比較検討の内容も書かなくて良いこともあるので文章量を減らせることもあります。別に5000文字とか7000文字とか無くても良い訳です。
もちろん検索する人は少ないのでPVは多くありませんがコンバージョンレートは高くなるので稼げます。仮に月間1000UUしか見てくれなくても100人が契約してくれて報酬単価が5000円で承認率が50%なら25万円ですからね。
でもこれを認知から行おうとすれば検索で想定されるキーワードを考えて書いたり、比較検討のためのことを書いたりと書く量が増えていきます。
もちろん最後のDeep Seachのキーワードも徐々に激戦になっていくことは多々ありますし、実際にお得なキャンペーンを行われると滅茶苦茶激戦になります。
でも、それほど激戦では無いものもあったります。これはもう自分が得意なジャンル・書けるジャンルで考えて調べるしかありません。
僕が考える人気ブロガー
僕が勝手に考えた購買行動プロセスがあるのですが、それが「AIECAの法則」です。
AIECAの法則
通常、比較検討するものを人気のブロガーならファンも居て信用も得ています。だから人気ブロガーならシェアしただけで認知から関心、欲求まですぐにクリアしてその後に必要な比較検討も無しで、この人が勧めているのなら信用出来るから買ってしまえ!ということで購入に至ることがあります。
また共感を上手く使っている人なら共感からそのまま信用に至り購買に結びつくこともあります。
検索・比較・検討のプロセスを「共感」で置き換えることが出来るのが最近の人気ブロガーであり「読モ」ライターなのかな?と。
これが良い悪いは別にして人気ブロガーになるとこういう購買行動で紹介した商品を購入してもらえるようになる訳ですが、残念なことに僕は人気ブロガーでは無いのですぐに売れることはほぼありません(/_;)
まとめ・どの段階で記事を書いているか意識しよう
ブログなんてものは本来自分の好きを書くのが一番だと僕は思っています。でも稼ぎたいという欲求のもと行うことも悪いとは思いません。いくら稼ぎました!と書くことは別にして。
実際僕もブログというか厳密にはブログアフィリエイト等で1年間生活してきたので、他の人が稼ぐことに関してどうこう言える訳もなく。
でも稼ぎたいけど稼げてない人って購買行動プロセスにおいてどの位置で書いているのか明確になっていないことが非常に多いです。
つまりどっちつかずの記事になってしまっている。
商品レビューでも、認知が終わっている段階で書くのか認知から入るのか意識するだけでも書く内容が明確に変わってきます。そこにペルソナを当てはめればさらに刺さる記事になります。
どの段階で記事を書くのか明確にしてそこからキーワードを考えて必要な要素を盛り込んで記事を書くようにしてくださいね。
でも人気ブロガーになって信用を得て、稼げるようになるのが本来は一番良いのでしょうけどね。
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