2018年2019年とそれぞれnoteを書きました。そして3回目のnoteです。
いつも通り最初に書いておきますが、このnoteを読んだからと言って、稼げる訳ではありません。
最短で結果なんて出ません、むしろ時間のかかるやり方です。
でもコツコツとサイトやブログを運営していきたい方には参考になるかな?ということで書きました。
2018年・2019年にnoteを購入してくれた方で満足した!と思ってくれた方であれば、参考になると思います。
2つとも今は無料にしてあるのですが、最初のものは時間が立ちすぎて現実と則してないことが多くなっているので、2019年に公開したもの(2年の方)のみ読んでもらうと理解しやすいかと思います。
主に地域情報サイト(特に観光系)を運用している方向けに書いていますが、それ以外のジャンルの方でも多少は参考になると思います。
なおこのnoteも2年以内には無料にする予定です。情報というのは鮮度もあるため、鮮度の落ちたものを販売しつづけることはしたくないので。
つまり今は通じるけど、今後はどうなるかわからないSEOに関することも少しだけ書いています。
さて、2019年のGoogleのアップデートでは影響を受けなかったサイト・ブログも2020年のアップデート(特に5月)には大きな影響を受けたのではないでしょうか?
僕自身も臆病者のSEO戦略をしてきましたが、2020年5月のアップデートでは大きく順位を落としました。
そこから学んだことはいくつかあり、もっと臆病者のSEO戦略を考えるようになりました。
もっと臆病者だからこそ出来るSEO戦略って何だ?ということになりますが、簡単に説明すればよりユーザー視点で考え、更にGoogleが進出して来ないキーワードやコンテンツを考えて自分のコンテンツに落とし込んでいくということになります。
出た~!!!ユーザー視点ww
と思う人も多いかと思います。
- ユーザーのためになることを書きましょう
- ユーザーが求めていること書きましょう
というようなありきたりなことをもう少しだけ細かく説明しているだけです。
しかし、もっと臆病者だからこそ考えるユーザー視点であり、至極当たり前のことですが、割と見落とされているものです。
実際にどんなことをして、どういうことをユーザー視点として考えてきたか、説明していきます。
すぐに役立つという情報は少ないですが、今後のサイト制作・ブログ運用のヒントにはなると思います。
簡単な自己紹介
僕のことを知らない人のために簡単に説明しておくと、2016年1月に約20年間勤めた会社員を辞めて、それから5年近く、アフィリエイトをメインとした個人事業主として生活してきています。
つまり5年近く、アフィリエイトで生活出来ている人間です。
過去には2017年のバリューコマース の「BtoB・Webサービスの部」のAS(個人)の部でMVPをいただいております。
バリューコマースメインでアフィリエイトをされている方なら何となく分かると思いますが、それなりに成果を出していないといただけない賞です。
またアフィリエイトやブログ、ECに関する書籍も出しています。
- プラス月5万円で暮らしを楽にする超かんたんアフィリエイト
- アフィリエイトのためのブログの書き方講座
- 儲かるECサイト(共著)
- 販促・PR・プロモーション ネット戦略のやさしい教科書(共著)
Amazon等で購入出来ますので、よければ読んでください。
このnoteの想定読者
初心者向けには書いていますが完全な初心者向けはありません。
下記のような方が対象です。
- クエリ・直帰率・滞在時間等の意味がわかっている脱初心者
- WordPressでブログを運営出来るくらいの知識
- 地域系ブログ・地域系サイト・旅行系サイトを個人で作っている方
- 年末年始だし、少し長い読み物で時間つぶしと考えている方
言葉の説明とSEOのおさらい
全く本編に関係ありませんが連絡事項です。
noteから来た方へ
絶対にURL・パスワードを教えないようにして下さい。
では本編です。
最初に僕が独自に使っている言葉があるので、そこから説明を先にしておきます。
またSEOに関する言葉で最近のものだとわかりにくいこともあるので、簡単に説明しておきます。
SEOにある程度理解のある人なら、ニーズコンテンツとウォンツコンテンツ以外は読み飛ばしてもらっても問題ありません。
ニーズコンテンツとウォンツコンテンツ
僕の考え方でコンテンツを2つにわけています。
それがニーズコンテンツとウォンツコンテンツです。
ニーズコンテンツは、簡単に言えば必要な情報のことです。
例えば「〇〇駅」で検索した場合、多くは駅の構内図や時刻表、出口案内が上位表示されます。つまり構内図や時刻表、出口案内が必要な情報になる訳です。
最低限、これらの情報を組み込まないと検索意図に答えられない情報について書いたコンテンツがニーズコンテンツとなります。
ウォンツコンテンツは、更にそこから欲しい情報のことです。
なぜ駅の構内図が必要なのか?と考えると、その駅からどこかに行く場合に迷わず行くために構内図が必要であって、構内図そのものが必要では無いんですよね。
例えば東京駅から皇居外苑に歩いて行きたいと考えている人なら、構内図を見て皇居外苑に近い、皇居外苑がわかりやすい出口を求めているということが想像できます。
だから「東京駅」と検索した人が欲しい情報は、実は皇居外苑まで行きやすい出口の可能性が考えられます。
このように必要な情報とは別に欲しい情報をウォンツコンテンツと僕は呼んでいます。
運営サイト
このnoteで出てくる僕の運営しているサイトは下記のものがあります。
- サポカン:札幌の観光情報サイト
- オタルナ:小樽の観光情報サイト
- 札朱:札幌の神社や御朱印を紹介するサイト
- 小樽神:小樽の神社や御朱印を紹介するサイト
- 北海道PRESS:北海道の観光情報サイト
- イオンカードの教科書:イオンカードの情報サイト
- WAON info:イオンに関する情報サイト
いくつかのサイトを運営しており、そこからテストしたことや実際のSEOに関する動きをチェックしていたからわかることをこのnoteではまとめています。
E-A-T
E-A-TとはExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の3つ言葉の頭文字をとったもので、検索指標の1つにしているとGoogleも書いています。
英語なんかわからん!という方は日本語化してくれているサイトもあるのでそちらを見てください。
>Google検索品質評価ガイドライン(日本語 VALUE AGENT)
ただ上記は少し古いので下記のサイトを見て最新の情報を知っておくのがおすすめです。
>Google検索品質評価ガイドラインの要約とSEOへの活用方法
残念ながら人によってE-A-Tの説明もかなり違っていて、どれを信じれば良いかわかりにくい状況にはなっています。
ただし、雑記ブログよりも1つのテーマに絞っているサイト(ブログ)の方が、信頼性も専門性も高いと考えますよね。また法律のことを語るのなら弁護士、医療のことを語るのなら医者の方が専門性も信頼性も、権威性もあります。
つまり雑記ブログよりは1つのテーマに沿って書いているサイト(ブログ)の方がE-A-Tの理に適っていることは想像に容易いことです。
そして1つのジャンルに絞って書いていると、徐々にこの人は専門性もあって、このジャンルの権威だな~って思われるようになると思いませんか?
サイテーション
SEOにおいてリンクを沢山もらうことの効果について、否定する人はいないと思います(リンクの質に関しては別にしても)。
このリンクをもらうこと被リンクと言いますが、2017年くらいからサイテーションも被リンク同様重要と言われています。
サイテーションはリンク無き引用・言及と言う意味です。
例えば口コミやSNS等でリンクは無くても美味しかったお店の名前を書くということを行う人は多いですが、多くの人が店名を書くことでリンクと同じような効果が出てくるということになると多くのサイトでは説明されていますし、僕もそう考えます。
ただサイテーションはもう1つの意味があると僕は考えており、それは「波及効果」です。
波及効果により元々の言葉の意味を変化させてしまう効果もサイテーションにはあります。
例えば誰かがTwitter等で「今日からボールペンのことをおみくじと呼ぼう」と言い出して、それがめちゃくちゃリツイートされたり、ブログでも言及されたとします。
1000や1万では少ないので、仮に数百万とかリツイートされたり他にも同じことをつぶやく人が数十万人現れ、ブログ等でも「おみくじは文字を書く筆記具である」とか数万件書かれるようになったらボールペンはおみくじという名称だということで、本来のおみくじという言葉の意味は失われてしまうでしょう。
なおサイテーションを否定している人もいます。
確かに懐疑的な部分はありますがサイト名・ブログ名・運営者名(ハンドルネーム可)でのサイテーションが増えれば自然と指名検索(ブログ名・運営者名での検索)が増えるので、SEOに影響していきます。
鶏が先かタマゴが先か的なものですが、テレビCMで「○○で検索」を行った時にサイト名や商品名で行うと実際に指名検索が増えて順位が上昇する傾向は見られます。
とある有名なSEOの専門家も「サイテーションを大量に確保したいなら、テレビCMが一番楽」って言っているくらいですから。
- 話題になるからサイテーションが増えるのか?
- サイテーションが増えるから話題になるのか?
ただ話題というものは誰かが発表しなければ発生するものではありません。だからサイテーションを信じてまずは自分からサイテーションを生み出す工夫が大切だと考えます。
SNSではハッシュタグで自分のサイト名を添える、その積み重ねでサイテーションを得られていくこともあると考えています。
状況が一変した2020年
2020年、世界中の状況が一変しました。
そう、新型コロナウイルスです。
観光・旅行系の地域情報サイトを行っていた人なら大打撃を受けたと思います。
観光・旅行系の地域情報サイトでなくても、大打撃を受けた人は多いと思います。
コロナ禍で不景気になり広告費を削減せざるを得ない会社は多く、当然AdSenseの単価も急激に下落しました。
今までRPM(1000PV辺りのAdSense収益)が300~600円あったサイトも100~200円くらいに落ち込んだところも多いでしょう。
AdSenseだけでなく、通常のアフィリエイトも広告単価が落ちましたし、アフィリエイトから撤退する企業も増えました。
そして2020年5月のコアアルゴリズムのアップデートで、完全にとどめを刺されてアフィリエイトやサイト運営から撤退せざるを得ない人も多かったと思います。
実際僕も大きな打撃を受けました。
特に地域観光系サイトに力を入れており、もっとも先に緊急事態宣言を出した北海道ということもあって、需要による低下によりPVは急激に落ち、完全に地域観光系サイトを運営していくやる気をなくしました。
それに加えて2020年5月のアップデートで順位も、地域観光系サイトであれば強ドメイン・法人運営サイトが上位表示されるようになり、やる気を更になくしてしまいました。
地域情報サイトは明暗がはっきり
地域情報系サイトでも明暗がはっきりしました。
例えば観光だけに特化せず、地域の情報、特にトレンド情報を扱っているサイトでは、PVや売上(アフィリエイト報酬)が大きく伸びたサイトもあります。
例えば、下記の題材を扱っていた地域情報サイト・地域ブログでは大きくPVを伸ばしています。
- マイナポイント関連
- GoToトラベル関連
- GoToイート関連
- コロナによる閉店・開店情報
- UberEats等の配達情報
- 巣ごもり系へのシフト(地域のネットスーパーやVOD関連)
特に地域情報としてグルメ系に取り組んでいたサイト・ブログでは、途中からGoToイートに切り替えて数十万円~百万円ほどのアフィリエイト収益を上げた人を何人か知っています。
でも僕みたいにトレンドは追わず、あまり変化しない観光系情報を扱っていた人だと大打撃を受けたのではないでしょうか?
サポカンは冬はPVが落ちるのですが、(どうしても冬の北海道は需要が減る)冬のままコロナ禍に入り、やる気をなくして更新もほとんどしなくなり、20万PV以上あったにも関わらず、最近は4~5万PVで推移するほどまでに落ち込みました。
もちろん2020年5月のコアアルゴリズムのアップデートで大手優遇により下落したということもありますが、やはりコロナ禍でやる気をなくしたのが一番PVを落とした理由になっているな~と今となってわかりました。
トレンドを書くことは悪いことでは無い
地域情報系サイト・地域ブログでもいろいろな話を聞いていますが、結局PVを伸ばしているのはトレンドがメインのブログなんですよね。
トレンドはトレンドで求めている人が多いですし、決して悪いことではありません。
むしろ自分で調べたり情報を早くキャッチして届けるというのはある意味技術や感度が必要ですから、それはそれで優れた能力です。
ただトレンドの欠点は、2つあります。
- 常に更新が必要になる
- カニバリが発生しやすくなる
地域情報系のブログでPVを順調に伸ばしている人って、1日2~5記事くらい更新し続けているんですよ、2年くらいは最低でも。
これ、出来ますか?僕には無理です。飽きっぽい性格なので。
そして新店情報でもショッピングセンターや商業施設ビルの名前で重なることが多いのでカニバリも発生しやすくなります。
このカニバリを解消させる方法って、ドメインを強くさせるしか無いんですよ。
でもPVを伸ばしていく地域情報系のサイト・ブログは地道に毎日更新して、SNSでシェアしてもらいサイテーションを稼ぎつつ、被リンクを得て、ドメインを強くしていきながら、ドメインを強くした結果、カニバリを解消させていくので、それは努力の結晶でもあり学ぶところは多々あります。
でも飽きっぽい人には出来ない、ならどうすれば良いのか?
サイト構造を持ってカニバリを解消させるか、カニバリが発生しにくくなるようにキーワードを選定してストック型のサイトを作るか、僕にはそれしか思い浮かびません。
このことについては後述しています。
アフィリエイトはオワコン?
アフィリエイトはオワコンという人は増えていますが、まだまだ稼げている人がいるのも事実です。
広告運用に切り替えた人も増えましたが、SEOのみで数百万円・1千万以上稼いでいる人がいることも事実ですが、これからアフィリエイトを始める人がうまくいくか?と言えば、2018年以前に比べたら、断然難しくなっていて、失敗する人が増えているのは間違いないでしょう。
SEOが厳しくなったということも挙げられますが、それ以上にトラッキングの問題が増えてきているように思います。
また今後は規制もいろいろ行われるのではないか?と言われています。
- SEOが個人では厳しくなっている
- トラッキングが厳しくなってきている
- 規制が厳しくなる可能性が高い
この3つは特に言われていることです。
SEOは厳しくなってきている
個人が行うSEOが厳しくなっていることを否定する人は少ないと思います。
E-A-Tが重視され、YMYLが強化されていく中、個人で狙ってキーワード(というよりはPVが取れるキーワード・収益性が高いキーワード)の順位を上げることは厳しくなりました。
2020年5月にかなり厳しくなり12月のアップデートで若干緩和されたと言われていますが、それでも以前に比べれば厳しくなっています。
あとGoogleがE-A-Tを重視するのを見て、法人が運営する適当なキュレーションサイトがまた増えたことも個人サイト運営者には影響してきているように思います。
スマホから全く発生しなくなった
3年ほどのブランクから最近はクレジットカード関係のアフィリエイトに再び参戦しています。
ただいろいろなクレジットカード案件を行っても今のアルゴリズムと競合状況だと勝てる気が全くしないんですよね。
そこでイオンカードに絞って2つのサイトを展開していますが、そのうちの1つが「WAON info」というサイトです。
ここ最近、ポツポツと発生をしてきているのですが、まだまだ稼げている状況ではありません。
WAON infoは直近30日のPVは5300PVほど(たったの5千PVですよ)。
メイン案件であるイオンカードの発生件数は15件となっています。
上記データでは13件ですが、その後2件増えました。
この15件の発生で気になるのは、すべてPCからの発生でスマホの発生が1件もありません。
PC閲覧とスマホ閲覧の割合は同じくらいですが、それならスマホでも同数とは言わないまでもスマホで5、6件くらいは発生していてもおかしくないのに、1件も発生していません。
VCは比較的、トラッキングの精度は高いと思うのですが、それでもスマホが1件も無いとなると、トラッキングしきれてないと思うんですよね。
Appleは更にトラッキングをブロックしているようなので、スマホ(iPhone)からの発生は更に厳しくなる予感しかありません。
みんな、iPhoneやめてAndroidにしよう!という心の声は無視して、この先、どう考えてもトラッキング問題も出てくると思うんですよね。
トラッキングはASPだけではなく、広告主側の問題もありますが、トラッキングが徐々に遮断されることが多くなり、いくら広告で集客しても厳しい状況になっていくのかな?と思っています。
今後、どこまでトラッキングが出来るのか?そこが非常に気になります。
ひょっとしたらSEO以上にトラッキングの問題がアフィリエイトに影響してくるんじゃないのかな?と感じることが増えています。
以前なら100クリックされたら最低でも1~2件は発生しているのに、全く発生しないこともありますから。
規制が厳しくなる可能性が高い
アフィリエイトに関する大規模調査を消費者庁が行うと報道があり、その日のTwitterのアフィリエイト界隈では話題になりました。
これですぐに規制が入る訳では無いと思いますが、規制が進む可能性はあります。
一部の心無いASPやアフィリエイター、広告主が原因で今後は規制が加速していっても不思議では無い状況に追い込まれてきています。
ただし規制されるのは一部のASPや広告主、それを利用する一部のアフィリエイターのみで、真面目に運営しているアフィリエイターには逆に良い方向に向かうという人(まあJAOの笠井さんなんですけど)もいるので、それほど気にしなくても良いとは思います。
サブディレクトリ型は次の次元に進化した(退化した)
2020年5月のコアアルゴリズムのアップデート以降、個人が普通にドメインで勝負しても大手には太刀打ちできない状況になり、いくら作り込んだサブディレクトリ型のサイトでも上位表示が難しくなりました。
そこで法人サイトがサブディレクトリの切り売りをはじめました。
サブディレクトリ型とサブドメイン型
サブディレクトリ型とかサブドメイン型と言われてもよくわからない人もいると思うので、簡単に説明します。
僕が運営している北海道プレスという観光情報サイトはサブディレクトリ型でいくつかのサイトを運営しています。
hokkaido.pressというドメイン配下に
- hokkaido.press/sapocan/ 札幌の観光情報サイト
- hokkaido.press/life/ 札幌の生活情報サイト
- hokkaido.press/air/ 北海道への移動手段の情報サイト
ドメインは同じだけど、メインのドメイン配下に全く別のサイトを運営するものをサブディレクトリ型と呼んでいます。
ブログサービスで言えば、アメブロやgooブログがサブディレクトリ型を使っています。
サブドメイン型で代表的なブログサービスが「はてなブログ」です。
はてなブログのドメインの前に別のドメイン(サブドメイン)を入れているのが、サブドメイン型です。
*2020年12月のアップデートではてなブログが落ちたという人もいますが、僕のはてなブログは少し上がっています。
サブディレクトリ型とサブドメイン型の違い
サブドメイン型は、サブドメインとメインのドメインの両方を1つのドメインと見做されていることが多くなっています。
サブディレクトリ型は、サブディレクトリを含めて最初のドメインのみとして見做されていることが多くなっています。
実際にサブディレクトリ型のサイトを運営してもらうとわかりますが、Search Consoleでメインのドメインだけを登録しておいても、サブディレクトリのサイトの情報も収集しています。
つまりサブディレクトリで全く別のサイトを運営していても、ドメインが強ければ上位表示出来てしまう状況が発生しています。
サブディレクトリ型のアフィリエイトサイト
例えばafbのドメイン配下(サブディレクトリ型)でアフィリエイトを始めた企業が話題になりました。
最近では、法人サイトが個人アフィリエイターに対して、サブディレクトリでアフィリエイトサイトをレベニューシェアで行わないか?と営業をかけてくるほどです。
前回のnoteで大きなテーマでドメインを育てて、小さなテーマはサブディレクトリタイプでサイトを育てていきましょう!と書きましたが、2020年5月のコアアルゴリズムのアップデートで、その手法そのものでも大手・強ドメインには勝てないようになりました。
*全く勝てない訳ではなく、新しい対応が必要になったと言えますが、その対応方法は後述しています。
まさかここまでGoogleがドメインに今更振り切るとは僕には正直想像出来ませんでした。
そのためサブディレクトリ型のサイトというのは新しい次元に進化して、強ドメインに間借りをすることになってしまいました。
進化と書きましたが、これは完全な退化です。
お金を出せば順位が買えるようにしてしまったのですから、Googleは。
もっとも12月のアップデートで少しはサブドメイン型やサブディレクトリ型の法人ドメインサイトの順位は落ちたものの、サブディレクトリ型のアフィリエイトサイトはまだ上位に多くあります。
サブディレクトリ型が対策されるのはいつか?
もう何年も前からサブディレクトリ型の対策はされると言われてきていますし、実際対策しているのかな?と思われる部分も無いことも無いのですが、メインとなるドメインのパワーに引っ張られて上位表示する状況はずっと続いています。
グルメ系・飲食店系・地域系のブログをされている方ならわかると思いますが、何でこんな日記みたいな記事が上位表示しているんだ!!!と思う記事が検索結果の上位に来ているとしたら、だいたいアメブロかgooブログなんですよね。
いくつかウォッチしている(GRCに登録してチェックしている)アメブロやgooブログはあって、以前よりは落ちては来ているものの、まだ上位表示しているものもあって、Googleが本気で対策する気があるのかどうか、わかりにくい状況にはなっています。
ただこのままGoogleがサブディレクトリ型のサイトに何も対策しないのであれば、Googleの信頼性も落ちるので、あくまでも僕の予想ですが、2021~2022年のアップデートで対策はされていくと思います。
つまりサブディレクトリ型のサイトはそれぞれが1つのサイトとして見做されていくようになるかな?と。
そうなるとサブディレクトリ型でサイトを運営するメリットは消えていくようになると思いますが、関連性の高いテーマであり内部リンクで上手く繋げば、まだサブディレクトリ型でサイトを育てて行くということは可能だと思っています。
afbのようにドメインのメインはASPなのに、サブディレクトリで金融系のアフィリエイトサイトをしているとか、そういう場合は、別のサイトとして見做すというように。
あくまでも希望的・楽観的な見解ですが。
ドメインオーソリティ・ページオーソリティ(PageRank)という言葉があります。
ドメインオーソリティは、ドメインの強さを表す数値としても存在しています。
ページオーソリティ(ページランク)は記事・コンテンツ単位の強さです。
それに加えてというかその中間であるサイト単位の評価をGoogleは行っているという人もいるので、サイト単位の評価が強まればサブディレクトリ型のサイトの対策はGoogleにとって可能だと思います。
ネガティブな話が続きましたが、それでもまだ個人で対応出来るものはいくつかあります。
実際に検証したりして効果的だったことをお伝えしていきます。
画像検索はまだまだ個人でも対応できる
もっと臆病者になると通常の検索だけでは不安になり、2020年により対策してきたことがあります。それが下記のことです。
2020年は1月5月12月の3回のコアアルゴリズムのアップデートが行われましたが、それ以前からあまり変わっていないアルゴリズムもあります。
画像検索です。
特に地域情報系・地域観光系であれば画像検索の割合は高いと思います。
毎月6~9日くらいにSearch Consoleに登録してあるサイトの「パフォーマンスレポート」が届きますよね。
そのパフォーマンスレポートの最後の方に「Google検索タイプ クリック数」というものがあるのはご存知でしょうか?
上記のものです。
ウェブというのは通常のGoogle検索でクリックされた数、画像というのは画像検索でクリックされた数、動画は動画検索でクリックされた数です。
ウェブ(通常検索)はそのままPVに比例するのが一般的ですから、アルゴリズムのアップデートでかなり左右されます。
でも、画像検索はそれほど左右されていない、むしろ伸びている場合もあります。
この検索タイプによるクリック数を1年ほどウォッチしていたんですね。
札朱の画像検索は変化なし
僕が運営している札幌の神社の特化サイト「札朱」
2019年3月から作りはじめて、今までコアアップデートではほぼ影響を受けていない、12月のアップデートではむしろ上がったサイトです(いつかは落ちると思いますが)。
12月1月というのは、神社の検索ボリュームが最大化する月なので、検索画面でのクリック数も増えています。
12月1月を除き、検索からのクリック数の画像検索の割合は2%前後で推移しています。
アップデートの影響を受けてないので、画像検索のクリック数の割合は変化していません。
温泉の特化ブログ
かなり古くから運営している温泉の特化ブログ「いい湯だね!」
SSL化もせず、放置してもう3年ほど経過していますが、面白い結果になっています。
放置しているので経年劣化でPVではどんどん落ちています。
通常の検索数も当然落ちていますが、画像検索のクリック数は落ちてないというよりはむしろ伸び気味です。
温泉の情報サイトも増えてきているので、古い情報は淘汰されていくべきだと自分でも思っているので、PVが落ちていく、検索結果のクリック数は落ちていくのは当然ですが、画像検索はまったく減っていない状況を見ると、画像検索におけるアルゴリズムの変化は少ないと思いませんか?
上記はまた別のサイトですが、ウェブ検索のクリック数は落ちているものの画像検索はほとんど落ちていません。
こちらも通常のウェブ検索のクリック数は落ちていますが、画像検索のクリック数は伸びています。
他のサイトも見てみましたが、通常の検索におけるクリック数は落ちていても画像検索が落ちているところは無く、むしろ同じか伸びています。
コロナ禍で外に出られない分、画像検索をする人が増えたということもあるかもしれませんが、画像検索はYMYLやE-A-Tといったものの影響はあまり受けないで来ています。
そして画像が求められる情報であれば画像検索の割合を2割以上にすることも可能な状況になっています。
YMYL系のクエリでも個人サイトは上位に来る画像検索
YMYL系でも、YMYL系で無くても、個人サイト・個人ブログでも画像検索は上位表示が可能です。
楽天カードで調べてみました。
上記は2020年12月8日に調べた結果です。
画像検索の1位2位をどう決めるのか?とい問題もありますが、1列目左から右に、2列目左から右に…というように見た場合のランキングです。
画像検索なら個人が運営しているだろうブログでも上位に表示されています。
イオンカードでも1920×1080のディスプレイならファーストビューに個人ブログが出てきます。
サプリ系でも1ページ目から消えたキュレーションサイトが画像検索だとファーストビュー内にあることもよくあります。
「大腸ポリープ 保険」というモロにYMYL系のキーワード、僕のブログが以前は上位にあったのですが、今は圏外ですけど画像検索だと1位です(2020年12月20日現在)。
地域情報なら画像でPVを稼ぐことも可能
YMYL系のことを画像検索するか?という問題はありますが、地域情報・観光情報に関していえば、画像検索をする人は数多くいます。
*YMYL系でも手術跡や表面に症状が出る病気のものは画像検索がよくされます。
グルメ系にしても実際にどんな料理なのか、どんな店内の様子なのか、画像検索をすることはありませんか?
画像検索は通常検索の10分の1から5分の1くらいのボリュームにはなりますが、それなりにボリュームを得ることも可能です。
実際、すべての検索結果(通常検索・画像検索・動画検索)のクリック数の約2割を画像検索から得られることもあるのですから。
10万PVが検索流入なら、その内2割の2万PVは画像検索からの検索流入にすることが出来るということです。
Googleは画像検索までそれほど強くはYMYLのフィルター(と言って良いののかわかりませんが)を設定していません。
画像検索で上位にする方法は通常のSEO対策と大きな違いはありません。
コンテンツをしっかりと作り込んだ上で、
- 丁寧にALT属性を書く
- キャプションも丁寧に書く
- 画像周りに関連キーワードを自然に置く
- オリジナル画像を使う(フリー素材・素材サイトの画像は使わない)
という画像周りのSEO対策をすれば上位表示は個人でもまだ可能です。
地域情報系サイトであれば、画像を求められることは多いので、是非画像検索にも力を入れてください。
動画も同様
また画像検索同様、動画検索も増えている傾向にあります。
むしろ画像検索よりも今は動画検索がホットでしょう。
動画検索のアルゴリズムもまだそれほどYMYLはそれほど影響していません。
ただしここ最近、YouTubeでの薬機法違反であろう動画が放置されていることが問題視されているので、画像検索よりも先に動画検索の方がアップデートで落とされそうな気もしていますが、地域系情報系ならそれほど影響を受けないでしょうから、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
YouTubeにアップロードした動画をブログに貼り付けることで動画検索から流入を得られますから。
かつて「北海道神宮」で3位まで通常の検索では上げることができましたが、5月のアップデートで、2ページ3ページ目まで落ちてしまいましたが、動画検索ではまだ4位になっています。
全く動画に力を入れていない僕ですら、動画をブログ・サイトに埋め込んだ時の最低限のSEO対策でも上位表示出来るのですから、真剣に動画に取り組んでいる方なら、狙い目ではないでしょうか?
なお僕は動画のSEO対策は全くわかっていない(動画の周りにキーワードを自然に置くことくらい)ので、申し訳ありませんが、それは各自で調べて下さい。
わかっているのは下記のことくらいです。
<iframe alt=”…” → NG
<iframe title=”…” → OK— むらしゅん (@murashun) December 8, 2020
iframeにはALT属性は使えないので、タイトル属性で伝えるということらしいです。
なおYouTubeではマネタイズはしてない(出来ない)けど、ブログに動画を埋め込むためにYouTubeを行っている人もいますよね。
その場合、ブログ・サイトにYouTubeの動画を埋め込んでブログ・サイトを投稿した後に、必ずYouTubeの説明文にブログへのリンクは入れるようにしてください。
少しずつですが、YouTubeからの流入も増えてきます。
札朱は今、YouTubeからの流入を増やすように動画に札朱へのリンク(とサイト名)を入れています。
参考:札幌 地下鉄東西線「琴似駅」(琴似バスターミナル)から琴似神社まで
画像・動画が求められているクエリの判別
画像・動画検索から流入を増やすのはわかったけど、具体的にどういうクエリなら動画や画像からの検索流入が期待できるのか?と思うかもしれませんね。
それは検索してみればわかります。
①のエゾリスの検索結果、「すべて」の次は「画像」「動画」になっているので、画像検索・動画検索向きです。
②の「ポテトサラダ レシピ」は動画が「すべて」の横に来ているので動画向きです。
③の「猫のポーズ」は画像が来ているので画像検索向きです。
④の「ダイエットサプリ」は「ショッピング」が来ているので、通常検索では初心者は狙わないのが良いクエリです。もうGoogleにBuyクエリ認定されているので、ECサイトに勝つことは非常に難しくなっています。
記事・コンテンツを作る前に実際に検索してどういうサイトが上位でどういうコンテンツになっているか調べることは多いですよね。
その時に検索結果の「すべて」の横がどういう順番になっているか確認することで、画像や動画がどの程度求められているか判断できます。
⑤の「JR札幌駅から東豊線さっぽろ駅まで」というクエリ、これはGoogleの検索結果の中でもミス結果です。
「○○から□□まで」というクエリは「すべて」の横に「地図」が出てきてしまう仕様なのですが、ユーザーが求めているのは地図だとは限りません。特に近距離の場合は。
東京・首都圏の方なら想像してください。
はじめて東京に来る人が、山手線新宿駅から、小田急線新宿駅まで乗り換える時、Google Mapでは正確な案内はしてくれないのですから、動画や画像でわかりやすく表示した方が便利だと思いませんか?
名古屋の方ならJR名古屋駅から名鉄名古屋駅までの行き方を説明するのなら動画や写真の組み合わせの方がわかりやすいと思いませんか?
大阪の方ならJR大阪駅から阪急大阪駅まで(以下省略)
なので、ある程度は自分でユーザー視点にたって、動画がいいのか画像が良いのか、それとも両方の組み合わせが良いのか、考えた方が良いということはわかりますよね。
なおGoogleの検索結果の「すべて 画像 動画」と出ることバーティカル検索と言います。
言葉は知らなくても良いので、クエリによって順番が変わるということだけは覚えておきましょう。
Search Consoleで画像検索や動画検索のクエリも見える
Search Consoleのデータを見ている人が多いと思いますが、Search Consoleでは、画像検索・動画検索・ニュース検索、それぞれのクエリ・キーワードも収集していることはご存知でしょうか?
意外と見ていないと思うので、どういうキーワードで画像検索されているか、動画を埋め込んでいる人なら、どういう動画検索のキーワードで来ているか見て下さい。
検索パフォーマンスで「検索タイプ」をクリックすると、ウェブ(通常の検索)・画像・動画・ニュース と選べるようになっています。
思わぬクエリで来ている可能性もあります。
画像まわり・動画まわりのSEO対策を何もしていないのに、上位表示されているのであれば、少し手を加えるだけで伸びる可能性があります。
何より動画(YouTube)の伸びを考えれば、動画や画像検索はまだまだ伸びていくものですし、チャンスは通常のウェブ検索よりも残されています。
もちろん画像検索・動画検索に通常検索と同じようなアルゴリズムが適用される可能性も今後はありますが、画像検索・動画検索の対策は行っておいても損は無い、重要なSEO対策です。
SNSからの流入について
ここ最近はSNS活用が叫ばれていますが、SNS活用に関して試したことを含めて僕の考えやSNS活用の成功事例を説明します。
今は確かにSEOにおいても、集客においてもSNSは非常に大切だけど、個人がSNSに頼るって、ある意味トレンドブログと変わらない部分が大きくて、あくまでも初動をよくするためのものって考えていた方がいいと思う今日このごろ。
— 鈴木利典⭐️PRを含みます (@suzukidesu_com) October 16, 2020
こんなことを以前つぶやきました。
脱SEOでSNSからの流入を増やすということが増えているのですが、1万PVくらいまでなら、5割くらいをSNS流入から得るってことも可能なんですけど、10万PV/月以上のサイトでできるの?という疑問があるんですね。
僕も1万PVくらいまでならSNS割合5割以上ってサイト作れるんです。
でも3万・5万・10万PVって育っていくにつれて、SNS割合はどんどん下がっていくんですよね。
実際月10万PV以上あるサイトでSNS流入が5割超えているサイトって、僕は知りません。
もちろんSNSのフォロワー数が何十万もあれば別ですけど、一般人だとせいぜい多くても1万とか2万じゃないですか。
で、結局スケールするために今度はSNSのフォロワー数が指標になってしまって、なんだかな~って正直思うんです。
SNSは基本的にはフロー
SNSって基本的にはフローですよね。
つまりフローなものに頼ってPVを稼ぐって、止まったらPVが止まるってこととかなり同義になると思うんです。
もちろん、SNSで検索する人も若い人を中心に増えているので、完全なフローではありませんが、ブログ以上にフローな状況が多いので、最初のつぶやき通り、トレンドブログと変わらないのではないでしょうか?
SNSもアルゴリズム次第
少し前に外部リンクがあるTweetの表示回数が減らされるということがツイッターで話題になりました。
ツイッター内で完結しないものは、表示回数をへらすって、ツイッターでのアルゴリズムの変更ですけど、Facebookにしても過去にいろいろなアルゴリズムの変更が行われ、基本的にはツイッターもFacebookも広告主の価値が最大化されるようにアルゴリズムは変更されてきています。
InstagramにしてもTikTokにしても、今後はその傾向は強くなり、SNSからの流入が必ずしも脱SEOの答えでは無いと僕は考えます。
それにママリエイターが、インスタ!と言っていることが多いですけど、インスタで稼ぐことが主流になって外部送客メインになったら、絶対にアルゴリズムは変更されますよ。
じゃあ、脱SEOって何なの?と言えば、やっぱり使われることしか無いと思うんですよ。もしくはオーソリティ化
a-kiさんの受け売りですけど。
脱SEOでSNSって、依存先を変更しているだけで何も脱SEOになっていないと思うというのが僕の考え方です。
SNSはあくまでも初動をよくするためのものであって、脱SEOのためのものではなく、SEOでより効果を高めるためのものではないでしょうか?
初動をよくするためにSNSを上手く使うというのはいいと思うのですが、SNSに依存したらSEO同様、アルゴリズムの変更で左右されるけど、大丈夫かな?と思う今日このごろです。
なによりPVを増やすことを考えたら、今でもスケールするのにSEO以上のものはありません。
お金があれば広告という手段もありますが、PVをKPIに設定して広告を打つって、ただの無策ですから個人としては行うべきでは無いです。
ただもし10万PV以上の個人ブログやサイトで流入割合が5割を超えているところがあれば、是非知りたいのでこっそり教えてください。
でもSNSを活用して初期行動を促すことは大切
ただしSNSを活用した初期行動を起こさせるということは非常に大切だと思っています。
以前、Twitterで新しいサイトを作る時に、どのように作っているかツイートしていましたが、なぜ新しいサイトを作る時に、どのように作っているのかつぶやくかと言えば理由は2つです。
1つ目は、こういうサイトの作り方もあるんだよ、という啓蒙の目的です。文字数に縛られたり直帰率や滞在時間に縛られる無思考的なSEOテクニックばかりではないサイトの作り方を知ってもらいたいと言うものです。
2つ目は、初期のユーザー行動を促すためです。
まず最近のSEOって、新規ドメインだと検索以外の流入が無いと中々上がらないというのは実感されている方も多いのではないでしょうか?
そして検索以外の流入を作っても、コンテンツ単体を見られただけでは、上がりにくいというのは実感していて、サイトを利用してもらう(札朱や小樽神で言えば、おみくじを引いてもらったり、参拝レポートを見てもらう)等のユーザー行動を引き出さないと上がりにくいと感じてます。
幸い、僕をTwitterでフォローしてくれている人って、アフィリエイトやサイト制作、ブログに興味が多い人が多いので、サイト制作の状況をTwitterに掲載すると本当に隅々まで見てくれて、「見た目」的には理想的なユーザー行動が行われているんですよ。
だからTwitterでサイト制作の様子を流すことで新規ドメインでも順調に育っていくということが可能になっているように感じています。
実際にサイト公開したあとの伸びは下記の通り
上記記事を書いた後のPVの推移が下記のグラフです(SNSではなくブログですが、ブログ記事をSNSで公開することによってSNSからの流入が増えているという意味です)。
公開前より公開後は1ランク、PVが伸びています。
サイト公開後のPVの推移は下記のグラフです。
こちらもPVがワンランク伸びました。
今のところ、サイト公開してPVが1ランク伸びなかったサイトはありません。
もちろん公開することのデメリットもあります。
一番わかりやすいのは真似されることですよね。
真似ならいいけどパクリまでいっちゃうことも多いですから。
特に新しい発想・着眼点で作ったサイトだと公開することで真似されて差別化が消えてしまうことも。
差別化っていつかは真似されてしまうものだと思いますし、WEBであれば個人にとって大変な差別化でも法人にしてみれば簡単に真似ることはできますからね。
僕もこれは真似されたく無いってサイトは非公開にしています。
画像検索やSNSを使った初期のユーザー行動による底上げはわかったけど、では実際どういうサイトを作っていけば良いのか?ということを次に紹介していきます。
超特化サイト・超特化ブログへのシフトとコンテンツについて
正直、ここ最近儲けているという話で方法を見ると、大抵がトレンドなんですよね。
いくら良いサイトを作り込んでも、いつGoogleの変動で順位がどうなるかわからない、だから
- SEOならトレンドよりで稼ぐ
- SEOならサブディレクトリを借りて稼ぐ
- 中古ドメイン載せ替えで稼ぐ
- PPCならLPを作り込んで広告集客で稼ぐ
こういうことをよく聞きます。
でも初心者だとサブディレクトリを借りることも難しいですし、いつGoogleのアップデートでサブディレクトリ単位でペナらせるかわかりません。
中古ドメインの見分け方もわからないですよね。
PPCはハマれば大きいですけど、LPの作り方も難しいでしょうし、そもそもリスティングが難しいと思うかもしれません。
そうなると初心者であればあるほど、SEOでトレンドで稼ぐということが一番現実的だと思います。
でもトレンドはフロー情報ですから書き続けないといけません。
では書き続けない、違う方法でとなると超特化サイト・超特化ブログへのシフトが必要になってきているように思います。
実際に僕も超特化へ切り替えていっています。
これから稼ぐためのサイト・ブログを作るのであれば、超特化サイト・超特化ブログにすべきだ!ということもよく聞くようになりました。
それについては僕もその通りだと思います。
ただしコンテンツ勝負は避けるべきだと思っています。
コンテンツ勝負とは
今や記事を書くのであれば、キーワードを選定して検索上位の記事を調べ、検索意図を調べて、共起語を確認し、上位の記事に負けない記事を書くようにすべき、という意見は良く聞きますし、その通りだは思います。
- キーワード選定
- 上位表示されているコンテンツを調べる
- 共起語の抽出
- 検索意図の確認
- コンテンツ作成
- リライト
上記のようにきちんと調べて書いて、反応を見てリライトをする、これは正しいやり方です。
ただしこれの行き着く先って、コンテンツ勝負による消耗戦なんですよね。
儲かるキーワード、PVが稼げるキーワードだと本当に競争が激化していて、個人だけならともなく法人・企業まで参入している現状、これで勝負をするのって、本当に消耗戦でしか無いと思っています。
何より、どんだけ頑張って対策して書いても、ある日突然、Googleのアルゴリズムの変化で、個人サイトであれば突然順位を落とされます(法人サイトでも落とされますが)。
もちろん、コンテンツは大切です。めちゃくちゃ大切です。
でも消耗戦になったら個人では負けるのは目に見えています。
そこで考えて欲しいのがユーザー行動を考えた超特化サイトです。
そこまで1つの記事・コンテンツにこだわる訳では無い、むしろ文章量が少ない基礎データコンテンツというものを作って展開する超特化サイトの方が消耗せずにいられます。
タイトルの付け方やサイト構造について、今僕が実践していることを紹介していきます。
ボイラープレートテキストを活用したサイト名
超特化サイトや超特化ブログを作る場合に考えて欲しいのが、ボイラープレートテキストを考慮したサイト名にすることです。
僕もこの言葉は11月に知ったばかりでしたが、札朱や小樽神では名称は知らずとも「ボイラープレートテキスト」にこだわりました。
ボイラープレートテキストとは、タイトル要素(タイトルタグ)に含める標準化・定番化したテキストのことです。
ちょっと意味がわかりにくいので実際に検索した結果で紹介します。
- 1位は「大谷地神社-北海道神社庁のホームページ」
- 2位は「大谷地神社|札幌の神社と御朱印巡り~札朱(サッシュ)
- 3位は「大谷地神社-Wikipedia」
となっていますが、それぞれ「大谷地神社」までがコンテンツ(記事)のタイトルであって、その後は「サイト名」になっています。
このサイト名部分の定番化・標準化されている所のテキスト(文字)をボイラープレートテキストと言います。
CMSやWordPressのテーマによっては、このボイラープレートテキストの部分をサイト名以外のものに変更することも可能です。
僕が好んで使っているWordPressのテーマ「Cocoon」では下記のように、ボイラープレートテキストを入れない、先に入れる、後に入れる、というように選べるようになっています。
2020年12月のアップデートでボイラープレートテキストが影響したという人もいます。
それについて僕は懐疑的ですが、SEOにおいては間接的に影響していると考えています。
超特化サイトではボイラープレートテキストはかなり有効
前から思っていたんですけど、情報サイト・カタログサイト等の超特化サイトは、短いタイトル+ボイラープレートテキストが一番効果的だと思っています。
ボイラープレートテキストで専門性感を出し、短いタイトル、ぶっちゃけメインキーワードのみというのが、クリックされやすいんじゃないのかな?と。
ここでテキストサイト・ホームページ全盛時期の2000年くらいまでの
・○○の部屋
・○○’s room
というボイラープレートテキストが並んでもクリックされにくいですよね。
札朱はまだブランド化までされていませんが、それでもボイラープレートテキストで専門性は出していて、クリックされやすい要素はあると思っています。
kocaさんの「伝統色のいろは」もそうだな~って思うんです。
「青系の色一覧 :伝統色のいろは」ってやっぱりクリックしちゃうと思うんです。
ブログの記事タイトルだと
・数字を入れる
・35文字(32文字)以内にする
・ベネフィットを入れる
なんてものを良く見かけますし、実際にクリックされやすいと思うのですが、記事タイトルから信頼性・専門性は得られるのか?と言うとそんなことは無いと思うんですよね。
超特化サイトにはそれ相応のサイト名を
で、一番思ったのは、超特化サイトは、ボイラープレートテキストにこだわってサイト名をつけるべきだと思います。
何より、オーソリティサイトと呼ばれるサイトを目指すのであれば、ボイラープレートテキストは真剣に考えてつけた方が良いでしょう。
ボイラープレートテキストでも落ちているサイト
12月のアップデートでボイラープレートテキストが上手なサイトでも落ちているところがあります。
SEOに定評がある制作及びコンサル会社が運営しているところですが、わずかですが落ちているんですね。どこか書くと失礼なので書くのはやめておきますが。
ただ特徴で言えば、どういうサイトかと言えば、ブログ型のサイトで記事タイトルが長いものです。
記事タイトルが長い方が良い場合と短い方が良い場合があると考えているのですが、それはサイト構造に絡んで来ると考えます。
サイト構造とタイトルの拡張性について
例えば僕が運営する札朱や小樽神では、基本、第3層にあるコンテンツタイトル(記事タイトル)は、単一クエリ(神社名のみ)となっています(プラスしてボイラープレートテキスト)。
WordPressの場合、コンテンツのタイトルとGoogleに伝えるタイトルは別々に設定できるので(プラグインが必要なテーマもあり)、ナビゲーション的には簡潔に、検索向けは別設定にというのが、a-kiさんの意見のようです。
マジレスすると、ワークショップで納見さんが情報サイトの記事タイトルの考え方で質問されてたんですよ。
僕の立場は情報サイトではナビゲーション優先で記事タイトルを簡潔にすべきで、検索向けには別に設定しましょうだったのですが、コアラさんのご意見は?
というのが今。
— a-ki (@akisfactory) August 21, 2020
そうなんですよ。
情報サイトで記事タイトルをシンプルにと言うのは理解しつつあるのですが、シンプルにした記事タイトルとtitleタグの記述内容に差が出た時に影響どうなるのかな?という質問をしていました。
— 納見健悟@建築士出身のコンサルタント (@archikata) August 21, 2020
a-kiさんの考え方には僕も賛成です。
ただし正解なんて、当然無いのですが、第4層まである和田式のミニサイトの場合と、第3層までの情報サイトでも違ってきますよね。
3層型のサイトというのが上記のような一般的なサイトです。ブログなんかはこの作り方が多いですよね。
この場合、コンテンツタイトルはあまり気にしなくていいと思っています。
むしろ「ブログの記事タイトルの付け方」と検索した時にヒットする記事を参考にしたタイトルの方が良いと思います(ただし2020年12月のアプデでは影響しているように感じますが)。
しかし4層型になると異なってきます。
4層型のサイトというのが上記のになります。今僕が作っている超特化サイトはこのサイト構造にしています。
この場合は3層にあたるコンテンツタイトルは、簡潔・シンプルな、できれば単一クエリだけにした方がいいと思いませんか?
そうしないと第4層にあるコンテンツとカニバるんですよ。
もちろん情報サイトとか、カニバリを気にしていると作れないんですけど、それでもリンク階層で少しは気にしないと、難しいと考えます。
例をあげると北海道で一番大きく有名な神社である北海道神宮で考えてみます。
第3層の記事(コンテンツ)タイトルは「北海道神宮」のみ
- 第4層その1:冬の北海道神宮へ参拝に行ってきた様子と注意点
- 第4層その2:春の北海道神宮は桜のトンネルが素晴らしくおすすめの参拝時期
- 第4層その3:初夏の北海道神宮 恒例行事「札幌まつり」に行ってきた
- 第4層その4:北海道神宮の初詣の様子と服装について
第3層では北海道神宮という北海道最大の神社の最低限必要な情報(ニーズコンテンツ)だけを書き、第4層で冬に行く人、春に行く人、初夏に行く人、というように細かい欲しい情報(ウォンツコンテンツ)をまとめていくとようにする訳です。
ニーズコンテンツとウォンツコンテンツの階層で考えてもらえば、第3層となるニーズコンテンツは単一クエリが記事タイトルになり、第4層はウォンツになるので、当然クエリは2語・3語・4語の組み合わせになります。
ニーズとウォンツを分けるという考え方は階層のためではなく、あくまでもユーザーのためです。
共通して必要な情報と、欲しい情報では異なるので、階層をわけて、アクセスしやすくするというのがあくまでも目的です。
あと、単一クエリにする理由としては、のんくら本にも書いてあるんですよね。
ロングテールは狙うものではなく、拾うものだと。
ロングテールを意識したタイトルだと、小さくまとまってしまって、コンテンツの拡張性も無くなってしまうんですよ。
単一クエリなら、下層でもコンテンツ内でもコンテンツを拡張していくことが可能です。
コンテンツタイトルをいじればいじるほど、拡張性がなくなる
これにつきると思うのですが、いかがですか?
コンテンツタイトルがシンプルなほど拡張性はもたせられます。
これを活かすために第3層のニーズコンテンツはシンプルなタイトルにすべきだと考えます。
特に地域系のサイトを作っていると同じところの記事を書くことが多くなるので、第3層となるコンテンツタイトルはよりシンプルにした方がカニバリしにくくなります。
上記のサイト構造はユーザー視点で考えていますが、一般的にアフィリエイトサイトを作る時は下記のような構造が良いと言われています。
これはSEO的に強くなるからと説明されていることもあり、実際に現在はそうだと思うのですが、多分この先もずっと通じるのか?というと疑問が残る訳です。というのもそこに人がいないから。
結果として同じ内容になることもあるかもしれませんが、考え方のアプローチが全く異なります。
- SEOのための階層的に作る
- ユーザーのために階層を設けて説明する
ニーズはほとんどの場合共通だけど、ウォンツに関しては人によって異なります。
当たり前のことだけど、そこまで考え方が及んでいなかったな~と最近思う訳です。
どうしてもアフィリエイト脳・SEO脳になってしまっているので、ユーザーを置き去りにしてキーワード・クエリ、CVRで考えてしまうんですよね。
もちろんアフィリエイトの目的は収益化なので、それはそれで間違ってはいませんが、見やすくアルゴリズムの影響を受けにくいサイトというのは、人に基準をおいた人に受け入れられるものだと思うんです。
また人って実は自分のウォンツ(欲しいもの)を把握していないことって割とあるんですよ。
だからニーズを満たすコンテンツがあって、その下にウォンツを満たすコンテンツを配置してウォンツコンテンツ同士で往来出来る内部リンクを設置するのが、本来は良いサイトになるんじゃないのかな?と思っています。
札朱は今、この辺りを意識して作り直しています。
なお人に重点を置くことで、ユーザー行動が最適化してきて、結果として順位が上がっていくと考えています。
Want to Knowコンテンツ
記事・コンテンツを書く時に悩んでいること、人それぞれあると思いますが、何に悩んでいますか?
僕は最近、どこまで切り捨てるか悩むことが多くなっています。
検索する人は悩んでいるから検索する、というのはよく言われることですし、特に違和感が無いと思うのですが、その悩んでいる人に対して、どこまで書くべきか?ということを非常に悩むんですね。
例えば、主婦層が行っている節約系のブログで格安SIMのことを書いてある記事を見ると、ものすごくモヤモヤすることがあります。
大体間違ったことを書いてあるんですよ。
もちろん以前の僕みたいにスマホ買いまくって、格安SIM30社以上も契約して、そればかり調べていた人間だから気がつくということもあるんですけど。
で、そういう間違いを知らずに契約してしまう人を少なくしたい!という思いが格安SIMのサイトをしていた時にはあったんですけど、そういう思いで書いた記事って、上がらないんですよ。
何で上がらないかと言えば、難しい話になって、求めている人がいないから、かな?と思っています。
今もあまり知らない時に書いた記事の方が発生件数が多く、詳しくなって書き直した記事の方が発生件数が落ちる、検索順位も徐々に落ちていくということは何度かありました。
もちろん僕に文才が無いから難しいことをわかりやすく伝えることが出来てないということも多々あると思うんですけど、いろいろなキーワードで、調べてみると、詳しく本当にユーザーのために書いた記事ではなく、気軽に触れた人のわかりやすい記事が上位に来ていることって多々あるんですよね。
「北海道 冬 服装」の検索結果
例えば「北海道 冬 服装」で検索すると上位5位までの記事を見ると基本的に札幌での服装のことを書いてあるんですよね。
丁寧にエリア別に書いてある記事って上位に上がりにくくなっています。
例えば、札幌と知床・網走だと同じ服装で行くと後悔するんですけど、そういう細かいことまで書いてある記事というのは上位に上がってきません。
でも「北海道 冬 服装」で検索する人の多くは、まあ札幌及びその近郊に行く人で、遠くてもせいぜい美瑛・旭川くらいで、大体札幌に行くスタイルでも問題無いんです。
つまり「北海道 冬 服装」で検索する人の検索意図は「札幌及びその近郊を旅行するけど、どんな服装が良いんだろう?」というものであって、北海道各地の服装を知りたい訳では無いんですよね。
そして知床とか網走とか陸別町(日本で一番寒い町と言われている)とかに行く人は「その地名 冬 服装」で検索する人が多いから問題ない訳で。
でも、念の為に「知ってほしい」ことって詳しくなればなるほど、あると思うんですよ。
で、「この知って欲しいこと」のコンテンツを本来はレコメンド記事として書くのが良いのかな?と思う訳です。
つまりニーズコンテンツでは検索意図から切り詰めた本当に必要な情報のみを掲載して、その下に「ウォンツコンテンツ」と「Want to Know」(知ってほしい)コンテンツを配置して深堀り出来るようにするのがいろいろなユーザーにとって親切な構成になるのかな?と思う訳です。
ユーザーを悩ませないコンテンツというのは良いコンテンツの場合もありますが、ユーザーを悩ませる、考えさせるコンテンツも良いコンテンツになると思うんです。
ニーズコンテンツやウォンツコンテンツでユーザーの悩みを解決させる、でも「Want to Know」コンテンツでユーザーに考えて欲しいことを提言する、ということで、作ってみるのも面白いかな?と
例えば「北海道 冬 服装」で検索する人には札幌及びその近郊の服装を紹介するけど、同時に「もし網走や知床に行くのなら」というコンテンツをレコメンド記事として掲載するのが正しいやり方なのかな?と。
検索意図にそって切り詰めたコンテンツを作る、でも知っておいて欲しいコンテンツも作る、でも一緒のコンテンツにはしない
こんな構成も良いと思いませんか?
地域系サイト・ブログは足し算より引き算・使われるサイトを目指して
この記事を読んでくれた方もいると思います。
使われるサイトというのは非常にSEOで強くなっていく傾向にあります。
超特化サイト、特に地域情報系であれば使われるということを意識することは非常に大切です。
サイトとして使ってもらいやすい地域情報系の題材
神社やお寺の御朱印巡りというのは一定数行っている人も多く、特に有名な観光地であれば、旅行をしながら御朱印巡りをするということで、情報をわかりやすくまとめれば使ってもらいやすい地域情報系になります。
一方で飲食店の情報は使ってもらいにくいのかな?と。
というのも理由は2つ
- 競合が多すぎて埋もれてしまう
- 観光に訪れても1日1~2食のみ、予約する人もいる
飲食店の情報って、競合が多すぎるんですよ。食べログにしてもRettyにしてもホットペッパーにしても、大手もあるし、個人ブログでも一番書きやすいジャンルだけあって、情報過多になっているんですよね。
しかも大手であればアプリまで用意されています。
ただしジャンルを絞って攻めるのなら、その地域に住む人に使ってもらえると思うんです。
例えば、下記のようなジャンル
- ラーメン専門
- スイーツ専門
- ワンコインランチ専門
それぞれハマる人や利用する人が結構いるジャンルですよね。
この街のラーメン店を全部制覇したい!という人は少なからずいるので、地域限定のラーメン店の情報サイトは使われるのではないでしょうか?
都会でも地域を絞ってワンコインランチの情報サイトなら、サラリーマンを中心に使ってくれるようになるでしょう。もっとも最近はコロナ禍で難しくなってきていますが。
失敗だったサポカン
サポカンは使ってもらうサイトとしては完全に失敗でした。
そもそも旅行で訪れる人って、有名観光地ばかりを目指す傾向にあって、しかも場所が離れているから、行く観光地をネットで検索して予定を決めて終わってしまうんですよね。
むしろ「ホリデー」のようなサイトの方がむしろ使われるのかな?と。
反面、オタルナは、Google Analytics等のデータを見ている限りだと使われているのかな?という動きがあります。
エリアが狭い分、近場の観光地というか小樽の「小樽市指定歴史的建造物」とかを探しているような動きがあるから。
地域系の情報サイトを使ってもらうのは足し算よりも引き算
で、地域情報系のサイトで使ってもらうためには、足し算よりも引き算なんだな~って最近思いました。
エリアを広げすぎると使ってもらいにくくなる、でもエリアを広げても絞ったテーマなら使ってもらえることになるなと。
飲食でもテーマを絞らないと難しいですし。
そこで、地域情報系サイトならサブディレクトリ型が生きてきます。
情報を絞ってまずはミニマムでスタート、徐々に情報を拡大していくという流れです。
例えば札幌という大テーマを決めて、サブディレクトリでミニサイトを作り込んでいきます。
- 札幌の神社
- 札幌のお寺
- 札幌の地下鉄
- 札幌のワンコインランチ
- etc
メインのドメインでは、これらサブディレクトリサイトへのリンクと、サブディレクトリの情報を一元的にまとめたピラーページで構成していけば、サブディレクトリ型のサイトとしては理想的なサイトが出来上がると思いませんか?
あれ?北海道PRESS配下のサポカンとかオタルナって、そういう作りでは無かったの?と思うかもしれませんが、札幌の観光情報・小樽の観光情報という括りでは大き過ぎたと今では思っています。
だからサポカンからスピンアウトして札朱、オタルナからスピンアウトして小樽神というよりテーマを絞ったサイトを作っておいてよかったと今では思っています。
かなり臆病者だから、上手くいったものはスピンアウト作っているだけだったんですけどね。
カタログ型・辞書型サイトは思いつきでOK
実は、サイト設計で一番難しいものって、ブログだと思っています。
むしろカタログ型サイト・辞書型サイトって、サイト設計は非常に楽なんですよ。
何かを説明する時って、言葉の定義をしておかないと難しいので(決まりは無いのですが)、定義しておきます。
ブログと情報サイトの違いって、何かと言えば前にも書いたような気がするんですけど下記のように分類しています。
・ブログ=主観がメイン(自分軸)
・情報サイト=客観がメイン(情報軸)
更に情報サイトだとカタログ型サイトというものもあります。
僕が作った(作っている)カタログ型サイトというのは、3つあります。
情報の軸がカタログ(スペック表)として作ったコンテンツが元となっていて、そのコンテンツを軸にさまざまな切り口から情報を見つけやすくするという考え方で行っています。
カタログコンテンツの配下には、主観(自分軸)の情報を掲載して行くこともできるのがカタログ型サイトの面白いところだな~と最近実感しています。
この構造です。
で、これら3つのサイトを作る時に基礎データはエクセルに書き出していくのですが、どういうサイトにするか?というのは実は作ってないんですよね。
基礎データは例えば下記のリンク先のようなコンテンツです。
とにかく基礎データを作って、それをコンテンツにしていく途中で、基礎データを使って、こういう切り口が面白い、こういう切り口もあるな~って思いつくので、それを書いていくということが多くなっています。
つまり、計画的に作れないんですよ、僕の場合。
厳密には作れないことも無いんですけど、そういう作り方をしてしまうと、昔から作っているアフィリエイトサイトと同じキーワードによる分類になってしまうんです。
キーワードによる分類が悪い訳では無いんですけど、どうしてもアフィリエイト脳から離れられないので、キーワードの選定がそっちに傾きます。
だから基礎データを作っている間に思いついたことをメモっておいて、そこから基礎データ以外のコンテンツは作っています。
切り口から、こういうカテゴリーがあったらいいな~とか思いつくことも多数ありますから。
もちろんカテゴリーの設定はしなければいけないので、カテゴリー設計はするんですけど、最近はかなりシンプルにしています。
最初に考えるのは基礎データをどう割り振るか、そのためだけのカテゴリー設計をしているだけです。
エクセルに書き出したデータを見て、どう分類するのがユーザーにとってわかりやすいか?そこだけを考えてカテゴリーを作っています。
小樽神なんて、エリアで区別しても小樽という小さなエリアだと意味が無いと思ったので基礎データとなるカテゴリーなんて1つだけです。
むしろ少ないからこそ、トップページに全部掲載してしまえ!ってなりましたから。
逆に札朱にしてみれば、エリアも広いので、エリアで分類しました。さすがに基礎データとなるコンテンツが100を超えたら、何かしらの分類をしないと探しにくくなるので。
- 基礎データコンテンツ50くらい=カテゴリーはシンプルに
- 基礎データコンテンツ50~100=悩むところ
- 基礎データコンテンツ100以上=カテゴリーをしっかり考える
と3つのカタログ型サイトを作って、理解しました。
カテゴリーがシンプルでも、基礎データコンテンツが少なければ、トップページに全部並べられるので、導線は非常に作りやすいんですよね。
次からは最近非常によく言われるSEOで大切なユーザー行動と検索意図について見解を書いていきます。
検索意図とユーザー行動は鶏とタマゴの話
コンテンツを作る際、検索意図は非常に大切だということは、耳にタコが出来るくらい聞いていることかと思います。
それに加えて、ユーザー行動は非常に大切とも最近はよく言われるようになりました。
この2つについて僕なりの見解を書いておきます。
検索意図は変化し続ける
検索意図に答えるコンテンツというのは非常に大切です。
しかし検索意図は、変化し続けます。
新しく出てくる商品・サービスに関する検索意図って、最初の検索意図としてはKnowクエリとなります。
それが徐々に変化していって最終的には、Buyクエリに変わっていきます。
ドローンなんか、出始めはKnowクエリでしたが、今ではBuyクエリになっています。
UberEatsなんて、Knowクエリ期間はめちゃくちゃ短くてあっというまにBuyクエリというか、トランザクショナルクエリになっていきました。
検索意図を変えるサイテーション
またサイテーションによって検索意図は急激に変化することもあります。
サイテーションはリンクなき言及と言われますけど、僕は波及効果として考えています。
徐々に広がっていく様ですね。
何か新しいサービスが出て、それがヒットすると検索意図は凄い勢いで変化していきますが、ヒットが続かないと元の検索意図に戻ることもあります。
自分事で申し訳ないですが「サポカン」も徐々に検索意図を変えました。
もともと「サポカン」ってサッカーで使われている言葉なんですよ。
Jリーグのサポーターカンファレンスの略で「サポカン」という言葉が使われていましたが、今では検索結果1ページ目の10のうち7は僕のサイトの「サポカン」になりましたから。
最近だと「柱」で検索すると鬼滅の刃ばかりになりました。
せめて1ページ目にはWikipediaの「柱」を入れるくらいすべきだと思うのですが。
このようにいろいろと言及されていくと、検索意図がどんどんと変化していきます。
検索意図を変化させる共起語
Googleは検索結果の正誤は問わないことは、既にご存知のことだと思いますが、仮に間違った情報が検索結果の上位を独占してしまい、その期間が長くなると、間違った情報を鵜呑みにしてリライトされた情報・コンテンツが次から次へと生まれて、間違った情報が共起語となってしまい、共起語を含まなくと上位に上がりにくいこともあって、この答えはこういうものだ!という、間違った検索意図が主流になることもあります。
イオンの電子マネーWAONで貯まる2つのポイント「WAONポイント」と「WAON POINT」で正しい情報が出てこない状況が続いたのもこれが理由かな~って思っています。
もちろん、Googleが今でも「WAONポイント」と「WAON POINT」の違いを理解出来てないことにも起因していますが。
そうさせたイオンがおかしいんですけどね。
網羅性ってなんやねん
で、検索意図を満たすコンテンツを作りましょうという人が多いのですが、その中でよく言われる「検索意図を満たすように網羅性のある記事を書きましょう」って言うのが最近おかしいと思うんですよ。
というかいろいろな検索意図を満たす網羅性のある記事って、全部読みますか?
動画が流行っていて、文字を読まない人が増えている中で1万文字オーバーのコンテンツとか、誰が喜んで読みますか?
もちろん、悩みの深さに合わせて読むものもまだまだ数多くありますが、ただでさえコンテンツの飽和と言われている中で、網羅性の高い長文記事ってありがたいですか?
むしろ網羅性の高い目次やカテゴリーページから自分にぴたりとあったものがすぐに探せる状態になっている方がよほどありがたいと思いませんか?
ということで長くても3000文字、でもカテゴリーページで探しやすい工夫されたサイトの方が検索意図を満たすと思いませんか?
ただしPassage-Based Indexingの影響でどうなるかわからない
Passage-Based Indexing(Passage Indexing )が日本でも導入されはじめたら、ちょっとわからないと思います。
ただクエリによると思うのですが、僕にはどう影響してくるか現段階では全くわかりません。
ユーザー行動は非常に大事
もう5年前から言っていることなのですが、SEOで重要なことの1つがユーザー行動であり、ユーザーが適切な行動をとってくれるサイトは強いという考え方があります。
これは他にも言っている人は多いのですが、勘違いされて、直帰率が低いサイトがいい、滞在時間が長いサイトがいいというものに変換されていることも多きな問題だと思っています。
もっとも直帰率が低いサイト、滞在時間が長いサイトが検索結果上位にある相関が見られるので、相関関係を因果関係として見てしまうことが問題なんですけどね。
ユーザー行動は生きてるリンクも大切
被リンクの効果が高い被リンクは、大手サイト・公的サイト・公式サイトからというのは今も昔も変わっていません。
ただ何年も前から言っているのですが、そういうところからの被リンクの次に強いのが関連性のあるサイトからの生きているコンテンツからの生きているリンクです。
生きているコンテンツ・記事というのは、ある程度流入があって、見られている(読まれている)コンテンツ(記事)のことです。
全く見られてないコンテンツからの被リンクって、全く効果を感じないんですよね。
そして生きているリンクというのは定期的にクリックされているリンクのことです。
実は札朱でも小樽神でもそうなんですけど、初期の頃の流入って、札朱であればサポカンから、小樽神ならオタルナからが2割以上なんです。
特に札朱なんて、今でも全体の1割のPVはサポカンから来ています。
このように生きているサイトの生きているからのリンクって、SEOでかなり効果が高いように感じています。
もっとも、被リンクの効果というよりは検索流入以外の流入が評価されている可能性が高いと思っていますが。
だからたまにヒートマップ等を使って全くクリックされていないリンクは無いかチェックして、あればリンクを消すという作業はした方が良いと思っています。
ただし、トップページにおいてはクリックされていないからリンクを消すということはやめておいた方が良いとは思っています。リンクが並ぶことでユーザーが情報を探しやすいのなら、クリックされてなくても影響は無いと考えるからです。
検索意図とユーザー行動、どちらが大切か?
検索意図を満たすことは大切ですけど、Googleはどうやって検索意図を理解しているのか?
「Googleはどうやって検索意図を理解しているのか」で検索するといろいろと出てきますがこれだ!というものは見つかりません。
ですが検索意図を理解する上でよく言われるのが「筋トレ」の検索結果です。
「筋トレ」と検索すると星占いのサイトが1位になっているというのは、度々Twitter等でも話題になります。
星占いサイトのサイト名が「筋トレ」だから、筋トレで検索すると1位になっています。
「筋トレ」という検索キーワードで検索する人は筋力トレーニングについて知りたいから「筋トレ」と検索する、だから占いサイトなんて表示させているのはGoogleは検索意図なんて見ていない!という主張をする人も割といます。
でも僕は少し前まで、「筋トレ」という星占いサイトに行きたくて「筋トレ」と検索する人が多いから星占いサイトが1位でも検索意図を満たしていると考えていました。
でも最近は少し違うかな?と思うようになりました。
筋トレという星占いサイトに行きたい!というGoクエリとしての検索意図は満たしているものの、それだけではなく、星占いサイト「筋トレ」に入った後にブラウザバックすることなく、検索が完結していることが多く、適切なユーザー行動が記録されているから、1位を維持出来ていると考えるようになりました。
- 検索意図を満たしているから1位
- 適切なユーザー行動が伴っているから1位
答えはGoogleしかわかりませんが(Googleもわからないかもしれませんが)、どうもユーザー行動の方が重視されているように思っています。
星占いサイト「筋トレ」に入った後にさまざまなコンテンツを見て、そのまま終了する人が多い、適切なユーザー行動が取られているからこそ、1位を保持し続けていると考えます。
反面、筋力トレーニングの「筋トレ」で検索した人は2位から見始めて、これじゃない、と思って3位の記事を見て、そして4位の記事を見る…というように推移しているのでは無いかと予想しています。
だから上位にあることが多いのは、ユーザー行動が適切であり、使われているサイトだからだと考えています。
検索意図を満たすコンテンツは大切です。でも最低限の検索意図を満たしていれば、後はユーザー行動次第で、検索意図よりもユーザー行動の方が大切になっているように最近では感じています。
では適切なユーザー行動とは何か?
クエリによっても異なりますが、
- ブラウザバックしない
- セッションを終了させる
- 行動・アクションを起こさせる
などが考えられます。
行動を起こさせるとは、例えばダウンロードページならダウンロードさせることだったり、購入ページなら購入してもらうことだったり、何かしらのゴールが明確になっていて、そのゴールに達するとが適切なユーザー行動になっていると僕は考えます。
これからのサイトを作る方に伝えたいこと
これからサイトを作る、サイトを作り直すという方に伝えたいことがいくつかあります。
ペルソナは優しさ
以前、こんなツイートが流れてきて、あれ?って思ったんです。
ペルソナ設定はマジ意味ないと思ってるのだけど、やはり『ブランディングの科学』でも否定されてた。
ペルソナってマーケターの「願望の反映」。その証拠に「高所得」「好奇心旺盛」「情報収集に熱心」「成長意欲が高い」そんな性格ばかりでてくる。
あれはマーケ「やってる感」でしかないと思う。— 西村マサヤ (@masayaquality) September 13, 2020
確かにこんなペルソナを考える無能コンサルとかいるんですけど、無意味なのは確かですよね。
でも、その次の同じ人のTweet
ちょっと勘違いされてる方がいるんですが、僕は「ターゲット像の明確化」は否定してません。
むしろ死ぬほど大事。その「ターゲット像」を「架空」にするか、「実在」にするかの話。僕は実在一択。
実在する人の話しか、会議では認めない。「こういうペルソナを想定してて〜」
「ん、どこの誰?」
— 西村マサヤ (@masayaquality) September 13, 2020
ペルソナという言葉の定義が不明確なために「ターゲット像」は否定しないと書かれています。
ユーザーをターゲットということの是非はここではおいといて、ターゲット像もペルソナですよね。
だから本来は、ペルソナはふわふわしたものではなく、明確なものにすることが大事って書くべきだったんじゃないのかな?と思うんです。
言葉って独り歩きしていくものなので、いつのまにか「ペルソナ」は不要という言葉に変換されていくんです。
- ペルソナは不要
- ターゲット像の明確化は必要
僕の中では矛盾することが書かれていて(もちろん意味は理解していますが)、言葉だけが独り歩きしていくパターンに見えました。
それはさておき、ペルソナって優しさだと思うんです。
必要な情報というのは共通しているけど、欲しい情報は人によって異なるというものです。
必要な情報に関してはペルソナは不要だと僕は考えます。
小樽神にしても、札朱にしても、神社の説明をしているコンテンツはペルソナなんて全く考えていません。
そこにペルソナは無意味だと考えるからです。
(大前提として、神社に興味があるというふわふわしたペルソナはありますが)
でも神社の参拝レポートに関してはペルソナを意識しています。
季節に応じて情報を求めている人だったり、階段を上ることができない人だったり、いろいろな人を想定して書いています。
つまりペルソナって、相手のことを思いやる上で、その思いやりを向ける相手のことを考えて書くべきことが決まるのだと僕は考えます。
以前は、この考え方をニーズコンテンツとウォンツコンテンツと説明していましたが、別の見方をすれば、
- ニーズコンテンツはペルソナ不要
- ウォンツコンテンツはペルソナ必要
ということになりますよね。
以前、付き合っていた女性から言われたことなのですが、一緒に温泉旅行に行くことになった時、
「多分大丈夫だと思うけど、生理になるかもしれないから、部屋にユニットバスでもいいからついている宿にして欲しいな」
と言われました。
また温泉宿って、ドライヤーが無いところもあるので、奥さんがドライヤーを使うので、ドライヤーがあるかないか?を事前に調べることもあります。
でも、男性視点だと生理のこととか、短髪でドライヤーを使わない僕からすると全く想像出来ないことなんですよ。
例えば温泉旅館を紹介する記事を書くときに、付き合ってはじめてのお泊りの温泉旅行だったとしたら、男性向きにせよ女性向きにせよ、念のために部屋にお風呂があるところにしましょう!という提案ができる訳です。
つまり相手のことを思いやれば、選ぶべき宿って決まってくるんです。
単純に記事を書く時は、どういう思いやりが必要か考えるだけ、もしくは過去の経験から、こういうことがあったな、と考えるだけで、ペルソナって出来上がるんです。
ペルソナは不要というより、ふわふわしたものは不要であって、具体的なペルソナというのはとても重要です。
むしろ具体的なペルソナが無いのに、どうやって深堀りした記事がかけるのか?
具体的なペルソナが無いのに深堀りした記事を書く方が難しいと思いませんか?
独り歩きする言葉にとらわれることなく、自分なりの考え方を持ってコンテンツは作っていくことをおすすめします。
SEO論はサイトの数だけある
ここ最近TwitterのSEO論を見ていて思ったのは、SEO論ってサイト・ブログの数だけあるな~というもの。
絶対に間違っている!といえるものも中にはありますが、ほとんどはサイト運営者・ブログ運営者の経験で語っているので、正しいですよね。
ただし、あくまでも運営者のサイト・ブログに限っての話ということが多く、絶対的に正しいものって少ないように感じています。
中には過去の自分のブログ・サイトでのSEOの成功体験から今でも同じようにSEO論を語っている人がいて、上記のように思われるのは致し方ないことかな?とは思うんですよね。
語るのは自由なんですけど、養分を集めるためのものであることが多いから、非難されるのは致し方ないのかな?と。
でも、5月以降の個人サイト・ブログが厳しい状況に置かれているのは間違いないことであって、初心者相手に例えSEO論を語ったところで、先行者利益、生存バイアスがかかっていて、今更ブログ(アフィリエイト)の世界に引きずり込むのは違うんじゃないのかな?とモヤモヤしています。
僕の運営しているサイトで5月以降も元気だと言えるのは、「札朱」くらいですよ。
最近思うことで、アフィリエイトとかアクセスアップのためにブログを行うっていうのはコスパが悪すぎると思うんです。
もちろん今も昔も未来も、頑張って改善して続けた人だけがアフィリエイトとかアクセスアップって成功していくと思うんですけど、以前よりも生き残れる確率は断然減っていて、かなり難しい状況だというのはここを読んでくれている人なら同意してくれる人も多いと思います。
だから今、ブログを始めるのならあくまでもポートフォリオとしてのブログが一番いいと思っています。
でポートフォリオのブログって何?と思う人も多いと思いますが、ポートフォリオの意味の1つである「作品集・実績」ってことです。
好きなものをとことん書いていくことで、その分野のスポンサーがついたり、広告主が現れたり、出版につながったり、コンサルにつながるという方法のマネタイズが一番いいんだろうなと、今更ですが思う訳です。
ただ好きなことを書いていけばいいという訳ではなく、あくまでも実績を示せる内容でなければ意味はないですし、作品集なので、他人に見てもらって評価されるもので無ければ意味が無い訳です。
もちろん昔からこの傾向はあったのですが、2020年5月以降からSEOがかなり難しくなったため、SEOを意識するよりはあくまでも作品であること、実績であることを意識した方がいいと思うし、健全だな~と。
読みやすさと見やすさと伝わりやすさ
読みやすいブログを書きましょう!ということの説明として
- 結論は先に書く
- 箇条書きを使う
- 改行多めが読みやすい
- 文字だけでなく装飾・吹き出し等を使う
これはこれで初心者にはわかりやすい説明だと思いますが、ここで何も考えずにこれが「読みやすい」と勘違いしてしまうことの危険性も同時にあると思っています。
元々僕は、読まれないことを前提に見やすさ、見た感覚で読み進めていけるということを意識していた時がありました。
読みやすさなんて、諦めて見やすさで書くのが良いんじゃない?ということを書いている訳です。
人は読んでいるようで、見ているだけのことが多いですから。
ただ、これに気がついたきっかけはヒートマップツールなんですけど、とりあえずスクロール率を高めるため(完読率ではなく、あくまでもスクロールの到達距離)でした。
で、ここで考えて欲しいのが「わかりやすさ」と「伝わりやすさ」です。
読みやすい文章というのは2つに分類されると考えています。
それが
- わかりやすさ
- 伝わりやすさ
同じようでいて異なるんです。
- 結論は先に書く
- 箇条書きを使う
- 改行多めが読みやすい
- 文字だけでなく装飾・吹き出し等を使う
上記のことは伝わりやすさであって、わかりやすさでは無いと思っています。
文字が詰まっている、1行で改行することって、読みやすさ・わかりにくさとは異なっていて、たとえ文字が詰まっていても、読みやすい、わかりやすい文章はいくらでもあります。
でヒートマップツールの弊害があります。
ヒートマップツールは、どこまでスクロールが到達しているか、どこがタップされているか、どこがよく見られているのか、ということはわかります。
ただそれが読まれた結果なのか、見られた結果なのかは、わからないんですよね。
でもスクロール率が高い=読まれている、と勘違いさせてしまうことがあるのがヒートマップツールであり、ヒートマップツールの弊害だな~と最近思うようになりました。
で、箇条書きや吹き出しとかよりも、伝わりやすさで言えば、図解やイラスト、漫画の方がより伝わるんですよね。
だからわかりやすさを放棄して伝わりやすさに向かうのであれば、そもそもYouTubeの方が上になってしまったり、漫画の方が上になってしまって、文章である意味ないんじゃない?ということにもなりかねないと思いませんか?
もちろんブログなんて、イラストでも写真でも動画でも、メディアは何でもありの場所なので、伝われば良いんですけど、わかりやすさも放棄はしないで、思考停止せずに読みやすい文章、伝わりやすい文章は何だろう?と考えることがより大切だと感じています。
ユーザーを見て書くのか、ユーザーのために書くのか
ユーザーを見るというのは、良い面もあれば悪い面もあると思っています。
人は自分の見たいものを見て、自分の知りたいように覚えるというのはよく言われることですが、ユーザーを見て書くというのは、ユーザーが望むものを書くということになってしまうことがあります。
例えば、数十万円するアフィリエイト等のネットビジネスの情報商材や塾にお金をつぎ込んでしまう人を情弱の一言で終わらせるのは簡単なんですけど、お金をつぎ込んでしまうユーザーの心理につけ込んだ非常にうまい文章を書く人っているんですよ。
簡単に儲かりそう・・・と思うユーザーを見て記事を書いているので、自分が見たい世界だけを求めている人には本当にハマりやすい内容になるんですよね。
反面、ネガティブになっている人に対してポジティブに向けることもユーザーを見て書いた記事では可能なので、良い面に向くことも当然あります。
ユーザーが望む世界で導くことがユーザーを見て書いた記事では可能なので善にも悪にも向かいます。
数十万円もする情報商材や塾なんて、絶対に契約しては駄目!というのはユーザーのためなんですけど、知識が少ないユーザーにしてみると「せっかくの儲け話なのに、俺を儲けさせないためにウソをついているだろ!」と怒り出す人もいる訳で。
いくらユーザーのために書きたものでも、ユーザーにしてみればユーザー(自分)のためになっていない!と判断されてしまうこともある訳です。
- ユーザーを見て記事を書く
- ユーザーのために記事を書く
この両方をうまくミックスさせて記事を書くのが本来一番良いんですよね。
ただ、これが本当に難しい、僕はうまく書けません。
これ、善の方向に向かわせてかけるライターって、本当に凄いな~って思うんですよ。
悪の方向ならちょっと勉強すれば割と簡単なんですけどね。
腐らずに続けることが大切
Twitterで少しだけ話題になっていた記事があります。
これ、ずっと感じていることなんですよね。
12月のGoogleのアップデートで、札朱は全体的に順位が上がりましたが、落ちている記事・コンテンツもあるんですよ。
順位にして1~3位くらいの落ち方なんですけど、その代わりに上がってきたコンテンツは、SNSとフリー素材埋込のこたつ記事でした。
でも、ここで腐ってしまってやる気を失うと余計に落ちていくので、そういうのは気にしないで、自分の信じたコンテンツを作るのが一番だな~と思う今日このごろです。
2021年のSEOで重要な要素
2021年、SEOで重要になる要素は下記のものだと考えます。
- E-A-T
- コンテンツ(検索意図)
- ユーザー行動
- コアウェブバイタル
コンテンツ(検索意図)とユーザー行動については説明しているので、E-A-Tについて、こう変化するのではないか?ということを書いておきます。
今更E-A-Tなんて…と思う方もいると思いますが、個人がどうやってE-A-Tを確保していくのか、ドメインパワーを育てていくのか?ということを説明します。
SEOに詳しいと言われている、はるか氏がこんなことをつぶやいていました。
このツイートを100%支持する訳ではありませんし、実際運営者情報が怪しいというか無いサイトが上位表示していることなんて、普通にあります。
運営者情報が無いサイトが低品質なら、運営者情報が無いサイトに負ける訳はありませんからね。
あくまでも相対的なものであって、コンテンツで買っていても運営者情報が無い中古ドメインで被リンクが多いサイトには勝てませんから。
でも、運営者情報は無いよりはあった方が絶対に良いです!
より深い運営者情報を伝えるには資格を伝えるとか出版物を伝えるとかいろいろと言われていますが、もっと良い方法があります。
Who is情報と運営者情報を一致させることです。
実は試した時は全く効果が無かったのですが、徐々に効果が出てきているように感じています。
1つ試した時は効果は感じなかったのですが、その後いくつかで試したら徐々に効果が出てきたように感じています。
Who is情報って何?という方のために簡単に説明すると、ドメインの管理者・所有者が誰か?という情報のことです。
お名前.comでドメインを取得していれば、Who is情報をGMOにしている方も多いと思いますが、Who is情報と運営者情報が一致していた方が本人である可能性が高いとGoogleが判断する可能性が高いと思いませんか?
イオンカードの教科書でテストした時は厳しいYMYL(クレジットカード)にも関わらず、伸びていきました。
GRCのサイトスコア50の推移です。サイトスコア10ではそれほど伸びてきていませんが、12月1日にWho is情報を公開してその10日後くらいから急激に伸びました。
ただ伸び始めた1週間前にGoogleのアップデートがあり、それが影響した可能性も否定は出来ないので、もう少しいろいろなサイトで試した結果を来年のnoteで書きたいと思っています。
なお今の住所や電話番号を公開するのは怖いという場合は、知りあいで会社を行っている人がいたら住所を借りて良いか聞いたり、電話番号は格安SIMで契約すれば月1000円くらいで済みます。
ただ最初試した時は本当に効果が無かったので、効果があったのは他の事が要因かもしれません。
でも、資格とか実績とかって、いくらでも偽装出来ますが偽装しにくいドメインと直結するWho is情報をGoogleが評価しない訳が無いと思いませんか?(実際には偽装出来ますけどね)。
でも、効果があったと感じているのは特化サイトのみなので、雑記では厳しいように感じています。
ただ法人サイトが行っている下記のような事はE-A-Tやドメインを成長させるためには重要になってきているように感じています。
- PRサイトを通じてPR活動を行っている
- 求人サイトを通じて求人活動を定期的に行っている
- Google Mapに登録されている
- 決算報告を行っている
- ドメイン運用歴が長い(短くても長い公式からのリンク)
- オリジナル商品を販売していたりオリジナルサービスを提供しているため、一次情報を出していてレビューサイト等で引用が多くなり被リンクが増えている
このように法人なら比較的簡単に行えるE-A-Tを強化する施策は、個人では難しいので、来年も引き続き法人サイトが有利になるようには動いていくと思います。
2020年12月のアップデートはややコンテンツが評価されただけで、いつぶり返しが来るかわからないというか、今も既に法人サイト有利に徐々に動いているように感じています。
個人サイトで上がったサイトも、3位から4位とか、5位から6位とか、少しずつ落ちているのではありませんか?僕がそうです。
抜いていくのは大手サイト・法人サイトばかりで個人サイトには抜かれていません。
でも個人でやれることはユーザー行動を促すコンテンツを地道に作りづづけるしか無いかな?と思っています。
- 企業・法人ドメインだから検索結果上位を取れる
- 検索結果上位を取るための要素の特徴が企業・法人ドメインに多い
これ、似ているようで異なることですよね。
僕は企業・法人ドメインだから検索結果上位を取れるのではなく、検索結果上位を取るための要素の特徴に適ったものが、企業・法人ドメインに多くなっていると思っています。
コアウェブバイタル
コアウェブバイタルについては下記の記事を参考にしてください。
めちゃくちゃ省いて説明すると表示速度大切、ユーザーがアクション(スクロールでもタッチでも)をし始めるまでの時間も大切、後で画像読み込んだりしてズレていくのは良くないよ、というものを指標にしたものです。
まあ表示速度が大切ってことですね。
で、プログラムがわからない初心者がこれを対策する場合って、非常に難しいんですよ。
一番簡単なのは、WordPressの場合、AMP化することだと思っています。
ただAMP化するだけではなく、WordPressのテーマで標準でAMP化できるものを使い、更にできるだけプラグインを使わないようにすることが大切です。
スマホでの閲覧が多いサイトなら、AMPがテーマ標準でついていて、プラグインを極力使わないだけで、かなりコアウェブバイタルの数値がよくなっていきます。
プラグインの数が2桁を超えているのであればまずは1桁に出来ないか考えて下さい。
最近は常に有効化しているプラグインは僕の場合5つ以内を目安にしています。
おまけのコンテンツ
2020年12月のアップデートで感じたことや、最近SEO関連で言われていることで、違うんじゃない?と思うことを書いておきます。
発リンクはより重要になった
5年くらい前だと発リンクはSEOを考える上でマイナス、と言っている人が多かったのですが、ここ最近は発リンクが非常に大切に思えています。
特に今回のアップデートでは発リンクがポジティブに評価されたように感じています。
上記は札朱の神社の基礎データには必ず載せている関連リンクをキャプチャーしたものですが、昔だとこれ、リンクファームになっているからやめた方が良いって言われたんですよ。
それを教えてくれたのは、クレジットカードの読みものさんなんですけど。
当時、クレジットカードの単一キーワードで1位をとっていた方からの指摘なので、すぐにやめたんですけど、今は関連する発リンク、特に公式サイトやWikipediaのようなサイトへの発リンクなら積極的に行った方が良い結果になっています。
発リンクはGoogleのPageRankというエコシステムに役立つわけだから、良質な発リンクをつけることはそりゃ評価されて当然だよなあと思う。
— 木村賢(Satoshi Kimura) (@kimuyan) December 15, 2020
SEOの専門家でもある木村さんがアップデートの時期に良質な発リンクは評価されて当然と書いているので、おそらくですが、今回のアップデートで影響があったのではないか?と予測しています。
クロールバジェットではなく、インデックス・ランキングバジェット
恥ずかしながら知らなかったのですが、Search ConsoleでURL検査した時に出る「前回のクロール」の項目、これクロールした日では無いんですね。
上記の「前回のクロール」の項目です。
ここ最近、全然クロールが少ないな~って思っているコンテンツとかあったので、おかしいな~とは思っていたのですが、これクロールした日ではなく「インデックスしてあるコンテンツを取得した日」なんですね。
Google検索オフィスアワーで初めて知りました。
参考:Google検索オフィスアワー 2020年12月22日(YouTube)
*44分50秒くらいから再生されると思いますが、そこで金谷氏がそう述べています。
以前から個人サイトではクロールバジェットは関係ないと言われていて、僕もそう思っていたのですが、ここ最近「前回のクロール」の日付が古すぎて、やはり個人でもクロールバジェットは気にした方が良いのかな?と思い始めていた時に知ったので、参考になりました。
でも本当かな?と思って「前回のクロール」から1週間以上経過しているコンテンツ(記事)にGoogleのクローラーが来ているか調べました。
レンタルサーバならログが見られるので、ログをダウンロードして調べました。
今回はエックスサーバーです。
参考サイト:エックスサーバーでエラーログを確認する方法
上記リンク先の「サーバーパネル」の画面が少し古いものになっています。今は下記のように変更になっています。
アクセスログのところを見てください。
アクセスログを見てみると「前回のクロール」から1週間以上経過しているコンテンツ(記事)にも前日や前々日にはクローラーが来ていることがわかりました。
ダウンロードしたログとGoogle Botの種類を比較すればわかります。
でも、なぜ古いコンテンツ(記事)をインデックスしたままにして、ランキングを行うのか?
Googleが検索結果に出すまでの仕組みはご存知かと思いますが、一応念の為に書いておくと
- Googleのクローラーが来る
- インデックスする(サーバーに登録する)
- ランキングを行う(順位が決定する)
クロールバジェットとは、「グーグルのクローラーであるGooglebotがそのサイトを一定期間にどれぐらいクロールするかの割り当て枠」という意味です。
とにかくクロールしてくれないと、インデックスも行われないため、検索結果にも表示されないので、クロールされることが重要だと言われています。
実際には個人ブログや個人サイトくらいならクロールバジェットは心配しなくても良いくらいだと今回のことで再認識しました。
しかし、インデックスした日が古すぎてランキングに影響を与えているのではないか?ということがほぼ確信に変わりました。
むしろクロールバジェットというよりは、僕の造語ですが、インデックスバジェット・ランキングバジェットが重要なのでは?と思うようになりました。
古いコンテンツのままインデックスしてランキングを行うことが多くなっていて、Googleのサーバー性能が追いついてないのでは?と思うくらいに。
実際に3日前に更新して、その後にクローラーが来ても、インデックスされている内容は4日前以上とか、普通にありました。かなりリライトしたのに。
どうもこの辺りのことがしばらくフェッチが出来なかった要因なのかな?と勘ぐってしまいます。
リライトしたのに順位が落ち続けているコンテンツ・記事があれば古いコンテンツの状態のものがそのままインデックスされていないか、確認して、必要に応じてフェッチ(インデックス登録をリクエスト)を行った方が現状、良いと思います。
8ヶ月近く前のインデックスデータをそのまま使っていることがあるそうですから。
ただしGoogleの中でキーワードによって、インデックス・ランキングの頻度を調整しているのかな?と思う部分は多いにあります。
今回、インデックスの日付が古いものは、神社とか史跡とか、情報が古くてもどうにかなるものが多かったので。
とにかく良いサイトを作り続けよう
かなり長文になりましたが、個人でサイト運営をしていくのは徐々に厳しくなっていく状況にあると思います。
でもできることは、良いサイトを作り続けることくらいです。
良いサイトの定義は人それぞれですが、敢えて良いサイトを定義付けるのであれば、ユーザーがアクションを起こしてくれるサイトだと思います。
2021年も頑張って良いサイトを作っていきましょうね。
購入していただき、ありがとうございました。
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