札幌に移住してから、北海道神宮にはほぼ毎月1度は通っている鈴木です。
北海道神宮は円山公園という自然豊かな公園に隣接(というよりは円山公園の中にある)していて、更にホッキョクグマやレッサーパンダが可愛い円山動物園もあります。
ただ予備知識無しで来てしまうと参拝出来なかったり、おすすめの場所を見ないで帰ってしまうことも。
後から調べた時に、見逃した~!!と後悔しないように北海道神宮のおすすめスポットから参拝可能時間まで詳しく説明します。
北海道神宮へのアクセス方法と鳥居について
北海道神宮へは地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩10~15分くらいです。
JR札幌駅からだと地下鉄南北線「さっぽろ駅」から「大通駅」まで、「大通駅」から地下鉄東西線に乗り換えることになります。
南北線では中央付近の車両に乗ると混雑していないし、乗り換えもスムーズに出来ます。
東西線では進行方向の先頭車両もしくは2両目に乗ると便利です。
円山公園駅では3番出口が最も円山公園(北海道神宮)に近いのでおすすめです。
ただ鳥居は全部くぐりたい!という場合は下記のGoogle Mapのようになります。
北海道神宮の第一鳥居は北海道神宮の中ではなく少し離れたところにあるので、円山公園駅を5番出口から出て、一旦反対方向に向かい、最初の交差点を左折して歩いていくことになります。
上記の写真が北海道神宮第一鳥居です。
北海道神宮の鳥居は全部で4つあり、第一鳥居と第二鳥居はこのルートで通れます。残り2つの内「公園口鳥居」は帰りに北海道神宮の境内末社である「開拓神社」を通って円山公園に抜けるルートで円山公園駅に向かえば通ることが出来ます。
第3鳥居は、北海道神宮から円山動物園に向かう途中にあります。
一般的なサイトや観光雑誌で紹介されている北海道神宮の上記写真の鳥居は第二鳥居です。
円山公園駅から円山公園を通って北海道神宮に向かう場合は「北海道神宮 公園口鳥居」を通っていくことになります。
北海道神宮から円山動物園に向かう時に通るのが上記の写真の第3鳥居です。
- サクッと北海道神宮を参拝したい人=公園口鳥居だけ
- 第一鳥居は欠かせない!という人=第一・第二・公園口鳥居の3つ
- 円山動物園も見たいけど時間は節約=公園口鳥居と第三鳥居の2つ
というようになります。
なお御朱印を集めている場合は、最初は公園口鳥居を経由して開拓神社を参拝してから北海道神宮に行かれることをおすすめします。
北海道神宮の駐車場
北海道神宮には駐車場があり、1時間までは無料で駐車が出来ます(祈祷を受ける場合は2時間まで無料)。
無料時間を超えると1時間毎に500円が加算されます。
駐車場は 北一条駐車場と南一条駐車場の2箇所があります。
ただ土日祝だと満車になっていることも多いので、出来れば公共交通機関で向かうのがおすすめです。
なお、円山公園駅からタクシーを使えば概ねワンメーターで境内まで乗せてくれるので、足が不自由な方はタクシーで向かわれることをおすすめします。
円山公園や円山動物園も一緒に見るという場合は1時間だと足りなくなるので、円山動物園の駐車場に停めて参拝に行くのがおすすめです。
その方が駐車場代が安くなります。
北海道神宮は参拝時間に注意
北海道神宮に訪れる時に気をつけて欲しいのが参拝可能時間です。
北海道神宮の拝殿の手前に上記写真の立派な門があります。この門は神門と呼ばれていて、時間で開閉されます。
閉じられてしまうと拝殿での参拝は出来なくなります。
札幌の夏は陽が沈むのが遅く6月7月なら19時くらいまで明るいのですが、夏場でもこの門は17時には閉じられます。
夕方に行くと参拝出来なかった!(御朱印もいただけません)ということになるので、神門の開閉時間は注意してください。
期 間 | 開 門 | 閉 門 |
---|---|---|
元旦 | 0:00 | 19:00 |
1月2日~1月3日 | 6:00 | 18:00 |
1月4日~1月7日 | 6:00 | 16:00 |
1月8日~1月31日 | 7:00 | 16:00 |
2月1日~2月末日 | 7:00 | 16:00 |
3月1日~3月31日 | 7:00 | 17:00 |
4月1日~10月31日 | 6:00 | 17:00 |
11月1日~12月31日 | 7:00 | 16:00 |
神門の開閉時間は上記の通りです。
誰も居ない拝殿の写真を撮りたい!という方は開門時間ではなく、その約30分後が最も人がいない時間帯になります。
理由は毎朝、開門と一緒に参拝をさせる方が何人かいて、開門時間には数人がいるからです。
24時間参拝出来る神社が多い中、北海道神宮はなぜ出来ないかと言えば、1974年に放火で拝殿や本殿が全焼してしまったためです。
しかし、罰当たりな人もいますね。
北海道神宮の御祭神とご利益・由緒
参拝するのなら御祭神やご利益、由緒(歴史)は気になる人もいますよね。
詳しく解説していきます。
北海道神宮の御祭神
北海道神宮の御祭神は4柱です。
- 大国魂神(おおくにたまのかみ)
- 大穴牟遅神(おおなむちのかみ)
- 少名彦神(すくなひこなのかみ)
- 明治天皇(めいじてんのう)
上記の4柱を見て、あれ?と思った方はかなり鋭いです。
大国魂神と大穴牟遅神って、同一の神様じゃないの?と思うかもしれませんが、北海道神宮では別の神様として祀られています。
元々大国魂神は概念的な神様なので、神社によっても異なっていることが多い神様です。
北海道神宮のご利益
北海道神宮のご利益はすべてということになっています。
大国魂神は、「北海道国土の神」として土地を守る神様と言われています。
大穴牟遅神は、国土経営の神・開拓の神・商業の神・農業の神・医療の神・薬品の神・縁結びの神・禁厭の神 等の神格を持つとされていていろいろとご利益がありそうです。
少彦名神は、国造りの協力神・常世の神・医薬の神・温泉の神・禁厭の神・酒造の神・穀物の神 等の神格を持つとされてこちらも様々なご利益が期待出来ます。
北海道神宮の由緒・歴史
北海道神宮は、1869年(明治2年) 明治天皇により北海道鎮護の神を祭祀するよう勅を発したことにより創建されます。構想は江戸時代よりあったそうです。
1870年(明治3年)仮社殿を創成川河畔に造りました。創成川河畔は、さっぽろテレビ塔の後ろ(東側)を流れる川のことです。
1871年(明治4年)札幌神社と命名され、円山に社殿を造営し鎮座しました。
1964年(昭和39年)に札幌神社から北海道神宮へと名前が変わりました。
北海道神宮の参道の様子
北海道神宮に行くのなら一番おすすめの時期はゴールデンウィーク頃です。理由は参道に桜が咲き乱れ、とても美しい景色を見られるからです。
桜がトンネルとなってとても美しく、まさに日本の風景と感じられました。
参道の左右には石灯籠が並び、これも神社らしい風景です。
参道を歩いてくると左側に立派な手水舎があります。
水はいつも流れていて、冬場は一部凍っていることもあります。
反対側を見ると社務所がありますが、ここは一般的な参拝の場合は関係ありません。
御朱印は神門を入った中にある祈祷受付所でいただきます。
手水舎で手と口、心を清めたら神門をくぐって中へと進んでいきます。
なお大晦日になると人で賛同が埋め尽くされます。
参拝出来るまで1時間以上はかかります。氷点下の札幌の街でかなりきついのですが、本当に多くの人が来て驚きます。
北海道神宮の拝殿と授与所・祈祷受付所
神門を通って中に入ると正面に立派な拝殿があります。
左右を見回すと囲まれていることがわかります。
回廊になっている部分がまた神社らしく落ち着く雰囲気です。
参拝の方法は一般的な二拝二拍手一拝です。
神門の並びには「守札授与所」があります。
いろいろなお守りや御札、破魔矢等が販売されています。
拝殿の並びの右奥に「祈祷受付所」があります。
この中で御朱印は書いていただけます。
御朱印については後半にもう少し詳しく説明します。
北海道神宮には狛犬が無い?いえ、あります
北海道神宮は鳥居をくぐってから拝殿までの間に狛犬様が無いため、狛犬は無いと思っている人もいますが、狛犬様がきちんと鎮座しています。
ただ非常にわかりにくい場所にあります。
手水舎から神門に行く間、左側を見ると銅像があります。
島義勇(しまよしたけ)という方の銅像です。
島義勇氏は北海道開拓の父とも言われている人です。何を残したか一番わかりやすいのが、札幌と言えば碁盤の目のように整備されていますが、そのように作るように提案したのが島義勇氏です。
北海道では判官さまと呼ばれて親しまれています。
この銅像の後ろに小さな路があります。
この奥に狛犬様は鎮座しています。
立派な台座に鎮座しています。
神社で狛犬様を見るのが好き!という方は是非見るようにしてください。
六花亭 神宮茶屋店でここだけのスイーツを食べる
北一条駐車場側から賛同に向かう途中に北海道の銘菓店として有名な「六花亭 神宮茶屋店」があります。
普段はここでしか販売されていない「判官さま」という和菓子スイーツが販売されています。
そば粉入りのお餅で中にあんこが入っている焼きまんじゅうです。
普段はここでしか販売されていないので、是非北海道神宮に来たら食べて下さいね。
北海道神宮の境内末社
北海道神宮の中には境内末社が3社あります。
せっかくなので是非参拝して下さい。円山公園の中を通って北海道神宮に行く途中に3社ともあります。
開拓神社
北海道神宮の境内末社で最も大きいのが開拓神社です。
北海道開拓の功労者を祀る神社で1938年(昭和13年)に北海道開拓70年を記念して建立された開拓奉斎殿が前身になっています。
祀られているのは北海道功労者である37柱です。
実はこの開拓神社の御朱印もあり、北海道神宮の祈祷受付所でお願いすると書いてもらえます。
拝殿が非常に特徴的な神社です。
札幌鉱霊神社
開拓神社の隣にある小さな神社が、札幌鉱霊神社です。
鉱山殉職者の慰霊のために建てられた神社です。
北海道と言えば昔は石炭がよく取れていて鉱山で働く人が大勢いました。ただ鉱山での事故で亡くなる人も多く、そういう方の慰霊のための神社です。
1943年(昭和18年)に札幌鉱山監督局50周年記念事業として建立され1949年に遷座してきました。
穂多木神社
札幌鉱霊神社の隣にあるのが穂多木神社です。
1938年(昭和13年)に北海道拓殖銀行本店の屋上に同行の守護神として札幌神社(今の北海道神宮)の祭神を奉斎する神社として建てられ、1950年にここに遷座されました。
穂多木神社で注目したいのが狛犬様です。
なんとブロンズ製の狛犬様です。石で作られた狛犬様が多い中、ブロンズ製の狛犬様は非常に珍しいです。
元々は銀行にあった神社なので金運があると言われていますが、この狛犬様を撫でると金運が授かると言われています。
末社である北海道神宮 頓宮へも行こう
北海道神宮の境内の中ではなくさっぽろテレビ塔から徒歩10分ほどの距離に北海道神宮頓宮という神社があります。
北海道神宮まで参拝に行けない人のために作られた遥拝所として1878年(明治11年)に創建されたのが始まりです。
狛犬様が2組あり、鳥居川の狛犬様を撫でると恋愛成就、拝殿前の狛犬様を撫でると夫婦円満・子宝祈願になると言われていて女性を中心に人気の神社となっています。
北海道神宮の御朱印
北海道神宮の御朱印は祈祷受付所でいただくことが出来ます。
オリジナル御朱印帳も2種類販売されています。
北海道神宮はほぼいつでも受付時間内なら御朱印を書いていただけます。
上記の通り、元旦でも書いていただけます。
また開拓神社の御朱印もお願いすると書いてもらえます。
共に500円で2社とも書いてもらうと1000円となります。
北海道神宮の例大祭「札幌まつり」
毎年6月14日から6月16日は北海道神宮の例大祭です。この期間は中島公園でもお祭りが開催され札幌市内がとても賑わいます。
特に札幌市内を練り歩く神輿渡御はこの期間に札幌に来る場合は是非みて欲しいと思います。
北海道神宮内で行われる祭事もとても神聖な雰囲気があっておすすめです。
北海道神宮でエゾリスを見て円山公園でオシドリを見よう
北海道に来たのなら北海道の自然動物も見たいという人は多いですよね。
北海道神宮ではとても可愛らしいエゾリスをよく見かけます。
北海道神宮の境内によく出没して観光客を楽しませています。
午前中、出来れば10時までに行くと時期にもよりますが遭遇率は6割くらい(経験談)です。
少し人馴れしている個体もいますが、出来るだけ遠くから見るようにして下さい。
近づくと逃げてしまうことも多いです。
また円山公園の池には6月頃になるとオシドリの雛が現れます。
この雛もめちゃくちゃ可愛いんですよ。
オシドリを聞くと「おしどり夫婦」という言葉を思い出す人もいるでしょう。
卵を生むまでは雄は非常に雌に献身的に尽くしますが、卵を生んで雛が孵ると雌のワンオペとなり、実際には「おしどり夫婦」というイメージではありません。
円山動物園にも立ち寄ろう
北海道神宮に隣接して円山動物園があります。
円山動物園で有名なのが泳ぐホッキョクグマを水に囲まれたトンネルから見ることが出来ることです。
またレッサーパンダもいて非常に可愛らしいですよ。
時間に余裕があれば是非、円山動物園にも立ち寄ってください。
北海道神宮 詳細
- 住所:〒064-0959 北海道札幌市中央区宮ケ丘474
- 電話番号:011-611-0261
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 参拝時間:前述(概ね7:00~16:00と思っていて下さい)
- 休庁日:無し
- 入場料:無し
- 駐車場:あり(参拝者に限り1時間まで無料・正月期間は有料)
- マップコード:9 487 401*75 (駐車場位置)
- 公式サイト:北海道神宮
是非、札幌に来られた時は北海道神宮に立ち寄ってくださいね。
以上、北海道神宮についてでした。
コメント