国の登録有形文化財巡りが割と好きな鈴木です。
先日小樽に行った時に、国の登録有形文化財に指定されている「旧青山別邸 にしん御殿 小樽 貴賓館」に行ってきました。
豪華絢爛な美術品も展示されており、レストランでは小樽の名物とも言える「にしんそば」を食べることも出来る場所で、小樽にいった時に時間の余裕があれば立ち寄って欲しいスポットの1つです。
最近では、ゴールデンカムイの聖地巡礼先としても人気です。
写真を多めに紹介していきます。
旧青山別邸 にしん御殿 小樽 貴賓館の外観と歴史
小樽駅方面から小樽祝津港を結ぶ北海道道454号線小樽海岸公園線を走っていくと上記の看板が見えます。
案内通り進んでいくと立派な日本家屋であることがすぐにわかる旧青山別邸 にしん御殿 小樽 貴賓館が現れます。
「国 登録有形文化財」と書かれた木の案内板が魅力的です。
立派な塀の横の小路を歩いていくと、入口があります。
「小樽 貴賓館」と書かれた看板と豪華な門、まさに貴賓館!!という雰囲気が漂っています。Tシャツと短パンで来ちゃったよ・・・
中に入るとすぐに募金箱があります。庭園だけを眺めるのなら是非、募金をして下さい。
その後ろに「石狩挽歌記念碑」なるものがありました。1975年に発表された、なかにし礼作詞の曲とのことです。
そしてその道案内通りの方向を見ると、国の登録有形文化財にもなっている、旧青山別邸が見えてきます。
重厚な作りの「鰊御殿」である旧青山別邸、雰囲気からして何か特別なものをきっと感じられると思います。
鰊御殿は主に明治から大正(一部昭和初期)に北海道日本海側でニシン漁によって財をなした網元が居住兼漁業施設として建てた建物の総称です。
小樽にはいくつか鰊御殿がありますが、その中でもかなり豪華な作りなのが、旧青山別邸です。
大正6年(1917年)から6年半もの月日をかけて完成させたそうです。
手前の建物だけでなく、後ろには2階建ての立派な建物もあります。
なお上記の写真、ゴールデンカムイ5巻の第40話「ニシン御殿」にも出てくる場面です。
実際には小樽市鰊御殿とこの旧青山別邸の2箇所が主なモデルになっています。
中を見学することも出来ますが、見学料1000円(税別)です。
そして内部は撮影禁止になっています。文化財保護の観点からしても致し方ないのですが、少し高いな~という印象があります。
旧青山別邸の前にある建物も雰囲気があります。
開運の釜と呼ばれる鰊を煮るための釜が展示されているスペースもありました。
鰊御殿に行くと決まってこの鰊を煮るための釜は展示されています。
旧青山別邸の隣にある大きな建物が貴賓館と呼ばれる建物です。
レストランやお土産売場は中にあります。この建物は比較的最近建てられたもので、特に歴史的な価値がある訳ではありませんが、中は無料で見られるので是非見て下さい。
旧青山別邸の玄関が上記の写真です。
国の登録有形文化財のプレートがつけられています。
国の登録有形文化財の登録番号は
- 第01-0108:旧青山家別邸主屋
- 第01-0109:旧青山家別邸文庫蔵
- 第01-0110:旧青山家別邸板塀
この3つが登録されています。つまりここに来る途中に見た塀も国の登録有形文化財ということです。
小樽の都市景観賞も受賞しています。
旧青山別邸の屋根を見ると鯱がつけられているのがわかります。
恵比寿様と大黒様の旧青山別邸
開運の釜の上には恵比寿様が祭られていますが、旧青山別邸の屋根部分も見て下さい。
大黒様と恵比寿様が鬼瓦の部分に取り付けられています。
小樽貴賓館と天井画
旧青山別邸の外観や庭を堪能したら貴賓館の中へ。靴を脱いで中へと入ります。
中に入ると広いホールがありますが、天井を見ると圧倒されます。
天井一面に北海道ゆかりの画家による豪華な天井画が展示されているんです!
花の絵がメインで、その美しさと迫力は一見の価値ありです。
ゴールデンカムイのキャラクターのパネルも置かれています。
天井画に圧倒されていて正気を取り戻して振り返ると旧青山別邸への入口があります。
券売機でチケットを買って中に入るようになっています。撮影禁止なので写真はありませんが、豪華絢爛を誇ったニシン御殿の華麗なる文化財を堪能することが出来ます。
チケットを受付にわたすと靴下を一緒に渡されることもあります。
理由はニシン御殿の床に漆を使っていて、かぶれることがあるからということ。
肌が敏感な方は靴下を履くようにしましょうね。
旧青山別邸から戻ってくると出口は別になっていてお土産売場へと入るようになっています。
小樽の名産品をメインにいろいろなものが販売されています。
小樽 貴賓館 レストラン 花かずら
貴賓館のホール横にはレストラン「花かずら」があり食事をいただくことも出来ます。
食事のラストーだーは14時30分、喫茶は閉店時間の30分前までです。
和食がメインでニシン御殿らしく鰊を使ったものが多くなっています。
やはりここは「当店名物」のにしんそばをいただくことに。
頼むこと5分くらいでニシンそばの登場です。
鰊の甘露煮と大根おろし、そしてネギがトッピングされています。
クチの中でほろほろとくずれるこのニシンの甘露煮、ババァの言うとおり絶品だな、
ふぅ~こいつはヒンナだぜ
ゴールデンカムイより
と思わず口ずさんでしまいそうな味わいです。
ツユはやや濃い目でした。
満足満足
旧青山別邸 にしん御殿 小樽 貴賓館の詳細とアクセス方法
- 住所:〒047-0047 北海道小樽市祝津3丁目63
- 電話番号:0134-24-0024
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:4~10月 9:00~17:00 / 11~3月 9:00~16:00
- 12月29日から31日までは15時で終了
- 定休日:1月1日~1月7日
- 入場料:旧青山別邸の見学のみ1000円(税別)
- 駐車場:あり(無料)
- マップコード:493 811 494*04(駐車場位置に設定)
- 公式サイト:小樽 貴賓館
レストラン 花かずらの営業時間は
- 4~10月 11:00~17:00
- 11~3月 11:00~16:00
旧青山別邸 にしん御殿 小樽 貴賓館へのアクセス方法・行き方
旧青山別邸 にしん御殿 小樽 貴賓館へは車が便利です。
小樽駅からだと20分くらい、距離にして6kmくらいです。
公共交通機関の場合、JR小樽駅から中央バス「小樽水族館」行きに乗車約20分、「祝津3丁目」で下車、そこから徒歩5分くらいとなっています。
なお小樽駅からのおすすめは、小樽海上観光船「あおばと」で祝津港まで来るのが個人的にはおすすめです。
祝津港からは徒歩10~15分くらいです。
以上、旧青山別邸 にしん御殿 小樽 貴賓館についてでした。
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