毎年2月15日の小正月に行われる秋田県横手市の伝統行事であり東北でも有名な雪まつりとして人気の「横手かまくら」に行ってきました。
横手に住んでいたこともあって過去にも見ていますが何度見ても素晴らしい横手かまくらを写真とともに紹介します。
「横手かまくら」について
最初に横手かまくらについて。
「かまくら」は、水神様をまつる横手の小正月行事です。
かまくらは毎年2月15・16日の夜に行われる小正月の伝統行事で、みちのくの冬の風物詩として全国的に知られています。
中に子供たちが入って、「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」「おがんでたんせ(水神様をおがんでください)」といいながら、甘酒やおもちをふるまいます。
「かまくら」はもともと、中にまつられた水神様にお賽銭を上げて、家内安全・商売繁盛・五穀豊穣などを祈願する行事でしたが、時代の変化とともに観光化が進んで現在のような形になりました。
市内に100個ほどできるかまくらの中では、甘酒(あまえこ)やおもちやお菓子などを食べながら、夜が更けるのも忘れて“話っこ”に花が咲きます。ぜひ一度、雪国のメルヘン「かまくら」に“きてたんせ”
450年の歴史があると言われる小正月行事ということで横手市も全力でこの行事を応援しています。角館の火振りかまくらも湯沢市の犬っこまつりも小正月の行事であり秋田の県南ではこの時期観光客がかなり増える時期になります。
中でも横手かまくらは一番人気でアクセスの良いホテルや旅館は1年前からでないと予約が取りにくい状況になっています。昨年末に行こうとして予約をしようと思った時にはもう無理で少し離れた宿を予約したくらいです。
会場は分散・無料巡回バスを利用
会場は5箇所(イベントも含めるとそれ以上)に分散しています。市街地で開催されるため駐車場も少なく(元から駐車場が少ないしそこまで駐車場が必要なところでも無い)車で行くとしても駐車する場所が無いという問題があります。
そのため市街地からは少し離れたところにある横手市体育館の駐車場が開放されそこから市街地までの無料バスが運行されます。
バスは横手市役所まで。
横手市役所です。ここからは違うバスに乗り換えて5箇所の会場を周ることが出来ます。
ただ横手かまくらは18時から21時までの時間に開催されるので昼間なら駐車場もそれなりにあって車でも周ることは出来ますよ。
18時からの無料巡回バスは5台あって約15分おきに会場を回っているので特に移動に困ることはありません。ただ巡回バスを使うのは横手公園に行く時と横手公園から市街地に戻る時くらいで後は徒歩で回れる距離になっています。
またバスに乗るとボランティアの方がかまくらに入る時のマナー等を教えてくれました。かまくらの中で甘酒とかお餅とかいただきたい方はしっかりと聞いておいた方が良いですよ。
人気の横手公園と横手城
横手かまくらで人気のスポットが横手公園です。模擬天守として横手城があります。
昼間は近くまで車で行くことが出来ます。夜も行くことは出来るのですが混雑していることと道が凍結していることもあるので雪道に慣れていない方は素直にバスで行くことをおすすめします。
お城の中にも入ることが出来ますよ。
中は資料館になっています。
お城によくある階段がきついのもお約束。
最上階からは横手市を一望出来ます。
反対側は山ですけどね。
平日の夜は本当に人の居ない場所でカップルがイチャイチャしているような場所です(笑)
動画も撮影しました。25秒程度です。
昼間に見ても良い場所なのですが夜は更に幻想的に!
雪が降っていたのでわざとフラッシュを炊いて雪が降っていることがわかるように撮影してみました。
ライトアップされたお城と暖かい色のロウソクの光、そして雪とかまくらで物凄く幻想的な風景に。
雪の中1時間以上も撮影をしながらその光景に夢中になっていました。
二葉町かまくら
横手公園から巡回バスで向かったのは次の会場の二葉町かまくら通り。他の会場よりも伝統ある振る舞いをしてくれるとのこと。
ここの会場まで見に来る人もそれほど多くないため横手かまくらの中では一番静かな会場であると言えます。
ハローキティのかまくらもありました。
ミニかまくらが幻想的です。
ミニかまくらもこんなふうになっているとエイリアンの卵のように見えてしまったり。
今回中に入らせていただいたかまくらです。
水神様にお賽銭を入れます。そして振る舞いとしての甘酒やお餅をいただきます。
このお餅が何とも言えなく美味しいんですよね。雰囲気で更に美味しく感じるということもあるのかもしれませんが、冷えた身体に温かい甘酒とお餅は最高です。
蛇の崎川原のミニかまくら
二葉町かまくら通りを後にしてすぐ近くの蛇の崎川原のミニかまくらへ。ここは昼間に見てもなんか凸凹してる・・・としか思えないのですが夜に見ると全く違う幻想的な風景になります。
川原に小さいかまくらが沢山作られ、中のロウソクの灯りが凄く幻想的に。
まあ、ある人が以前「エイリアンの卵だよね」と言って来て以来、そう見えてしまうこともありますが。
僕の写真ではその幻想さは伝わりませんが実際に見に行くと本当に幻想的な雰囲気です。橋の上から見ても綺麗だし川原に降りて近くから見てもまた綺麗。
時間を忘れて撮影しながら見てしまいます。
市役所・かまくら館周辺
蛇の崎川原を後にして市役所方面へと向かいます。
途中にもかまくらが作られており楽しめます。
ハート型の入り口のかまくらとか。
バルスしてみませんか?とか声かけられたり。
市役所近辺は昼間でも人がかなり多くなっています。それは「横手かまくらほっこり横丁」と名打って屋台村が出来ているからです。
横手及びその周辺のグルメが味わえますよ。
また市役所の横にあるかまくら館ではお土産を購入出来ます。
いつのまに横手のかまくらは恋人の聖地になったんだろう????
市役所の交差点と対角線上にある場所にもかまくらが作られており、かまくら体験を受け付けています。
夜になるとまた雰囲気が全然違って見えます。
機関車トーマス
横手かまくらほっこり横丁もまだまだ営業していました。
なお寒いのでトイレに行きたくなると思いますが市役所の交差点側の入り口は開放されており、中のトイレを使うことが出来ました。
横手南小学校のミニかまくら
続いて横手南小学校のミニかまくらへ。
途中でライトアップされた横手城が見えます。
普通の道にもミニかまくらにロウソクの灯り。これが良い雰囲気。
そして横手南小学校へ到着。市役所からは5分くらいです。
この小学校に通う小学生たちが一生懸命作った凄い数のミニかまくらを見ることが出来ます。
わざとフラッシュを炊いて撮影してみました。結構雪が降っているのがわかるかと思います。
ここも綺麗でずっと見ていたくなります。
羽黒町武家屋敷通り
横手南小学校を後にして次の会場の羽黒町武家屋敷通りへ。
武家屋敷のある通りにあるかまくらもまた綺麗でした。
帰り際、横手南小学校の近くで「かまくら交番」を発見!本当に中で警察官の人が話し合っていました。
横手かまくらを効率的に見る順番
体育館に車を停めてバスでかまくらを見にいく場合、市役所から体育館までの最終バスは21時ちょうど。体育館から市役所までのバスの第一陣は17時40分。会場につくと18時な訳で21時まで3時間しかありません。
写真をあまり撮らずに見て周るだけなら充分な時間ですが写真を撮りながらだとギリギリの時間。
だから効率よく見ようと思うのなら恐らく下記の順番が一番良いかと思います。
- 横手体育館からバスで市役所到着(18時ちょっと前くらい)
- 歩いて巡回バスの出発点である水道庁舎まで(3分くらい)
- バスで横手公園(横手城)まで
- バスで二葉町まで
- 二葉町から徒歩で蛇の崎川原まで
- 蛇の崎川原から徒歩で市役所前まで(トイレ休憩も)
- 市役所から徒歩で横手南小学校まで
- 横手南小学校から徒歩で羽黒町武家屋敷通りまで
- 羽黒町武家屋敷通りから徒歩で市役所周辺まで
- 市役所からバスで体育館まで戻る(21時15分くらい)
また昼間の内に軽く会場を見て回っておくと道に迷うことも無いと思います。
電車で行く場合は横手駅の観光案内所で情報をいろいろ得られます。
以前はこんな立派な建物じゃ無かったんだけどな~(1999年頃の話です)。
駅前にはホテル等もありますが予約は前年の3月中にしておくことをおすすめします。
横手駅の観光案内所でいろいろ情報を得てから徒歩で市役所まで行くのが良いですよ。途中で横手やきそばとか食べたり。
上記の記事で横手駅から市役所までの道順も説明しています。
横手かまくらへ行こう!2020年
横手かまくらは毎年2月15日16日に開催されるので2020年は
- 2月15日(土)
- 2月16日(日)
の2日間、開催されます。ちょうど土日にあたるのでかなりの混雑が予想されます。
参考サイト:横手市観光協会 平成31年のかまくら・ぼんでん情報
湯沢の「犬っ子まつり」は2月8日(土)2月9日(日)に開催され、角館の「角館火振りかまくら」は2月14日(金)に開催されるので、2月9日から2月15日までの秋田の雪まつりを見に行きませんか?
途中、日にちはあきますが、乳頭温泉郷に泊まったり、スキーをしたりと楽しめます。
きっと楽しい想い出になります!
なお、今からだと横手市内のホテルは予約出来ません。唯一出来るとすれば下記の温泉宿くらいでしょう。実際1月になってからでもこの時は予約出来ました。
かまくらの会場からは車で20分くらいです。
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