何となく鰊御殿・ニシン番屋の古い建物に惹かれる鈴木です。
小樽の観光名所としても名高い「小樽市鰊御殿」や「旧青山別邸」と比較すると規模は小さいですが、わかりやすい場所にある鰊番屋「茨木家中出張番屋」(いばらきけなかでばりばんや)に行ってきました。
小樽市の都市景観賞も受賞したことのある小樽の歴史を感じられる建物の1つです。
茨木家中出張番屋の外観と近隣の風景
茨木家中出張番屋は、おたる水族館のある祝津という場所にある鰊番屋です。
北海道道454号線沿いにあるので、車で走ってきても存在感ある建物なのですぐにわかります。
ただし専用駐車場が無いのでおたる水族館の駐車場等に停めることになります。
正確にはいつ建てられたのかわからないのですが、明治期に建てられたということで100年以上経過している建物です。
昭和50年代までは住宅として使われていたそうですが、その後30年ほど使われなくなり、損傷が激しく倒壊の可能性が出てきたため、解体の話も出てきましたが、補助金等も活用して修復し、存続することになったそうです。
ゴールデンカムイ人気にあやかっている感じもしますが、観光客が増えることは小樽市にとっても良いことですからね。
入口には「茨木家中出張番屋」の看板
看板の下には小樽市の「都市景観賞」のプレートが取り付けられています。
入口は歴史を感じるというよりは懐かしさを感じる、そんな作りです。
入口の上にはニシンのプレートが取り付けられていました。
茨木家中出張番屋の中の様子
受付でお金を払い、中へ
正面には竈(かまど)がありました。
左側を見ると大きな板の間
ここでヤン衆(ニシン漁などで雇われて働く男のこと)が生活をしていたのでしょう。
靴を脱げば上がれるようになっており、スリッパもあるのでスリッパを履いて上がります。
いろいろなパネルが展示されています。
パネルのかかっているところの上の板の間は、ヤン衆が寝る場所、1畳足らずのスペースに薄い布団を引いて雑魚寝だったそうです。
天井を見上げると立派な梁
古い日本家屋って梁が1つの見どころだと思うんですよね。
鰊御殿・鰊番屋と言えば定番のニシン釜も当然展示されていました。
板の間ではなく反対側は和室がいくつか並んでいます。
3部屋、和室があり座れるようになっていました。
なお、ここを借り切ってイベントを行うことも可能とのことです。
和室の机に置かれたゴールデンカムイ
5巻・6巻に登場しているそうです。
平日だとほとんど人はいなくて、落ち着いた歴史ある空間の中でゆっくりと過ごせる贅沢を味わいました。
茨木家中出張番屋の詳細とアクセス方法
- 住所:〒047-0047 北海道小樽市祝津3丁目165
- 電話番号:0134-32-0111(アートクリエイト)
- スマホなら上記電話番号タップで電話出来ます
- 営業時間:11:00~15:00(4月後半から10月上旬までの営業)
- 定休日:月~木(営業日は近土日祝)
- 入場料:高校生以上200円・中学生以下無料
- 駐車場:なし
- マップコード:493 812 751*58
茨木家中出張番屋へのアクセス方法・行き方
小樽駅から中央バス「おたる水族館行き」に乗車、終点の2つ手前「祝津漁港」バス停で下車、そこから徒歩2分くらい。
もしくは小樽海上観光船「あおばと」で祝津港で降りて徒歩15分くらい
小樽海上観光船「あおばと」については下記記事をご覧ください。
バスの本数はそれほど多く無いので晴れた日は電動アシストサイクルのレンタサイクルを借りて来るのがおすすめです。
レンタサイクルはじゃらんでも予約出来ます。
小樽駅前で借りる場合、割引はありませんが、じゃらんで借りればポイントがつく分お得です。
予約の前にお得なクーポンが無いかチェックしてくださいね。
以上、茨木家中出張番屋についてでした。
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